とらドラ!第21話「どうしたって」の感想・レビュー

今回のとらドラ!は、女の醜い戦い。
その一方で、予期せぬ大河の竜児への告白が発動。
大河の好意に気づいた竜児が保護欲から恋愛感情へ心情変化する様子をどう脚本が描くかがみもの。


大河と北村をくっつけようと画策する茶髪メガネと北村に猛然アタックをかける茶髪ギャルが熾烈な対立を繰り広げる。なんか茶髪メガネが茶髪ギャルに気があるみたいじゃない?そんな人間関係に嫌気が差してくる描写のなかでも、ここへ来て何も分かってない春田が微笑ましくかんじてしまうね。三十路は大変だなぁ、こんな問題を処理せにゃならんなんて。そして火種は脇キャラだけにとどまらずみのりんとばかちーの関係へと飛び火。ばかちーは自分が竜児たちのグループに入るのが遅く、始めから戦力外通告くらい竜児に相手にすらしてもらえなかったので、その不満が一気に爆発。竜児から思ってもらってるのに大河との関係も壊したくなくて絶妙なバランスを図ってる三人にちょっかい出したい年頃なの。ばかちーはやっかみ役で人間関係をひっかきまわす。本人の目の前で告白事件晒すとか挑発しまくりますよ。そしてそれを押入れで隠れて見てる男子陣。



終いにゃ、ばかちーは変な因縁をつけ始め暴力沙汰。大人大人って一番こどもなのが亜美ちゃんなのでしたーってオチ。そしていきなり大河遭難!?ははは、脚本の展開が唐突だなぁ。竜児がみのりんに買ったヘアピンが喧嘩でふっとんじゃったから大河が探しにいくのかい?それが大河の竜児への執着の表現ってことかね。戻らない大河を心配して探しにいく竜児は、大河が独りで寂しい目に会わない様にしようとひしひしと誓っているあたりでPity is akin to love.可哀想は惚れたってことよ漱石。あっさりと大河は見つかりおんぶして帰るところで、竜児と北村を誤認した大河から竜児への告白。大河は竜児を好きでしたとさ。大河の心情告白を聞き、竜児は何を思うのか。大河サイドは、大河自身が北村への感情は他者期待願望であったことに気づいた。今後の脚本のみどころとしては、竜児の保護欲からの心情変化と、大河とみのりんとの友情ってところかな。