狼と香辛料 第6話「狼と無言の別れ」 の感想・レビュー

今回は、クロエ編最終回。
地下道を逃げ回るロレンス(25)たちの活劇を楽しめ。ロレンスをめぐる熱きオンナの戦いの果てに決着がつく。
果たしてロレンスが選んだ選択とは!?


追っ手を撒きながらも負傷をしてしまい、一度地上に出ようということになるが、そこは古井戸の底で容易には上がれない。ウロウロしているところへまたしても敵に見つかり袋小路に追い詰められる。そんな折に登場したのがクロエちん。彼女はロレンスに惚れているので、オオカミ娘を棄てて自分のところへ来るように積極的アプローチをかける(※第1話でもその女体でロレンスと性行為をすることを望んでいた)。クロエが望むものは麦の関税の撤廃。これまで、村人も商人も関税によって利益を吸い上げられてきた。高い関税のかかる麦なんて誰も買ってくれないの。だから村の経済発展は立ち遅れちゃったわ。それなのに毎回毎回麦を購入してくれていたのはロレンス、貴方よ。とても感謝しているし、麦の関税が取り払われたら買い付けを優先的にしてあげるわ。私の村の小麦と貴方の商才があれば店を持つ事だって夢じゃないわ。若くて綺麗で豊満な女体を持つやり手の私と一緒にマイホームを持ちましょう!!とあらゆる意味での結婚宣言。アドバンテージのないホロは大ピンチ。思わずロレンスの服を握り締めちゃうの。



だがロレンス(25)はのたまう。俺は商人だ。商人のおける必須条件は契約を守ること。俺はこいつと契約を結んじまったんだ。神々の故郷の北の果てまで送り届けるってな。だからクロエとは一緒に行けないんだよ!!それを聞いたクロエちん涙目。ただの悪魔つき(当時は知的障害者と思われていた)の少女に大好きなロレンスを盗られてしまうだなんて。私以外の手に触れられるお兄ちゃんなんて殺してやるわのヤンデレ妹。部下に命じてロレンス惨殺をはかる。一方ホロは、ロレンスが自分を選んでくれたことに幸せを感じてきゅんきゅんしちゃうの。主さまを守るためなら原型を見せるのも躊躇わない。ちぇ〜んじ☆おおかみモードであらゆる敵を薙ぎ払う。だがロレンスはビビリすぎ。好き好き大好き〜な主さまにビビラれちゃったらショックだわ。そうしてホロは去っていく。だがロレンスは最後の力を振り絞り、商人魂を見せ付ける。オマエの服いくらしたと思ってんだ、地の果てまで請求しに追っかけるぞ。と引き止める際も商人根性。どこまでも素直になれないロレンス(25)は戦闘もしていないのに何故だが気を失う。



気づけばそこはベッドの上。商会に引きとられていたというわけさ。なんでもロレンス失神後にホロは戻ってきてずっと守っていたのだとか。ホロの温情にしみじみとするロレンスだが、あくまでも商人。取引のことは忘れない。結果はどうなったの〜?

  • 商会が集めた銀貨30万7112枚。
  • 王との取引:銀貨35万枚+特権(おそらくは麦の関税撤廃)
  • ロレンスの利益:銀貨120枚

・・・あれ利益少なくね?35万−30万7112=42888。42888×0.05=2144.4だろ?なんで俺っちは銀貨120枚なん?なんでも銀貨運搬量だの関税だの契約手数料だのが生じたのだとか。あれほど苦労してこれっぽちとはとがっかり。だが、特権をメディオ商会に売ったら銀貨2万枚で売れたぞ!!ひゃっほう!!とのことで、ロレンスは新たに銀貨1000枚を手にした。だけどホロを失った心の痛み>今回の利益=銀貨1120枚。また一人旅になってしまうのかと思いきや、そこへ都合良く請求書が。それはホロが買ったお洋服とおリンゴの代金。はっは〜、愛い奴愛い奴、素直に戻るのが恥ずかしくなったから請求書をラブレター代わりにするなんて!今逝くぞホロと上半身裸で駆け出しちゃうの。ホロは恥ずかしそうに北の果てまで追いかけられるのは迷惑なんじゃとはにかみはにかみ。今一度契約を結びなおすのであった!!

他の方々の感想

http://d.hatena.ne.jp/cointoss/20080213/1202844223

クロエ 「二人で成功してこの街にお店を開きましょうよ」

結局クロエ(CV:名塚佳織さん)を出した全てはこの台詞のためだったということか.確かにあの追い詰められた状況でロレンス(CV:福山潤さん)に対して明確に取り引き内容を提示する意味においては意図のある改変だったとは思うかな.


Vanishing Point

それにしても、クロエ(名塚佳織)の執念深さは想像以上だ。手に入らないなら、殺したほうがいいという割り切り方にも恐れ入る。


狼と香辛料 第06話「狼と無言の別れ」 - たまごさんど研究会

  • ホロの場所へ上半身裸で飛び出すロレンスさん。さすがに上半身裸は…w
  • 今日の話で、タイトルの意味がわかった!冬には肉を食べる時に香辛料が必要になるから、マールハイトさんにお金じゃなくかさばらない香辛料をほしいとつげ、そして狼のホロ。六話目にしてなんかスタート地点に立った感じだ。