雑録

星空のメモリアEternal Heart メアafterの感想・レビュー

星空のメモリアEternal Heartのメアafterは星天宮ルート。
本編でオマケ扱いだったメアルートと、放置されていた星天宮編を巧く組み合わせております。
しかしながら本編で夢ルートの派生だったからこそ、メアと夢の関係性の処理には複雑な感情です。
あと、炉利という病。

星天宮編


星天宮編は姫榊家ルートの戦後処理。星神や星霊を「還す」ことを生業とする星天宮本社から狙われていたのが姫榊家。妹のこさめは人間ではなく、姉のこももが召還した星神だった。故に星天宮本社から、霊媒体であるこさめを抹殺し、神クラスを召還できるほどの能力を持ったこももを懐柔しようと圧力がかかっていた。本編では本社からの派遣巫女の伊麻を追い払っただけで、伊麻ちんの伏線を根本的に解決していなかったので、補完ストーリーが始まります。物語の原動力となるのは伊麻という少女。彼女は自分の任務にすがることのみを生存理由に生きてきた。だってそうしないと自我が崩壊してしまうから。少女にとってアイデンティティの危機は重大です。そのため伊麻にとって星神・星霊退治が自分を支える糧であり、こさめやメア、レンを「還そう」とやっきになっていたの。そんな伊麻もまた歴史の被害者。伊麻の家系の飛鳥家は、仏教系特殊スキルを持っていたので、伊麻は幼い日に星天宮本社に拉致られ家族と別離、記憶を弄られてしまったの。星神退治に囚われ本社の命令さえ無視するようになり、こさめやレン、メアに固執し続ける伊麻の姿を見て、洋は勝利を確信する。伊麻の悪夢を刈れば記憶は元に戻るし、兄の飛鳥とも再会できるのではないかと。ここでようやく、洋の男友達である飛鳥未来くんがオカルト研究会に所属していた伏線が回収されます。つまり彼は妹を探すために超常現象を解明しようとオカ研部長していたのだと。伊麻はメアとレンのコンビプレイで悪夢を刈られ記憶を取り戻すが、今度はそれが枷となる。今まで忘れていた家族、大切だった家族を忘れていた自分が憎くなる。家族すら忘れていた自分はどうして存在していられようか?自分が生きている意味なんてないとか思春期中二病徒の乱が勃発しちゃうの。自我の芽生えに苦しむ伊麻を、洋もメアも許す。存在しているものは存在そのものが尊いのだと。発狂する伊麻の前に、お兄ちゃんの未来が躍り出る。お兄ちゃんにも許された伊麻はやっとのことで自縛から解放される。こうして伊麻は家族を取り戻したのでした。


炉利という病 もしくはメアと夢の関係の処理


本編でのメアルートは、頑なに洋と恋仲になることを拒む夢を攻略する道を選ばずに、メアに流れて成立した関係でしたね。それは、ダメ人間であるダディの大河とダメ人間フェチのレンのような関係。メアが星神であろうが、夢さんの幼女形態であろうが、メアを好きになったことだけは事実。あまのじゃく性質なメアは洋にきゅんきゅんしながらもツンツンし結局は素直になっちゃう関係を気づいていく。流石は夢さん幼女形態を引き継いでいるだけあって、洋くんにお姉さんぶりたいお年頃で、いつでも主導権を握って洋を甘えさせてあげることに本質的な喜びを見いだしていた。周囲はそんな微笑ましい二人の関係を見て、暖かい言葉で洋にロリコンという言葉をかけてくれます。ついでに大河とレンの関係にもロリコンという言葉をかけてくれます。異種間性交も炉利形態もなんのそので交流を重ねる洋とメアでしたが、一体夢さんとの関係はどうなったのでしょう?洋から忘れられたいと願っていた夢さん、洋と再会したけど未来への約束を怖れていた夢さん、だからこそ洋の想いに応えられなかった夢さん。しっかし、洋は普通にお見舞いに行ってますよ?しかも洋の為に頑張るメアに感化され洋のことを好きといってくれます(本人はあくまで友達として言い張りますが)。整理すると、夢さんの譲れない一線を崩そうとしなかったのがメアルートなので、夢さんは病気が治らないままだけど洋とは恋人一歩手前の状態で交友関係を結んでいるっぽいね。正史の方の夢さんルートで娘となった芽愛が平行世界として侵食してくる描写も入るし。こうして夢さんとの良好な?関係を気づきながら、メアは洋くんに何でもしてあげたいと願い、それが家族だとハッピーエンド!!