マジスキ 〜Marginal Skip〜 シェーラ シナリオの感想・レビュー

マジスキのシェーラシナリオは異世界魔法ファンタジー
愛する男の為に世界の滅亡を選んだ少女を救うため、世界の終わりに立ち向かえ。
「お姫様を救う」という如何にもなマッチョリズムを楽しむ。

シェーラのキャラクター表現とフラグ生成過程


シェーラは異世界魔法の国の皇女さま。威厳があるかと思いきやちょっとおっちょこちょい設定で料理下手。主人公くんには最初から好感度マックスでありますとも。世界の滅亡を救える血筋を引いており子孫を残すためのメス豚に成り果てるのを嫌って、幼少時の一時の出会いで惚れた主人公くんを想い続けて人間界へとやってくる。当初はどうせいけ好かないイケメソ婿候補を勧善懲悪するんだろ?と思いしが、展開はちょっと違った。主人公くんの努力とは関係なしに、裏で暗躍する敵により、相手方の婿候補は葬り去られたよ!!まぁ、それは置いといて主人公くんも姫様が帰還しないように努力する。婿候補は魔力の高さだけで選ばれたんだろ?だったら主人公くんがシェーラの婿になればイイジャナイ!?ということで魔力特訓。シェーラは特訓をする主人公くんを電信柱の影から見守り続け、その努力が自分の為だというのなら好感度はうなぎ登り。そんな中、シェーラの魔法設定がばれてしまい、今まで花よ蝶よとおべっか使ってた周囲の連中が忌避しだすイベントが発生。しかし良くある御都合展開で性善説が発動し、みんなでお別れ会をしましたよっと。主人公くんも王様に認められて和やかに第一部完。


第二部は世界の滅亡に立ち向かうおはなし。微妙にこのシナリオだけでは伏線回収されない?王に承認され、婚約者問題で揉めていた事件も解決し、主人公くんメンバーは学園生活を楽しむ。しかし根本の問題となっていたのは、世継ぎを作ることではなく、世界の終わりを回避できる能力を持つシェーラがその力を顕現させることであった。シェーラが子悪党に誘拐され主人公くんが苦戦しながらも勝利し助け出すという英雄譚を挿入することにより、主人公くんが世界の破滅をもたらす神を一部に内包していることが判明。そこを漬け込まれることに。暗躍していたのは側近の中隊長さまで、彼は死んだ妹の傀儡としてダッチワイフに魂を吹き込みお兄様と呼ばせていた。その人形具現化により悪のオヤビンと提携し世界の滅亡をもたらすために、刺客人形を派遣。人形の存在は創造主の意図以外に存在理由があるのかなんだとかアイデンティティ拡散の危機とかで悩むエピソードを挿みつつ、中隊長さまはシェーラを告発し魔女狩り裁判にかける。曰く、悪魔を内包する主人公くんのために世界の危機を調停しないのだと。それをまた主人公くんが悪のオヤビンや中隊長を魔法で薙ぎ払いお姫様を救い出すマッチョリズム。オヤビンが途中でいきなり善人化や中隊長人形の過去はちっと描写入れてもいいんじゃないとか思う。結局、世界の滅亡は発動してしまい、神から男の為に世界を放り出したお前が神を制御してみよとの覚悟を迫られる。心が砕けた少女を救うのはいつだって主人公くん。二人の力で神を御し、世界を救ってハッピーエンド。