このルートのつばめシナリオの特徴は「ほんわかまったり」といえる。
何気ない日常描写から好きという感情に気づきひと夏の体験を通してフラグ成立で安心してニヨニヨできます。
平坦な埋没していい日常描写を心に留めるように表現する力はかなりのもの。つばめの心情描写視点変更もぐっど。
試練や悲劇も起こらずノーマルエンド風味だが、それでこそ。
悩める乙女とママンの助言
花子√つばめのキャラクター表現は、主人公くんとフラグが立たず、性格チェンジも発生せず、そのまま成長したと仮定したときの姿のような感じ。当然、主人公くんにフォークダンスに誘われる要因も存在しない。故に、どうして誘ってくれたのか知らん?と思うことからスタートです。幼なじみの子をはじめて異性として意識しちゃたってそんな感じ?ゲリラ豪雨を食らい相合傘で帰宅した時、家についたら自分は濡れてないけど主人公くん半分濡れ取るよ。さり気ない気遣いが優しいな、やっぱり好きだなとかきゅんきゅんきちゃう。このシナリオでは関係性の腐敗も起こらず、つばめはママンの助言により素直にアプローチしていく。母と娘の会話の描写がいい感じ。やっぱラムネをやってるとママンの心情背景が分かるからより面白いね。ママンの台詞:自分には待っていることしかできなかったのくだりでは過去作品が彷彿したね。しかもつばめがその言葉によって動かされる。視点変更ザッピングつばめsideで主人公くんが他の女と付き合うのは嫌だな、自分こそが隣にいたいなと決意するのです。しかし、実行には移せず持て余しているところへ、強制シナリオ進行キャラと化してきた理沙美沙先輩登場。ママンとの共謀もあってか、主人公くんとつばめでママンの喫茶店を手伝うことになる。この√でのつばめは既に経験地積んでるし依存体質でもないので結構高性能。今度は主人公くんがバイトを教わりながら、知らなかったつばめの一面を開発されていく。
まったりとフラグ成立
バイトでは賄いとしてつばめの手料理を食べその旨さに惚れ直したり、チャラ男リア充の客がつばめにちょっかいをだす姿を見て不快に思ったり、つばめを気にかけていることに気づいていく。一方、つばめも主人公くんが結構女受けが良いことを垣間見お互いに惚れ直していくことになる。成長してから再び行う海岸でのヤドカリ狩りでは出会ったときを彷彿とさせ、つばめを意識せざるを得ない。そして懸念の台風による停電が起こる。幼少期編の台風イベントでは、フラグ分岐で重要な要因となり、助けに行くとつばめの依存体質が発動し(つばめ√)、行かないと溝が出来る(愛衣・花子√)し、さらに愛衣√では人格チェンジまで起こる。では、今回のつばめはどんな風に成長していた?未だにカミナリに怯えていました。だからつばめの元へ支えに行くだろ?幼少期に助けにいかなかったからこそ、今ここでつばめを支えることができるんだと自己肯定できました。つばめを思えば思うほど心かき乱されるようになり、これが誰もが持つ感情だと知ったのは、数日後。あはは、幼なじみだから近すぎて分かんなかったぜと、その想いを解き放たんとつばめに心情吐露してフラグ成立。あとはほんわかまったりタイム。特別な試練は起こりません。カッポォーとして乳繰り合う毎日を送る。けど、濡れ場できちんと描写されたのは処女喪失だけで、後は朝チュンで終わるんだぜ。折角、積極的に求めてくるシーンがあるんだからそこくらいちゃんと書いてよとも思う。そんなこんなで二人の日常は続いていくよとハッピーエンド。日常を描ききったシナリオでした。