狼と香辛料 第5話「狼と痴話喧嘩」 の感想・レビュー

ロレンス(25)とホロ、両者ともやり手同士の駆け引きは、いつだってホロの勝利。
ホロはいつも上位になって弄ぶ癖に、時折オンナの武器を使用するから、ロレンスちんは直ぐに逝っちゃうの。
しかもホロはホロで弱さを見せ、感じすぎた自分を認めたくなくて茶化してしまう。
けどけど、本当はロレンスがすきなんじゃ〜という乙女心を堪能せよ!!


あわやミロ〜ネ商会に見捨てられる危機に陥ったロレンスは、ホロの正体をカミングアウト。まるで驚かない商会の人々!!頭の考えが澄んできたロレンスは解決策を思いつく!!その策は次の通り。

  1. 相手方のメディオ商会は、トレニー国王と取引しようとしている。
  2. トレニー銀貨を大量に集めてちらつかせ、貨幣悪鋳を目論むトレニー国王から特権を引き出すことが最大の目的である。
  3. それを考慮に入れると、こちら側の利点はメディオ商会がまだ銀貨を全然集められていないという事実。
  4. 先手を打てば、トレニー国王と皮算用で取引し、特権を引き出すことができる。
  5. そしてその特権をメディオ商会に大幅に吹っかけて買い取らせ、その時の条件のついでにホロの身体も保障させる。

という策略である。このロレンスの策略はミローネ商会の商売魂を揺るがすのに十分の提案。これで今後の方針が決った。ミローネ商会がトレニー国王と取引をして帰ってくるのにかかる時間は即決出来たとして夜明けまで。ロレンスの勝利条件はホロを救い出し夜明け前まで逃げまくること。ロレンス(25)の命をかける大勝負が始まった!!


ここからはホロとの情交の描写をお楽しみください。ミローネ商会の力でホロを助けてもらったロレンス。彼の使命は商会に全てお膳立てしてもらった後にホロと逃げまくること。無事再開を果たしたロレンスとホロだが、ホロちんには二つもショックがあったの。一つ目はロレンスが助けてくれたのだと勘違いし、かなり恥ずかしい台詞を第三者に発言してしまったこと。もう一つは土着信仰の対象としてホロを祀ってきた村人に反旗を翻されたこと。前者の場合はロレンスにとっても微笑ましい話だけれど、後者はホロの悲しみをえぐるのに十分だった。出来るだけ豊作にしようと努力すれば、数年に一度は土地を休ませるために不作の年も生じるのが自明。しかし、村人達はそんなことは知らず、神の気まぐれによるものだと思い込み不満爆発。中世の終焉時代に科学的農法を取り入れようとするクロエちんから「もう貴女はいらないのよ」宣言を食らう。これまで村のために尽くしてあげてきたホロにとってその悲しみは人一倍でロレンスの胸で泣いちゃうの。


そんなホロをみて更なる愛しさを感じたロレンスは、どうせ神々の住処に帰るためには村を出なければならなかったと前向きにフォロー。後ろ髪を引いてくれないなら後ろ足で砂を引っ掛けろ云々と頭を名でなでしてあげるの。そんなロレンスの優しさに一面に触れたホロは立ち直る。主の前でなくとも泣いたじゃろ!!と強がっちゃうの。ホロが虚勢を取り戻したこともあり、ロレンスも反撃に出て商売の為なら誰にでもするのさといいかけるがそこでホロのメスの特権攻撃!!この表情は効果は、バツグンです・・・。クロエは一枚かんでいてことにより、メディオ商会のバックボーンがつかめた。クロエの村の領主エーレンドット伯爵だ。これで全ての取引の裏が解明したぞ。来週は解決編か!?