黒髪

ハッピーライヴ ショウアップ!「ミヤビ・アサヒナ」シナリオ(サブヒロインオマケシナリオ)の感想・レビュー

主人公が逃げだした修行先から追ってきた妹弟子の話。オマケ程度でシナリオはほぼ無い。 主人公への愛憎を吐露し、憎しみを愛情へと昇華させる所までは良く描けていたのに…… 肝心かなめの「逃げ出した過去への清算」が行われないまま消化不良で打ち切りエン…

海と雪のシアンブルー「清木琴羽」シナリオの感想・レビュー

転勤族のために故郷を持てず自己肯定感が極端に低くなってしまった少女の話。 引っ越しを繰り返した少女が転入先に馴染むためには郷に従うしかなかった。 積極的に雑用を買って出て便利屋認定されることで居場所を得たのである。 そのため面倒ごとを押し付け…

『アイベヤ2』体験版 の感想・レビュー

幼馴染関係性変化モノ。いつものキャラデザと作風を変えてきたおりょう原画がウリ。 高校進学時に幼馴染の両親が転勤となり、主人公の家に下宿して1年経過。 まったりした家族生活を、引っ込み思案で人見知りな幼馴染と共に過ごしていた。 しかし主人公の部…

『一途な(処女→)彼女と恋したい』の感想・レビュー

生真面目系世話焼き委員長と恋のABCをステップアップしていく話。 ミニゲームからやると本編を始めた際の委員長の変貌っぷりに驚くことができる。 主人公は掃除当番が終わった後、友達と恋バナで盛り上がっていた。 しかし好きな人を告げた瞬間、鞄を取りに…

喫茶ステラと死神の蝶「四季ナツメ」シナリオの感想・レビュー

人生を諦観し生きる気力を喪失した少女が、生命への意志を取り戻す話。 幼少期に病弱で入院生活を強いられたナツメは早熟して達観し心が冷めていた。 さらに自分の入院のせいで両親の喫茶店を開く夢を潰したと思い込んでいたのだ。 実はナツメはシナリオ冒頭…

アイコトバ 体験版の感想・レビュー

SNSの知り合いとオフ会したら東日本大震災で生き別れになった実妹だった! 低価格ピンヒロイン路線だが意外にシナリオが良く結ばれない禁忌を丁寧に描いている。 7年ぶりに再会した実妹からの好意を断ち切ろうとする葛藤がグッとくる。 体験版では見事にフラグをへし折…

スタディ§ステディ「御前崎悠羽」シナリオの感想・レビュー

品行方正なバブミ系クール先輩にひたすら甘やかされる話。 自己の力を過信した先輩が「くっころ」に陥った所を救出してフラグ成立。 老成した雰囲気の主人公くんだから気が合ったと先輩は述べるのだが…。 主人公くんの言動を見ていると「老成」とは・・・?…

流星ワールドアクター「メル√」の感想・レビュー

亡命王女に差し向けられた刺客を倒して終了。母国のクーデタは解決されない。 存在を希薄化できるコス族の存在や一子相伝の遺伝子等も色々と投げっぱ。 フラグ構築も「期間限定恋人」がそのまま相思相愛に発展しちゃった☆とかいうもの。 最後は囮捜査をする…

月の彼方で逢いましょう「日紫喜うぐいす」シナリオの感想・レビュー

泣きゲー・ホスピス枠だが、過去改変発動でご都合主義・生存エンド。感動が台無し。高校編で一度は間接的に振られるが、それはクール系知的先輩がホスピスだったから。先輩の為にと文章の研鑽を積んだ主人公くんは、他ルートとは異なり見事小説家となる。し…

タマユラミライ「神掛由岐奈」シナリオの感想・レビュー

霊魂の蘇生を巡る話。主人公くんは死霊蘇生の研究を続けるため一度赤子還りしていた。 だが自分の執着が死霊の成仏を妨げていることを反省し、死霊を解放する決意をする。 一方メインヒロインの由岐奈も、親友として接してきた霊魂(蒔奈)への対応に苦悩する…

缶詰少女ノ終末世界「更紗サリシナリオ」の感想・レビュー

世界を閉塞させようとする少女を、世界の果てを目指す少年が救うはなし。 「世界の果て」が「人類の可能性」であると定義され、主人公は宇宙を目指すことになる。 『3くる』と同じコンセプトであり「終末」=「核の冬」なので『缶詰少女』は『ふゆくる』。 …

『さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-』「夜月姫織ルート」の感想・レビュー

流産した娘を救うために自らの命を捧げた母親に、今度は娘が命を返そうとするはなし。 前半部分は姫織とほぼ関係なく、千和√の伏線であった十夜と遠矢の伏線回収。 中盤は姫織が母親へ命を返すために、母親が行った儀式の再現を行う。 終局部分で、ナナちゃ…

言の葉舞い散る夏の風鈴「夏の卒業式」(真額詞葉グランドエンド)の感想・レビュー

スランプに陥った声優が、高校での声優部の活動を糧にして再起する話。 才能だけでやってきた人材は少しのことで躓いただけでもうお先真っ暗さ。 主体的意志が無かったため踏みとどまることができず投げ出してしまうの。 しかし、それは自分を見つめ直すこと…

時間停止と不可避な運命「黒瀬桜良」シナリオの感想・レビュー

並行世界の観測者が、バッドエンドを回避させるため、主人公くんたちに間接的な干渉をしてくる話。未来から来た主人公くんの娘が、父親のBAD END回避の為、各ヒロインの√をサンプリングして並行世界観測。シナリオパターン「家族崩壊の危機を救うために未来から娘が…

かりぐらし恋愛「桜木橋理兎シナリオ」の感想・レビュー

所帯染みたしっかり者系寂しがり屋女子と同棲するはなし。 虫がわかないように生ゴミを冷凍庫に入れ、嬉々としてタイムセールに立ち向かえ! 特にシナリオの起伏もなく、淡々と進んで終わりになる印象が強い。幼少期設定死んでる。 強いて良かった所をあげれ…

RIDDLE JOKER「二条院羽月シナリオ」の感想・レビュー

ステレオタイプの依存系拗らせ女子がとてつもなくめんどうくさい豆腐メンタルヘタレっぷりを披露する話。 普段生真面目に生きているが故に、少しのことでも失敗するとすぐにアイデンティティクライシスさ。 キャラ造詣としては野良猫ハートの黒木や大図書館…

夜巡る、ボクらの迷子教室「門倉りこ」シナリオの感想・レビュー

精神崩壊した教員が救済した少女に生きることを許されるはなし。 世襲系教員が母の呪縛から解放される場面が見所。 典型的な少女救済モノで脛に瑕持つワケアリ少女を救済することで欠陥のある主人公も救われるパターンだが…… 後半部分の少女から生存しても良…

ルリのかさね ルリ√感想・レビュー

ヒロインが死ぬ鬱ゲー。分岐エンドは死亡・死なない・バカエロの3種類。片岡とも先生はルリ死亡エンド担当です。 死生観を描き、人間の存在証明を示すため、ひたすら死による別離が扱われ続けていく片岡とも作品。 しかも今回は早期治療すれば治ったにも関わ…

鬼が来る。「虚姫」シナリオの感想・レビュー

逆ONE的ヒロイン存在忘却系泣きゲー。作中でもメタってますが2017年になっても泣きゲーです。 真ヒロインの虚姫は神様であり、不特定多数の万人に愛され、不特定多数に恩恵を与える存在。 そんな神様が特定の一人の人物だけ愛してしまったら?信仰心を喪失し…

鬼が来る。「九条凛々」シナリオの感想・レビュー

セカイ系の否定エンド。この世界に君と僕しかいないなんて!閉鎖的すぎる!! 主人公くんの幼馴染である凛々は歪んだ愛情を持つ姉弟を二人とも受け入れて3P仲良しエンド。 臆病な姉弟に恋人が出来たからって関係を断つ必要はないんだ!!と教えてあげるのが…

鬼が来る。「高嶺晴子シナリオ」の感想・レビュー

不幸な家庭環境に育った姉弟話。無能系我儘お姉ちゃんに振り回される主体性無き弟の図。 基本はギャグゲー・バカゲーなノリですが両親に愛されなかったことがフラッシュバック。 結局、主人公くんは自分の身を守りたいだけで姉に追従しているにすぎないこと…

あなたに恋する恋愛ルセット「鍵由楓花」シナリオの感想・レビュー

黒髪おっとり系和菓子屋娘とカステラと金平糖を作る話。カステラって和菓子なんですね。 今まで漠然と家を継ぐんだろうなァと考えていた老舗の和菓子屋娘が将来について考え直す。 楓花に影響を与えるのが、作るのに時間のかかる金平糖のであり、主人公くん…

人気声優のつくりかた「瀬能いつみ」シナリオの感想・レビュー

挫折系主人公×コーチング×お仕事成功譚。駆け出し声優と苦難を乗り越え成功するはなし。 役者崩れの主人公くんが就任したのは、夢を追う若者に最適な環境を提供する学生寮の管理人。 仕事が取れなくて凹むクールなカッチリ系黒髪ロングと二人三脚して芸風を…

ニュートンと林檎の樹「エドモンド=ハレー√」の感想・レビュー

歴史修正に失敗しプリンキピアが第2編までしか出版されないまま17世紀で生きていくはなし。 フックの陰謀を破り、ニュートンとハレーが友情を深める描写が前半のメインとなります。 後半ではニュートンが万有引力の法則を思いつくかどうかに賭けることになる…

運命予報をお知らせします「篝火夏帆シナリオ」の感想・レビュー

陰鬱でヘタレな主人公くんが過去に振られた女にもう一度挑む話。 篝火先輩は最初から好感度マックスだが、幼少期にその愛情を歪められてしまっていた。 成長後2回目も拒絶される主人公くんだが、フラグを叩き折ったサブヒロインズ達に激励される。 そして最…

Re:LieF〜親愛なるあなたへ〜「帚木日向子√」の感想・レビュー

人生の苦役に対し、女による自己肯定で救いを見出そうとするはなし。 卑屈すぎる主人公くんの自然主義的な醜いまでの内面的葛藤に共感できなくもない。 ヒロインと自己を比較し苦悩しながらも、ありのままの自己を受容するのも良いかと思う。 しかし現実には…

フローラル・フローラブ「朱鷺坂七緒シナリオ」の感想・レビュー

母子家庭において母親から束縛されるヒロインが親から自立するはなし。 キリスト教ネタを用いて「ヤコブと天使のおすもう」を引用し挑戦と承認を説く描写はステキ。 主人公くんと夏乃お嬢様の支援により母親と和解できた展開はまとまっていて良かったと思う…

この恋、青春により(体験版第1弾ADVパートダイジェスト版)の感想・レビュー

甲子園目指して練習に打ち込んでいたが、不祥事で出場辞退になったので、残りの時間で恋愛に取り組む。 京子ゲーであり最初から好感度マックスなので話の展開と関係性変化のために当て馬ヒロインを登場させる。 「第三者の登場による恋愛感情の変化」のパタ…

ノラと皇女と野良猫ハート「黒木未知」シナリオの感想・レビュー

母親に束縛されたハイパー面倒くさい少女を救済するはなし。黒木さんの面倒くささは折り紙付き。 シャチ√が短かったのに対し、黒木√は冗長であり精神にも重く圧し掛かりなかなか進みません。 最近「面倒くさい系」ヒロインのキャラクター表現がよく見られる…

罪ノ光ランデヴー「水園円来」シナリオの感想・レビュー

自分の意志が無く言いなり状態であった少女を覚醒させ村の将来へ目線を向けさせるはなし。 近代的自我を獲得した円来が逆に村の発展のために主体的に犠牲になる決意をする所は良かったが…… 主人公くんが亡父の遺品から村長を糾弾しただけで許嫁問題が解決す…