雑録

向日葵の教会と長い夏休み「鷺月ルカ」シナリオの感想・レビュー

ルカシナリオは、孤独だった少女が生み出した「イマジナリィフレンドの霊的具象化」がテーマ。
しっかり系妄想文学キャラの秘めた想いを垣間見るという表現はそそるものがあります。
内面の機微が伝わってなかなか刺激にもなり、面白く感じました。

鷺月ルカのキャラクター表現とフラグ生成過程

ルカは黒髪ロングのしっかり系妄想文学キャラ。シナリオのテーマとして扱われるのが、「イマジナリィ・フレンドの霊的具現化」。物語の流れは、ルカの盗撮写真が主人公の元に送りつけられてきて、ルカを守るために犯人捜しをする所からスタートします。結局の所、その写真はルカの「具象化イマジナリィフレンド」の計らいによるものでした。ルカは捨て子であり、養父母は良くしてくれたものの、どこか負い目がありました。そんな幼少期のルカは文学に没頭するようになり、いつしか両親が残した唯一の遺物であった髪飾りを「親友」に見立てて、「イマジナリィフレンド」を召還していたのです。エロゲーでは「イマジナリィフレンド」は良くあることで、『俺たちに翼はない』などでは「多重人格の統合」がシナリオのメインとなっていますが、本作では「イマジナリィフレンド」がつくも神として霊的に具現化することが一線を画しています。


そして上記のつくも神は、ルカが主人公くんへの想いを打ち明けられるように背中を押してくれていたのでした。幼少期のルカは主人公くんのお陰で、コミュニケーションスキルを身につけ、対人関係を克服しました。そのお礼として、主人公くんに尽くしたいと思っていたのですが、主人公くんは自立を望んでいたので、自分や故郷はお荷物かもしれないと煩悶を秘めていたのです。つくも神イマジナリィフレンドによって、そのことに気づかされた主人公くんは、自分の傲慢なエゴから自立を望んだのだと、ルカを受け入れます。こうして、ちょっと不思議な霊的イベントによってフラグが成立したのでした。主人公くんは、髪飾りをプレゼントし、ルカの立ち絵は黒髪ストレートからツインテールに変化します。H2Oのメインヒロインさんも同様の髪型立ち絵変化したよなぁと懐古しました。