雑録

水葬銀貨のイストリア 正ヒロイン√(小夜・玖々里)の感想・レビュー

妹を犠牲にすると正ヒロイン√(小夜・玖々里)に入れます。
まず正ヒロイン√共通では、玖々里を攻略対象に引き上げるためのイベントが挿入されるのですが・・・
なんとここでラスボス臭を漂わせていた父親との因縁もあっけない感じで捌かれてしまうではありませんか。
(てっきり父親との対決は小夜√で決着をつけるのだと思っていました。)
小夜√はまだ色々と起伏があったのですが、玖々里√は水族館行って姉の遺書読んだだけで終わります。
紅葉との確執はどうなったのか?と思いしが、全個別クリア後に選択肢増えてグランドエンドへGO!

EPISODE09 諦観少女を攻略対象に引き上げるイベント


  • 諦観していた少女が立ち上がるはなし
    • 玖々里は生まれてからこの方、生物実験モルモットとしての生活を余儀なくされていたため、全てにおいて諦めがちでした。主人公くんに対しても、好意を抱きながら、最強の幼馴染がいるからと想いを秘めたまま諦めようとしていたのです。そんな玖々里が立ち上がるのが第9章の内容となっています。具体的には主人公くんの父親茅ヶ崎征士討伐。この人物は異常者であり、小夜に人魚の涙を流させるために、拉致監禁事件や玖々里モルモット実験を引き起こしていました。シナリオのはじめの方では、茅ヶ崎征士が小夜√のラスボスになるんだろーなぁと思っていたのですが・・・なんと途中退場(・・・復活するのか?)。討伐される過程で茅ヶ崎征士は足掻き続けて抵抗するのですが、その時玖々里が人質に取られてしまいます。玖々里は全てを諦め茅ヶ崎征士と共に死のうとするのですが、ここで玖々里の姉が登場します。玖々里姉は人体実験の時にわが身可愛さのため、玖々里を被験者にしてしまいました。その罪を負った姉は、化学教師として変貌し、外から見守るように言われていたのです。玖々里が死にかけている今こそ、贖罪をする時だ!と言わんばかりに、諦観している玖々里に発破をかけます。主人公くんへの愛を諦めてどうする!?と。こうして姉はメガンテして茅ヶ崎征士を倒します。残された玖々里は、恋心を諦めるのではなく戦おうと決心するのでした。

小夜√


  • プロのポーカープレイヤーを目指すことになるはなし
    • 主人公くんはかつて尊崇の念を抱いていたポーカープレイヤーの養父(小夜父)を打ち負かし、カネを巻き上げた挙句、殺害してしまったという罪を持背負っていました。この過去を乗り越えることが小夜√のテーマとなります。※あんなに強調されていたリンゴ食べさせてあげる設定はどっかへ吹っ飛んでしまいます。
    • 一つ目のイベントは小夜に恋心を抱いた祈吏とのわだかまりの解消。祈吏は性的マイノリティであり小夜に同性愛を抱いていたのですが、主人公くんが変装して賭博師となり、小夜を苦しめていたことを知って愕然とします。こうして祈吏は主人公くんに牙を剥くのですが、祈吏は主人公くんにもまた好感を持っていました。つまりは祈吏が自分の気持ちに納得ができるように向き合ってあげれば良いのですね。興奮して息巻く祈吏に気持ちを吐き出させてあげましょう。
    • 二つ目のイベントは小夜に真実を打ち明けるか否か。つまりは小夜父を殺した賭博師は主人公くんが変装した姿だったんですよ、ということを伝えるか否か。主人公くんは凄まじい葛藤の末、小夜に真実を伝えようとするのですが・・・小夜の慈母の愛が炸裂します。真相は知らないものの、主人公くんが小夜に隠していることがあり、それを伝えるには凄まじい煩悶を有する。そんな主人公くんの姿を見て、小夜は真実を伝えることがすべて誠実さじゃないのよ、隠し事があっても受け入れてあげるの、ということを態度で示すために、主人公くんの唇を貪るのでした。真実や真相をヒロインにきちんと話して分かってもらうのではなく、清濁併せ呑んだうえで、秘密を抱えたままでも、そのまま愛してくれるというのは、グリザイアの天音√(エンジェリックハウル)でもありましたね。
    • 三つめのイベントは主人公くんのポーカートラウマを克服すること。主人公くんは上記のポーカー賭博の過去があるため、二度とトランプ勝負はしないと誓いました。しかし主人公くんはトランプへの愛着を消し去ることはできません。なぜなら小夜父との思い出はポーカーにこそあったのです。主人公くんのポーカーは小夜父に伝授された子弟の絆。小夜父は死んでしまっても、主人公くんのポーカープレイの中に、息づいていたのです。ほらアレですよ、ジャソプでやってた囲碁漫画で、囲碁に執着する死霊が消えてしまった後、主人公くんがその足跡を辿るのですが、自己の囲碁プレイの中に死霊の打ち筋を見出し、その存在証明をするという展開のパターン。こうして主人公くんはポーカーのトラウマを払拭し、プロポーカーを目指すのでした。

玖々里√

  • 小夜を捨てて玖々里を選び取った後、水族館行って姉の遺書読んでオシマイ
    • 玖々里√はあっさりというか短い。シナリオの題材となるのは、女の友情。玖々里は当初、自分のパーソナルスペースに身勝手に入ってくる小夜を嫌っていました。しかし次第に小夜の人格を認めざるを得なくなってきたのです。そんな小夜と主人公くんを巡って争わなければならなくなりました。玖々里は主人公くんの信念を知っており、例え愛していなくとも、主人公くんは小夜を選ぶと思い込んでいたのです。しかし小夜はもう既に過去を乗り越えており、主人公くんがいなくとも精神崩壊しません。主人公くんの気を引こうと甘えていただけなのでした。こうして主人公くんは玖々里を選び取ったのです。この後、玖々里と共に人魚姫伝説に立ち向かう玖々里編に突入するのかと思いきや・・・。なんとそのままとってつけたかのように水族館にデートしに行って、最後は姉の遺書を読んでオシマイとなりました。えー。