そらいろ 「つばめ√愛衣End 〜つばめへの贖罪編〜」の感想・レビュー

つばめ√から愛衣Endに入ると罪悪感に苦しみ続けることに。
最後は関係性を清算するためにつばめとけじめをつける切ないend.
つばめを裏切っている背徳感の描写は軽〜く鬱ちっくですよ?
大好きな幼なじみを切り捨ててまでも、掴みたい近親相姦(義兄妹だけど)が、ここにある。

つばめに如何して裏切りを告げることが出来ようか。

愛衣はどの√でもお兄ちゃん大好き。けど、その兄妹の関係のため自分の想いを押し殺そうとする。つばめ√では主人公くんの傍らのポジションは常につばめが獲得していた。しかし、フォークダンスで愛衣を選んでしまったがために、広がる波紋。そう、愛衣はフォークダンスという儀式によりお兄ちゃんへの想いを鎮められなくなってしまったのだ。最初はなんとかお兄ちゃんへの想いをそらそうとする。しかしそんなことは出来なくて、お兄ちゃんと素っ気無くなればなるほどお兄ちゃんを想って自慰をせずにはいられなくなっていた。そんな中、起こるのは二つのイベント。まず一つ目が自転車旅行。つばめがキャンセルすることになり愛衣と二人でサイクリング。だが、愛衣が怪我をし雨を避けるために立ち寄ったバス停で事件が。そう、そのバス停は幼少期につばめと擬似結婚式を挙げた場所だった。思い出話を主人公くんが語ると嫉妬に駆られた愛衣は接吻を求める。雨が上がり、互いに無かったことにする方向になるが、そうは問屋が卸さない。2つ目のイベントでダメ押し、台風の停電が起こる。愛衣の想いの深さを知らない主人公くんは、その時は一種の気の迷いだと思っていた。停電の中、怖いから一緒に部屋に入れてとせがむ愛衣に扉を開ければ近親相姦直行フラグまっしぐら。愛衣は告げる。毎晩毎晩お兄ちゃんを思って自慰をしていたのだと。何で愛衣をフォークダンスで自分を選んだのに何もないことに出来るのかと。そして処女をお兄ちゃんに捧げたいとねだる。



愛衣の想いの強さに撃たれた主人公くんは、後先考えず、つばめとの関係もうやむやにしたまま、純潔を穢すのであった。つばめには真っ先に罪を告白しなければならないのに、二人が身体を重ねた次の日につばめのあどけない笑顔を見ると、何も言い出せなくなってしまうのであった。それから一年ぐらい時が流れるよ!!苦悩の果てに二人はお互いの身体を貪ることで、何とか精神の安定を保っていたがもう限界に近い。両親にも関係が見抜かれてしまい、主人公くんが身体を張って二人の肉体関係を認めてもらう。もう、いい加減けじめをつけなければならなかった。つばめには、負い目を感じる愛衣が事実を伝えたいと主張する。そこへつばめから誘われる3人での電車旅行。切り出すタイミングを掴もうとする愛衣だが、何故だか矛先を変えられてしまい言い出せない。車両編成の為に停車した駅でつばめが帰ってこない。何処へ行った!?窓の前に居た。つばめは何もかも気づいており、二人が痛々しくしていることにとっくに気づいていたのだ。それでも主人公くんが好きで好きで溜まらず、つばめの方からなんてとても言い出せなかったのだ。言葉にはしないまま態度で示す。どちらかを選ぶにはどちらかを切り捨てなければいけない。兄妹の幸せを選ぶために、つばめとの思い出を切り捨てる。涙を流しながら去っていくつばめを見て思うことは何か。切なさを残したまま、二人は二人の新たな生活を踏み出さなければならなかった。そして数年後、つばめから手紙が届き、また三人で会いたいと告げられる。成長した彼らは何を思うのか!?と切ないエンドでした。