星空のメモリアEternal Heart サブヒロインズshort storyの感想・レビュー

ここでのサブヒロインのシナリオは、まぁオマケみたいなもの。
本編攻略後の後日談が垣間見れます。short story というだけあって短い。
千波シナリオできちんと墓参りできるようになったのは良かった。
あとこももが名前呼びを受容できたとかね。

南星明日歩シナリオ


明日歩の短編で語られる要素で特筆すべきことは二つ。すなわち「明日歩が料理好きになった要因」と「進路問題」だ。まず前者についてだが、本編で明日歩が洋を気にしだした契機の復習が描写される。小学校のとき、クラス委員であった明日歩が先生に言われて孤立しがちだった洋と傷の舐めあいが出来るかもしれないと期待したという描写だ。それを踏まえ、小四の調理実習の時に明日歩が作ったお菓子を、洋がぶっきらぼうながらも「おいしい」といったことが、彼女のココロを打ち抜いたのだとか。明日歩はバッチリ洋の手際が誰よりも良いことに気づいており、惹かれていたと。そんな明日歩の告白にきゅんきゅんしながら、高校三年といったら進路問題が横たわる。幼少時の洋の「おいしい」が起因となって始めた料理スキルを生かそうと明日歩は調理師専門学校に進もうと決めていた。ダディからは自分の意思を尊重して家を出てもいいから好きな地域の調理師専門学校へ行けといわれている。揺らぎつつある明日歩に、洋は一緒に来てくれと誘うという展開。男の為に進路を選ぶ!!といっても、明日歩は色々パンフ取り寄せて調べてるみたいだし、そもそもの料理をしたいっていう動機が洋のためだからな。これも幸せの形だ。ハッピーエンドだ。


蒼衣鈴シナリオ


このシナリオでは、世の中を憂うポーズを取り交友を持とうとせず斜に構えていた衣鈴が、能動的になった後日談を描く。イギリスの流刑植民地であったり、遺灰を撒かれたり、白い家を建てられたりするあのオーストラリアに行って、思い出の南天の星空を見るために衣鈴はバイトを始める。洋に餌付けをされる小動物系な衣鈴も良いね。しかも衣鈴は、将来科学博物館に勤めたいと抱負を語れるようになりました。あの衣鈴が人生に目標を見いだし、ここまで頑張れるようになったのも洋のおかげ。後日談では衣鈴がしっかりやってる様子を垣間見れることができましたよっとハッピーエンド。

小河坂千波シナリオ


千波シナリオは墓参りのおはなし。今まで自分がいらん子だと思っていた千波は父親の墓前にどうしても立つことができなかったが、その辛さを乗り越える。千波の成長を促したのは洋であり、洋自身千波が日々大人になり行く姿に感慨深く思うのでした。千波シナリオは短いながらも中々どうして、本編で触れられなかったところをたくみに補完してるじゃない?オルゴールネタにもばっちり触れて二人で恋人としての手作りオルゴールを作ったり、デートに誘った洋の意図をさりげに千波が汲み取ったりと、ほんわかするね。勿論、異父兄妹であるが故にきちんと近親相姦ネタも持ってくるがなんのその!!洋と千波の関係に驚く大河に対して、レンの口から日本の法律ではねと軽やかに吐かせるあたりグッとくるね。血統なんて関係ないよ、二人がどうあるかが大切なんだ。強さを身に付けた千波はこうして初めて墓前に立つ。亡き父親に、今までの想いを告げてハッピーエンド。

姫榊こさめシナリオ


こさめシナリオは時事ネタ「日食」。星神媒体であるこさめは天文周期にその存在を左右されるたびに、自分が人間でないと突きつけられるかのようでナーバスになっちゃうの。本編で満月の時に姿が安定しなくても洋が受け止めてくれたので、安心できたはずだった。しかし、日食のときにどんな超常現象が起こるかも分からない。もしかしたら洋と一緒に日食を見られないかもしれないと思い悩む。案の定、こさめは日食時に存在が薄まってしまうが洋くんパワーであっさり具現化。洋くんいれば大丈夫だよとハッピーエンド。


姫榊こももシナリオ


こももシナリオは「名前呼び」のおはなし。あとえろす担当。自分の「こもも」という名前にコンプレックスを持っていたので、いつまでたっても洋を名前で呼べなかったよ、小河坂君。洋はこももが嫌がるなら名前の名称なんて気にしなかったが、こももは自分が洋くんと言ったら自分も名前でよばれちゃいそうでヤキモキする。言いたくても言えない金髪ツインテっぷりを楽しんだり、洋くんのヘタレSが発動してこももをからかったりと日常描写が展開。そして妹のこさめが洋くんを好き好き言い出すと、慌てるこももで3Pえろす。結局、名前呼びに成功し、周囲から弄られながらもいちゃいちゃするのでしたとさ。