とらドラ! 第22話「君のいる景色」の感想・レビュー

今回のとらドラ!は大河の居ない風景、居る風景の対比。
日常生活にまで大河が入りこんでいることに安心を覚えた竜児は思わず涙を流してしまう。
大河エンドになるための竜児の心情変化の予兆が描かれる。
寧ろ、誰とも結ばれず青春時代の甘酸っぱい思い出が残った!!エンドな予感もしてきた。



今回のおはなしは進路話。進路指導中の居眠りで、夢うつつながら大河の名前を叫んでしまう竜児の想いはどれだけのもの?そんな竜児を見て複雑な心境を抱くみのりん。関係性に行き詰ったなか、進路という現実の問題も突き刺さる。友達がきちんと将来を考えているところを見せ付けられ、母子家庭の竜児はちょっと悩んじゃう。進学資金を捻出するためのバイト云々とママンに話すけれど、バイトすんなら勉強しろ、カネはなんとかしてやるとか言われる。バイトして親子別々で冷たい飯なんか食ってる生活に生きている意味なんてあんるの?泰子ママの生き甲斐は竜児との生活。けどけど生きる理由は竜児の為に。親子別々のご飯なんてといってた割には竜児の為にバイトを始める。独りきりで寂しさを感じる竜児は過去回想で、父親が居なくて泣いちゃってたときに抱擁して包み込んでくれたことを思い出すのであった。竜児が選んだのは日常の幸せ。



進路志望調査が出せなくて、竜児は就職望んでて、三十路先生は説教タイム。大学行く事がそんなに大事なの?と高校生らしい発想と、口を出したくなる教師の事情がせめぎ合う。なんで竜児は優秀な成績が取れるくらいまで勉強してるかというと、それはおそらく泰子に対して安心させてやりたいってのと、成績悪いとそれを母子家庭のせいに嘲笑されるのが嫌だからだろう。その理由は泰子が勉強してる竜ちゃんカコイイとか言ってることから窺われる。なんがかんだいって結局竜児もマザコンで親のために勉強してるという感じが拭い去れないことこのうえないかもね。で、ママンがバイトに行って独り佇んでるところへやってきたのが大河で、竜児は大河が好意を寄せてくれているのを知ってるのでなんだかドギマギ。葱納豆オムレツを勧めたりインコちゃんに挨拶させたりと色んなことで惹きとめようとしちゃう。大河が居る風景を改めて感じた竜児はその日常生活が何よりも輝いていたのに気づいて涙。竜児のためになかったことにしたい大河。なかったことにしたかったのは大河だけでなく、みのりんも同様だった・・・。このまま友達エンドで終われるかっ。竜児が主人公らしい決断をするような脚本を期待したいところ。