世界と世界の真ん中で「朱音遥」シナリオの感想・レビュー

数学者が二点間の距離を導き出すというおはなし。
答えを出せなくなってしまった少女の願いを叶えてあげましょう。
世界の秘密を解き明かし、主人公くんの伏線の回収が行われます。
主人公くんの願いは大切な人に望みを叶えて貰うこと。
遥さんと一緒に後世世界へと旅立ちます。

朱音遥シナリオ覚え書き

  • ヒトとヒトとの距離
    • 遥先輩は白衣のよく似合うおっとりとした研究職の女の子。割烹着ではありません。前世世界では猫であり、老数学者と共に暮らしていました。老数学者の研究テーマはヒトとヒトとの間の距離をはかること。しかし距離は二点ないと計測できないので、孤独な老人に答えを出すことは難しかったのです。それを成し遂げたのが遥先輩(ネコ)であり、老数学者はネコの存在により孤独が解消され、答えを出すことができたのです。その老数学者が出した答えを遥さんも知りたくなります。その願いが天球儀に通じ、遥さんは天球儀世界へと導かれたのでした。

  • 主人公くんの望みについて
    • 主人公くんは「天球儀の目」。すなわち数多の世界を観測し、強い想いを抱いた思念を天球儀世界へと召還し世界を構築する役割を持っていたのです。そんなわけで主人公くんの望みは「大切な人に望みを叶えて貰う」こと。攻略ヒロインズが救済されるのも、主人公くんの特性によるものだったのですね。遥さんは自分の望みが満たされたら後世世界へ旅立つことを知っていたので、「答えを出せない」状態になってしまった居たのです。主人公くんはこれをどのようにして解決したでしょうか。それは「二人で一緒に答えを出す」ということでした。

  • 後世世界へ
    • ヒトとヒトとの距離をはかりたいというのなら二点が必要であり、それは遥さんと主人公くん!という寸法さ。こうして二人は後世世界へと旅立っていきます。二人の後世世界は、天球儀世界をそのまま後世世界として確定させたものでした。二人が願ったものは天球儀世界の秘密を解き明かすことであったので、後世世界=天球儀世界となったのでした。こうして遥さんは主人公くんとの距離の答えを出すことができたのです。その答えとは「大好き!」というものでした。めでたしめでたし。