とらドラ!第25話「とらドラ!」の感想・レビュー

最終回のとらドラ!は、大河が竜児と並び立つために逃げることからやめるおはなし。
そのためには、竜児と一時的に離れてもかまわない。
決断を受け入れた竜児は、大河の心の港となったとさ。
Cパートの一年後には、そんな竜児のところへ大河が現れハッピーエンド。



泰子が実家と和解できるように頭を下げに行った竜児と大河。一悶着があったものの、家族に受け入れられた泰子。長い蟠りがあったにもかかわらず、家族パワーで和解を見せ付ける高須家。そんな家族の肖像を垣間見た大河は自分も逃げない決意をするのだった。なんだかんだと言い訳して家族から逃げていたのは事実。そんな我が儘な大河をそのまま愛してくれたのが竜児で、今まではずっと竜児に依存し続けていたの。そんな依存体質から徐々に自立していき、竜児の保護欲の対象から愛する人へと昇華しました。そして今夜、大河は女になる。夢見る乙女が欲しいのは擬似結婚の思い出。シーツをヴェールに見立て、熱い接吻を、ベーゼを、口付けを交わす。三回もチュッチュしているところは感無量ですな。きっと他の視聴者のみなさんも全25話の間、まるで娘と息子のように見守ってきた二人がチュッチュしているところを生暖かい気持ちで見守ることが出来たのではないでしょうか?ほんとこのチュッチュはチュッチュだよ。そして同衾して朝チュン。二次創作同人誌がいっぱい出そうだ。もう出てる。




竜虎相並び立つ。けど今までそれは一方通行で、大河はずっと竜児に甘えてきた。竜児に愛されるなら家族から逃げてちゃ駄目なの。竜児と対等になるためにも、大河は家族問題に取り組むため今の学校を辞めてママンの所へ立つ。転校後のクラスメイトからの大河の愛されっぷりはすごいぜ。第1話でツンツンで割れ物扱いされてクラスに馴染めなかった大河がこんなに愛されるようになってます。竜児との一年はホント大河にとって人生を変えたんだなぁと。竜児とみのりん、ばかちーとの関係にもきちんと落とし前をつけてる脚本展開。amichanは大河が竜児にありのままの自分を受け入れてもらってることに嫉妬してて、自分もありのままの自分を受け入れて欲しくてねだってたのだと。それが恋愛じゃなくても竜児が分かってくれてるから大丈夫なのだと。そして、大河の決断を受け入れ、励ますための写真を送るクラス一同。竜児は空を見上げるのだった。これで終わりCあるよね!?ありました。一気に時は流れて卒業式。1話のモノローグの伏線がここに繋がる描写は静かに大興奮ですよ。竜児を驚かそうとロッカーに隠れるセーラー大河やそれを即座に見抜かれ好きだと告げられデレっぷり発揮する姿にニヨニヨしながエンド。最後は駆け足だったけど、伏線回収しつつきちんときれいに終わったんじゃないか?脚本とシリーズ構成のヒト、いい仕事してます。



竜児への手紙にはなんて書いてあったの?書き起こし(暫定版)


竜児へ
竜児、私ね…ずっとずっと自分何かが
○○○(読み取れん)がないと思ってた。
でもそれは逃げてただけなのかも知れない
自分がいけないのを親のせいに…周りのせいにして…
でも竜児は私をそのまま愛してくれた…。
自分に誇りをもって…
竜児を愛したいから。
相坂大河