第5話〜第8話「学祭」までの感想


最初はコトノハ様とセカイの争いだとばかり思っていたが、バスケ部ポニ娘やチビッ子リボンまで含めて4人でmの取り合いかよ。なんかすごい展開になってきたな。

現在の基本スタンスは、mが性欲に目がくらみセカイとセクロスしだし、それを目撃したコトノハ様がセカイを糾弾。まぁ、コトノハ様にしてみれば自分が男の子と付き合うように世話してくれた友達に裏切られるということになるのだからショックだろうけどさ。何にせよ、男の子に世話を焼いた少女の方に気持ちが傾いていってしまっうのは古典的な形式だろうね。だが古典的な形式にも関わらずスクイズが面白さを放っているところは、エロゲ主人公としてのmの人間類型、すなわち気持ちが傾いてしまっても二人とも性欲処理の捌け口にしたいというエロゲ本来の矛盾点を突いているところだ。そして現代社会における一夫一妻制のシステムの弊害を打ち破るかのようなその溢れんばかりの肉慾は、気持ち悪いを超越して男性を使て女性を屈服せしめるさいにおける支配欲を表現しているぜ。男なら誰しもmぐらいの肉慾をもっていてしかるべきものだ。


そして、もう一つスクイズを面白くしているのがヒロインであるコトノハ様虐めであろう。セカイがコトノハとの2極に立つのに対し、ほのかにmに恋心をよせるバスケ部ポニ娘とチビッ子リボン。前者のバスケ部ポニ子はそのコンプレックスにより、普段からコトノハ様に対して虚栄的な優越感をもつことでしか接することができない。そこへ、コトノハ様がmとカッポォーであるという現実を叩きつけられ、その無邪気な子供っぽい優越感は消滅してしまう。そして始めるコトノハ様いじめ。人は誰しもが無意識的に嗜虐心に駆られているもの、数で仕掛けた戦は雪だるま方式にいじめを広げていく。スタッフも世界史の授業でちょうど荀子性悪説を流しているところが芸が細かいぜ。

後者のチビッ子リボンは、入学式の日にからかわれて泣いていたところをmの気まぐれで助けてもらったと勘違いしたところからフラグ。そこが惚れた女の弱いとこってもんよ。彼女はフランスへ旅立ってしまうのでその青春の墓標を立てるために何かを残したかった。それが彼女自身のエゴだったとしても、親友のセカイがmと結ばれることで自分がmを好きだったという証にしようとしたのだ。mの携帯を弄りコトノハ様を着信拒否にしたり、話しかけてもそっけなくするように防波堤になったりするのであった。だが、セカイのために尽くすなんてことは偽善に過ぎずmが寝ている隙に熱きベーゼを交わす。



第8話では、際限のないmの肉慾にコトノハ様が気付きだす。。コトノハ様は「mがセカイと付き合ったのは自分が女体を捧げなかったから」という結論に至り、ついにカラダをはってmを落としにかかる。美しき翠髪の香りと圧倒的な質を誇る乳と尻と太もも。この女体をそう易々と捨てることができようかは。一夫多妻制の不可という本質的な矛盾は嫉妬心を生み出し、無意識的にせよ結果的にはその嫉妬心をうまく利用する形で次々と女を抱いていく、mの策略をとくとみよ!!ハーレムもののエロゲは全てこのような展開になろうこと請け合いだ。