星空のメモリアの夢シナリオは「残酷な優しさ」。
不治の病で死亡寸前の少女が貫くのは「絶対に恋をしない」という思い。
夢の救済のためにはじめて洋は「人を頼る」という強さを示す。
友人に母に異父にメアに助けられ、夢は蘇生しメアも娘化してハッピーエンド。
夢シナリオは1.夢拒絶編、2.メア犠牲ループ編、3.メア娘化編に分かれる。
1.夢拒絶編
夢拒絶編は「洋を拒絶する夢が、洋のことを認め再び関係性を構築するようになる」までのおはなし。幼少期に頭でっかちであった洋は夢との交流により頑なな心が溶かされ友人を作る楽しさを知った。自分にヒトとのぬくもりを与えてくれた夢への思いは消えることなく、恋へと昇華される。だが夢は洋に自分のことを忘れてもらえるように願った。だって夢は不治の病で死亡寸前だったのだから。夢の願いはメアを生み出し、洋の悪夢を刈りとって「夢」の名前を忘れ去る。ここまでが他ヒロインたちを攻略するための大前提なのだが、女の子たちを救済し終えることで夢シナリオへとルート解放。ヒロインたちの協力を仰ぎ、夢の居場所を突き止める。そう、夢は入院しており好き勝手に出歩けなかったのだ。感動の再会と思いきや、なぜか初見の扱いを受ける。でもどうやら向こうはきちんと覚えて居そうな反応も示す。どうしてそんな態度とるの?洋は夢のために毎日お見舞いに通うようになり、その際に夢の演技は崩れていく。夢は思い出の少女であることがきちんと確認され、洋の想いは募り、自然と好きだと告げるようにまでなる。しかし、それを訊くや否や、夢はお見舞いに来ることすら拒絶してしまう。こうして洋の初恋は失恋に終わった。
2.メア犠牲ループ編
失恋に落ち込む洋を慰めるのはメアの役割。メア犠牲ループ編は「メアが犠牲になることで夢が蘇生する」おはなしです。夢に拒絶され落ち込む洋を抱擁するのはメアの存在。メアは幼少期において洋と夢が生み出した思念体?だったの。引越しの別れの時、洋は夢との再会を願ったが、夢は自分の病気を考慮して洋から忘れ去られることを願った。両者の願いが故に、幼少の夢とそっくりな容姿で洋の記憶を刈り取るメアが生まれたのだ。メアは洋を慰み夢を叱咤する。メアの抱擁で立ち直った洋くんは、拒絶されても尚、夢のことが好きだと認識し、再チャレンジ。ヒロインたちの手引きで夢を展望台へと星見に誘い、関係修復。しかしそれは「恋人」の関係であることにははっきりしないままであった。あくまでも夢にとって「洋くんが甘えてくれる」ことが全てであり、その上での関係。肉体関係でも結ばれ、懇ろな時間を過ごすが、夢は自分の寿命が故に「絶対に恋をしない」ことを心に決めていた。そのため、洋に再度好きだと告げられても応えるわけにはいかない。洋は再度振られて大ショック。そんな洋を癒すのは再びメア。メアは洋と夢の願いにより隕石が生み出した存在であったため、その身を犠牲にすれば夢を蘇生することが出来たのだ。メアを犠牲に女を得たことで泣き崩れる洋だが、それを抱擁するのは蘇生した夢だった。これでも一応ハッピーエンド!?しかしそんなものは認めない。洋のママンが守護霊となって具現化し、洋は自分の母親;歌澄の人生と同じものを歩んでいるという伏線「好きな人を忘れる」が回収される。さぁ、もっと違う結末を!!ママンの力でループ!ループ!
3.メア娘化編
メア娘化編は「メアの犠牲による夢の蘇生を認めたくない洋がママンの力でループし、メアを洋と夢の娘にする」おはなし。結局のところ、メアが夢を救う為に犠牲となるのは変わらないのですが、手を下すのが洋であり、それが故に「メアの本体である隕石を探し当てて娘化する」ことが可能になります。ループした洋は再び同じ人生を歩んでしまう。これは洋と夢の間に断絶があるから。その断絶は何?夢の不治の病?それは「残酷な優しさ」。これまで夢の生存理由は、洋に甘えられること・洋のお姉ちゃんになること・そのために強くなることであった。全ては洋のために自分のそんざいが忘れられることを願った。だからこそ、洋と恋人になることを頑なに拒絶していたのだ。夢の「残酷な優しさ」は、洋の親たち世代の焼き直しも同様。夢は洋の異父;世良千尋と同じ家系であり、千尋が歌澄から忘れられることを望んだのとおなじ思考回路であったというわけさ。夢は一貫して「残酷な優しさ」を貫き通す強さを示した。だが最後の死に際に死にたくないと弱さを見せる。全てを丸く治める方法はないの?解決方法はやはりメアの犠牲だけ。だが今回はちょっと違う。メアは自分の存在を洋によって還してもらうことを望んだ。洋と夢の願いの結晶だからこそ、洋が還さねばならぬのだと。洋は泣きながらメアを還し、本体である隕石を見つけ出すことを誓うのだったED.→数年後、そこには夜空の星を見上げる夢と芽愛(メア)の姿が!!どうやら洋くんは隕石を探し当てたようで、メアも二人の娘となっていた。親子三人でハッピーエンド。