雑録

水葬銀貨のイストリア「EPISODE07」の感想・レビュー

水葬銀貨のイストリアの第7章は、メイドと人造人魚と正義感少女の過去回収編。
メイド:神峯灯が八椚紅葉に仕えるようになった理由は衛宮さんと同系統。正義の味方闇堕ち。
人造人魚:汐入玖々里の過去は「母からの愛の欠落」と「姉からの人体実験」がメイン。
正義感少女:小不動ゆるぎは過去に小夜を見殺しにしたので、悔いて現代では守護しようとする。
そしてついに現代編でも茅ヶ崎征士が再び襲撃決行を行い、それを撃退するのだが・・・
ついに玖々里が人造人魚の成功例だったことがバレてしまうのだった!

EPISODE07「Fishing game」の概要


  • メイド:神峯灯の過去
    • 神峯灯は天賦の才を持ち、常人よりも優れていました。灯は当初、この才能を世の中の役に立てようと奮闘するのです。衛宮さんばりに正義の味方になろうとします。主人公くんたちの拉致監禁事件を解決したのも、この流れの一環でした。しかし最初は無償の奉仕を貫いたのですが、人の業とは深いものであり、灯の闇堕ちが始まります。灯は次第に感謝の言葉を得るために動くようになっていったのです。さらに灯は裏稼業にも手を染めるようになり、ついには思考を放棄します。ただ命ぜられるがままに殺すようになっていったのです。そんな灯はついに因果応報、報いを受け、重症となります。今まで誰かのために生きようとした灯は結局そんな願望を満たしてきただけの自己満足であったことに気づくのです。それでも今度こそ誰かのために生きてみたいと願った灯は紅葉に拾われることになり、紅葉のような人間を目指してメイドとして仕えることになったのでした。



  • 人造人魚:汐入玖々里の過去
    • 本作品のファンタジー要素として「人形の涙伝承」があり、人魚は涙を流すことでどんな怪我・病気でも治せるというのです(ただし自分の命を削る)。久末家はそんな人魚の涙を濫発して医学界でのし上がってきたのですが、ついに人魚の確保に困るようになります。ゆえに久末家は人造人魚を生み出す実験に乗り出したのです。玖々里もそんなモルモットのうちの1体であり、ナンバリング番号として「2番」と呼ばれていました。能力を示すと名前が与えられるのですが、無能であった玖々里には名前がなかったのですね。では玖々里という名は誰がつけたかというと1号であった姉がつけてくれたのです。こうしてしばらくは玖々里は姉と穏やかなモルモット生活を送ります。--ですが、ここでも茅ヶ崎征士登場。なんと玖々里の姉を使役して、玖々里に過酷な人体実験を強いさせたのです。しかしそれでも涙を「流せなかった」玖々里は、ついに姉に処刑されかけてしまいます。この場面に颯爽と駆け付けたのが、紅葉と灯であり、玖々里の姉は灯に殺されます。姉の死に際になってはじめて玖々里は涙を流し、能力に覚醒することができたのです。けれども死にゆく姉は治療を拒んで散っていきました。
    • かくして異能に目覚めた玖々里は、今度はそれを押し隠しながら久末家が無能として手放すまで、今度は「泣かない」努力に励みます。そしてついに久末家から解放されたところを紅葉に引き取られたのでした。玖々里は常日頃から主人公くんの不幸を聞かされて人体実験されていたので、主人公くんへの思慕が生まれていました。ゆえに、紅葉に対して主人公くんに会いたいと願ったため、ポリバケツに嵌ることになり、体験版での出会い編に繋がるのでした。



  • 正義感少女:小不動ゆるぎ
    • えっ、たったこれだけ?って感じな理由で小夜さんのためになろうとします。幼少の頃、拉致監禁事件が起こる前、ゆるぎは茅ヶ崎征士から小夜さんについて色々と情報を聞かれます。このことが監禁事件の遠因となっただけでなく、さらに監禁計画のことも聞かされるのです。そして監禁事件計画をばらしたらお前も誘拐すんぞ!と脅されビビってしまったゆるぎは、監禁事件が起こった後もスルーしてしまったのです。もしゆるぎが勇気を持って拉致監禁事件のことを訴えていたら、発覚は早かったでしょうに・・・。そんなわけで、ゆるぎは今度こそ小夜先輩を救いたいと願い茅ヶ崎征士に立ち向かうことになります。



  • 茅ヶ崎征士との対決
    • 再び現れた茅ヶ崎征士。征士は死んでしまった小夜ママに執着しており、その娘である小夜に絡んでくるのです。ここで小夜ママも人魚であったことが判明。征士は小夜ママが人魚として泣いていたからこそ、小夜も泣けるだろうと推測しているのです。主人公くんは小夜の幸福のためには征士の殺害が必要だと考えていたため、紅葉にピストルを用意しておいてもらっており、引き金を引くのですが・・・中身は空砲であり愕然とします。そしてまんまと逃げられてしまうのです。この時、玖々里はゆるぎの治癒のために人魚の涙を使うのですが、その場面を征士に見られていました。こうして久末家は、無能だと思って逃がした玖々里が、人魚として覚醒していたことを知りえてしまったのです。久末家と茅ヶ崎征士の魔の手が主人公くんたちに襲い掛かる!!という所で第7章お開き。