ブルーアーカイブ「古関ウイ(水着)」絆ストーリーの感想・レビュー

インドア派彼女が水着を晒すことになり他の女子を見て劣等感に駆られた反動で先生を独占したくなる話。
古関ウイは古書館に籠ってひたすら翻刻に励み昔の書物を蘇らせることを自分の役割だと自認していた。
だが海で水着姿を晒すことになり自分の貧相な身体と他の豊満で美しい女子生徒を比較し劣等感を抱く。
ウイは集団から外れ、目立たない場所を選び、独り寂しく黄昏ていたが、そこへ先生が駆けつける。
先生に見つけて貰ったウイは嬉しくなってしまい、なぜ自分が根暗コミュ障になったのかを語り出す。
ダウナーに見えるが海に来て確実にテンションが上がっているウイは先生を独占する時間を求めるようになる。

【目次】

1.水着ウイのキャラクター表現とフラグ生成過程

先生を秘密の場所へいざない二人でアイスアメリカーノを啜ろうと誘う

1-1.ウイによる根暗陰キャコミュ障になった理由の告白

古関ウイは翻刻マスター。ひねもす古書館に引きこもり、ひたすら古文書を現代に蘇らせる作業に没頭していた。私生活を捨て翻刻に励むウイの様子はプレイヤーたちから風呂に入っていないので臭そうと言われる程であった。だが今回のイベントでは水着をまとって海に行くことになる。だがウイは自分の貧相な身体つきを同世代の他の女子の豊満な肉体と比べて劣等感に駆られてしまうのだ。そんなウイは一人になれる場所を探し、海辺で一人黄昏ることになる。そこへ駆けつけるのが我らが先生。ウイに誠実な態度で接し優しい言葉をかけると、ウイは陥落(チョロイン)。先生に対し、なぜ自分が陰キャ系コミュ障根暗ぼっちとなったのかを語っていく。その背景には巧言令色を用いて擦り寄ってくる人々に辟易したことがあった。それ故、大衆と接することが空虚に感じ、時間の無駄と思えて来て、他人と距離を置く様になったのであった。ウイは自らを「陰気で、後ろ向きな人嫌い。いつもネガティブで、文句ばかり」と自嘲する。だがそんなウイも後輩や先生のことは憎からず思っており、特に先生に対しては愛情を寄せるのだ。

1-2.二人だけの秘密の場所でアイスアメリカーノで静かな夏を満喫

海辺で先生に心情を吐露したウイはひと夏のアバンチュールということもあり、先生に対する独占欲を隠さなくなる。木陰の下に居心地の良い場所をみつけると、そこをキャンプ地としたウイは、先生にだけその場所を教え、アイスコーヒーをしゃれ込むことにする。とりわけ破壊力バツグンな描写が、先生にだけ秘密の場所を教えた理由を色々と理屈をつけて捏ね繰り回した末に、ホントウはそんな理由なんて、どうでも良いと述べる場面。ウイが「私が先生に……し、知っていただきたかった、それだけです。」とはにかみながら告白する描写はグッとくる展開になっている。2人だけの秘密の場所と先生に言われて満足したウイが見せる笑みは是非見て欲しい。先生とウイはアイスアメリカーノを飲みながら二人だけで静かな夏を満喫するのであった。

1-3.夜の浜辺と面倒くさい女ムーブと責任を取るという先生

ラストは夜の海辺を二人で散歩するイベント。感傷に駆られたウイは先生を呼び出し散歩に誘う。ここでウイは如何に自分を先生が変えたのかを婉曲的な表現で遠まわしに伝えて来る。ウイは先生に自分が特別だと言って欲しいがために、自分と同じような属性の生徒(コミュ障、根暗、陰キャ、ぼっち、人間嫌い、自分に自信が持てない、他人の目が気になる)を挙げ、私なんかone of themにしか過ぎないと言って先生にそれを否定させるのである。さらにウイの面倒くさい女ムーブは続き、パーソナルスペースを犯されないようにわざと気難しいように振る舞っているのに、最近はそれが機能せず乗り越えて来る人がいるから困ると先生を擦ってくるのだ。ウイは先生がいてくれたからこそ自分は変わっていくことができ、先生に甘えたり二人だけの時間を作ってもらったりするのはその証左なのだと説く。だがウイのカワイイところはそれを貫徹できず、「よくもまぁこんな面倒くさい事を言えたもので……ああぁ……最悪……」と自己嫌悪してしまうところ。そんなウイに対して先生は「最後まで責任を取る」、「いつでもそばで見守っている」と全肯定。喋らなくても先生が自分に寄り添ってくれることを確信したウイは、アイスコーヒーを啜りながら夜の浜辺で一夜を過ごしたのであった。ウイの「面倒くさい可愛い」ムーブが炸裂し、それに先生がカッコよく応えるシナリオと言える。

2.水着ウイ可愛いところ抜粋

豊満な他の女子生徒の肉体と自分の貧相な身体を比べてしまうウイ
如何にして古関ウイは根暗コミュ障ぼっちとなりしか①
如何にして古関ウイは根暗コミュ障ぼっちとなりしか②
先生にだけ秘密の場所を教えた本当の理由
先生との秘密の共有により満足するウイちゃん
先生に独占欲を吐露するウイ
我に返り自己嫌悪するウイに責任を取ると述べる先生