Dear My Friend 都香シナリオの感想・レビュー

人に愛されることを恐れた孤独な少女のおはなし。

都香のキャラクター表現とフラグ生成過程


恭一と都香はかなり仲の良い特別な友達だが、その関係はあくまでも「友達」。都香は恭一との関係を「友達」に拘らずにはいられなかった。その理由は大体こんな感じ。幼少期に大好きであった母親が病死し、母を溺愛していた父は忘却の為に仕事に逃れる。そのため、一人ぼっちにされてしまった都香は「幸せが壊れる」辛さを抱えたまま、進むことが出来なかったのである。恋人になりたくてもトラウマによりなれず、ずっと友達でいようと一晩だけの恋人ごっこを胸に秘め、友達関係で生きてきた。



だが、そんな二人に転機が訪れる。それというのは里子になった麻衣の存在。恭一が取られちゃうかもしれないと危惧する焦燥感は嫉妬や葛藤を呼び覚まし、再び二人を結びつける。それでも都香の拒絶により、恋人になることはできず、付かず離れずな日々を送っていた。だがそこへ都香の父親が訪れ再婚するからロンドンへ来いとの要請。それに加え一晩の恋人ごっこの性交により懐妊しており3ヶ月。他に手段のない二人は家出を決行し、友達の家を転々とする。だがそんな安易なことなどお見通しで「娘さんをください」も通じず、恭一は袋叩きにされる。それでも諦めきれない恭一は自分の身を捨て、空港へ向かうための車の前に躍り出る!!泣きゲだと死亡ですが、普通に怪我程度。好きな人のためなら自分の身を厭わない覚悟をみせつけれられた都香の父親は、恭一を認めないわけにはいかなかった。許しはしないけどな!!でハッピーエンド。