雑録

星空のメモリア 姫榊こさめシナリオの感想・レビュー

星空のメモリアのこさめシナリオは死霊少女の存在を肯定することで少女救済。
未練を残さず逝くために、人間関係に一線を引く少女を癒すことは出来るのか!?
こさめが生きていても良いと思うようにさせるのは如何にして?

こさめとの関係に踏み込むためには


こさめはほんわか穏やかちょっと腹黒百合姉妹死霊。幼少時に木から落ちて死んだが、そのとき姉の死者蘇生で神社の御神体を依り代に蘇った。こさめの死はこももにとって受け入れがたいものであったため、その記憶は死神メアによって刈り取られた。こももシナリオでは、妹の死を受けれるためにこももと二人三脚するんだけど、こさめシナリオでは自分が死霊であることに苦悩するこさめを肯定してやることがテーマになる。このルートだと、こももは主人公くんが居なくてもこさめの死を克服しちゃうんだけど、これはこさめに洋がついているからこそ、こさめが苦悩する姿を見て苦悩するこももの負担を解消させたからだと前向きに脳内で解釈。こさめは姉が自分の死を受け入れることが出来たら成仏しようと思っており、それが故に人間関係において表面的には仲良くしているものの、「詮索は悪趣味」をモットーに踏み込んだ関係を構築しようとしなかった。それでもこさめのことを何かと気遣ってくれる洋にこさめは次第に惹かれていく。洋におちょくられて照れたり戸惑ったりするこさめさん初々しすぎる会話テキストぐっど。しかしどうしても横たわる死霊という現実。姉の巫力が弱まる満月の晩にはこさめはその存在が薄れ、人間には触れられない身体になってしまうのだ。だがそこはホレ、想いの具現化で洋はこさめの実態を構築する!!洋に必要とされることで具現化するこさめはそのまま洋と繋がることを求めるのだった。

こさめの存在意義の肯定


洋に必要とされることに喜びを見出していくこさめだが、それでも死霊である自分を肯定できたわけではなかった。寧ろ、洋に自己肯定してもらうことで、自分の弱さと向き合うことから逃げてしまった。こさめはメアに成仏させてくれるように頼むが逆に積極を食らう。洋とちゃんと向き合えよと。そのため叱られることを承知で、洋を試すようなことをしちゃう。それ即ち、存在が消えてみたら洋がどんな反応を示すのか。こさめはメアに協力してもらい洋を計略にかけるが、我らが最強主人公の洋はこさめのためなら如何なる手段も辞さない。洋は自分が空想具現化させる方法、つまりは幻視する方法を知っていた。その方法とは瀕死になること。メアに鎌を借り頚動脈を引き裂いた洋は、こさめのために命をかける。あまりにも無防備に自分をひたすら求めてくれる洋の姿を見せ付けられたこさめちんは自分が如何に逃げていたかを思い知らされ、洋がいるからこそ死霊でも生きていたいと自分の存在を乗り越える。洋により自己肯定されたこさめはもう還ろうなんて思わない。洋と一緒に生きてくことに女の喜びを見出してハッピーエンド。