フラグ分岐が選択肢によって非常に煩雑なのだが、各√は短いし内容もそんなに濃くはないオマケみたいな物。
作品を通して、ナナミ√とそれ以外でシナリオの主題やテーマ性・内容の長短及び濃さでバラつきがありすぎな気もします。
各エンドは全体でメイン3人の世界線α・β、サブキャラ2人、オマケ6つ、野望2017で15エンドもあります。
神谷
- やかまし神谷
- ナナミとの「貸し借り」、「偶然と必然」を神谷√で焼き直したはなし。折角「レトロゲーの趣味」を設定として入れているのだからただのテキスト消費にしてしまうのではなく、シナリオのテーマに絡められれば良かったのにねと思わなくもありません。
- 幼少期から高校まで和気藹々と漫才しながらやかましく過ごしてきた主人公くんと神谷。このような楽しい時間は永遠に続くかと思っていました。しかしなぜ主人公くんの隣が神谷となったのでしょうか？なんと神谷は幼少期に主人公くんにずっと一緒にいて欲しいとねだっていたのです。つまり自分が主人公くんを縛り付けていたのだと。そのことにトートツに気づいた神谷は主人公くんと距離を取ろうとして苦悩します。そんな中、主人公くんが自分の意志で神谷との関係を継続することを望めばフラグは成立。
- 余談なのですが、やかま神谷√はシナリオが切り張りされている感が満載です。学年が違う神谷が主人公くんの席の隣で過ごしたいからと夏休みの補習への参加を要求するのですが、このイベントの挿入が少し強引に感じられます。そしてチャリで二ケツしようといっているのにチャリ二台で行動するかのような描写にもなります。
- おとなし神谷
- はっきりいってオマケのようなもの。主人公くんが中学受験に失敗し田舎町に残留した世界線。神谷は主人公くんと別れてしまうかもしれないとの危機感により変わることを決意し、おとなし神谷と進化したのでした。おとなし神谷はもう既に攻略完了好感度マックスであったのですが、おとなしい性格になってしまったので主人公くんから肉体言語(ていていっ・チョップなど)をふるわれなくなってしまいました。おとなし神谷はそのことにコンプレックスを抱いていたのです。そんな神谷は別の世界線の自分(やかまし神谷)に力を借ります。こうしてあり得たかもしれない世界線の自分に励まされたおとなし神谷は主人公くんにチョップをねだりフラグが成立するのでした。
サブキャラ
- ジャージ先輩
- 生徒会とキャンプファイヤーのはなし。田舎の少数学校の生徒会は、運営も厳しく、実質はジャージ先輩が一人で切り盛りしているようなものでした。面白半分でナナミを生徒会に推薦した主人公くんは推薦返しをされてしまい何故か当選してしまいます。当初、主人公くんは生徒会に対して乗り気ではなかったのですが、先輩が一生懸命に仕事をする様子を見て、力になりたいと思うようになります。そして林間学校のイベント決めにおいて、先輩が提案するキャンプファイヤーのフォークダンスに異論が唱えられると、主人公くんが巻き返しのために頑張ります。先輩がなぜキャンプファイヤーを続けたいのかという思いに触発されるところは素敵ですね。そして林間学校が終われば先輩が生徒会を引退する事実を再確認した主人公くんは突然先輩への好意を自覚します。こうして突如思いを伝えるのですが返事は保留に。告白の舞台はキャンプファイヤーであり、初代ジャージ先輩である旅館の女将に、人の為に尽くそうととする先輩を託されるところはいい味だしてます。こうして主人公くんは率先して先輩を誘いフラグを成立させるのでした。
- 端野
- 非常に短い。一昔前の紙芝居ゲーには必ずいた男友達ポジションが昨今の作品では見かけないものも増えてきたなぁというはなし。一緒にゲーセンにいったりエロ本を探したりします。
その他
- オマケエンド6種
- 野望2017
