sola 第12話「ユウメイノサカイ」の感想

でも、それが生きるってことなんだ。
思い通りにならないことや、嫌なことだってある。

いよいよクライマックスで、最後は女の戦い。冒頭から茉莉の煽りっぷりは凄まじく、蒼乃の怒りを掻き立てる。見所としては蒼乃の葛藤。蒼乃は死んでしまった依人の傀儡である紙人形自身に「依人はもういなくて、今の紙人形である自分は傀儡であるが故に、蒼乃の思い通りにしか行動しない。」と示唆される。まぁ、ここで傀儡依人も自分の意思を持ち始めているようだが、蒼乃は自分がご都合で作った紙人形にさえ茉莉を選ばれ苦悩する。蒼乃は最後まで依人といたいという信念を貫き通し茉莉を滅さんとするが、茉莉のピンチに傀儡人形依人が立ち上がり、蒼乃を羽交い絞めにし「今だ!俺ごと撃てぇぇぇえ」な状況になる。


蒼乃との決戦前の描写で
最後の時を過ごす依人と茉莉が、映らないスクリーンを前に書割の世界の脚本を二人で描いていく描写がなんとも心情を揺さぶられた。こういう擬似カップごっこ戯れる姿は微笑ましくてねぇ。


そしてラスト。夜禍である茉莉の血をもって蒼乃を清める。電源の復活したスクリーンに青い蒼い空が映し出され、剣に己の血を注ぐ茉莉。その対比は一瞬の永遠はあるよ、もうゴールしてもいいよね。輪廻からの解脱。不死からの脱却。
安易に茉莉と依人は生きてますよな最終回にだけはならないで欲しいことよ。



<他の人の感想とか>
2007-06-25
さらに驚いたのは、なんと次回予告が空気を読んだこと!今回はバッドエンド一直線の引きだったけど、次回は最終回『ソラ』、今回の映写機に灯された空で終わりではなく、そのサブタイトルに相応しい結末を見せてくれることを期待しますよ。
sola 第12話 「ユウメイノサカイ」 - 蒼き月と黒い宴
最後に映写機に灯された青空の場面に挿入歌が流れたら泣きそうになるわけだが・・
E.F.R
そして演出ですとしか言いようの無いタイミングで空放映。