雑録

コンテンツツーリズム論演習(005・006)「ツアーガイド実践編・『動物のお医者さん』+αで巡る北海道大学構内ツアー」

作ったコースはこちら→http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20181018/p1

留学生やロンダ勢などを中心としたツアー客に、北大構内のガイドをしてきた。
声量、活舌、抑揚などに気を付けながら、適宜クイズ・やり取り・投げかけを挟み教育啓発普及に努めた。
作品の聖地は、クラーク胸像・農学部・ポプラ並木・大野池・イチョウ並木・獣医学部・病院・畜魂碑だが、他多数も回った。

以下、ツアー内容メモ


  • 札幌駅(左:南口、右:北口)
    • ジャパニーズサブカルチャーに興味がある方たちが対象なので、初っ端から京アニ版『Kanon』や『アス永遠』、『中二恋』などの舞台となっている話から入ります。そして、北口と南口の違いを説明し、かつて北大が大通り周辺にあったことを紹介。その名残が時計塔で、かつては北大の演武場だったのです。がっかり観光名所として有名な時計塔ですが、北大演武場だったことから、大学の移転の話に繋げられるので、結構便利だったりします。



  • セイコーマートつぼた店〜正門
    • 札幌駅から北大正門に向かう途中で外せないのが、セイコーマートつぼた店。セコマは北海道各地にあり、ブラックアウトでも独自のキッチンシステムで温かい食事を提供したことで有名になりました。セイコマつぼた店はつぼたさんが経営していたからつぼた店ですというトリビアがバイト店員から披露されました。





  • 南門
    • 南門はもともとは正門。フツーに守衛さんが中で仕事をしていますが、建設されたのは1904年です(場所は100メートルほど異なる)。白壁と緑の屋根が特徴的。



  • 古河講堂
    • ノベルゲー『はるかかなた』で校舎の背景CGとして使われています。ここでクイズ。なぜ古河講堂は「古河」というのでしょうか?この質問に『CLANNAD』の古河渚を答えてくれる院生が存在するのが、鍛えられた民であることを証明しています。正解は、札幌農学校が帝大に昇格する際に、原敬の影響がありましたが、その際原敬古河財閥に社会貢献として寄付をするようにすすめたのですね。これにより作られたので「古河」講堂というわけです。



  • クラーク胸像
    • 動物のお医者さん』で二階堂里穂が見つけられなかったことで有名なクラーク胸像。二階堂里穂は指を指して立っている羊ヶ丘のクラーク像と勘違いしていたというオチ。「ボーイズ ビー アンビシャス」で「少年よ、大志を抱け」の説明の際、『シュマリ』ネタを用いて、「大志ってぇーのはどんな女だ!?」と言いかけたのですが、圧倒的な女子率だったので自重したのはここだけのはなし。



  • 札幌農学校昆虫学及養蚕学教室
    • 1901年建設。養蚕業から日本の近代化と昭和恐慌について話しました。明治日本で輸出の主要品は生糸。生糸を売って外貨を稼いで近代化。「男軍人、女は工女、糸を引くのも国のため」。1929年の世界恐慌で生糸の価格は大暴落し、日本の農村は大打撃を受けました。戦後恐慌・震災恐慌・金融恐慌・昭和恐慌により農村が疲弊。農村復興のためには、寄生地主制の改革に取り込まねばならなかったのですが、既得権益を保持する特権階層を解体することはできませんでした。そのため満洲移民が着目され、小作・貧農を満洲に送り出すことにより自作農を増やそうとしたのです。



  • 農学部
    • 二階堂里穂(高3・獣医志望)が、獣医学部農学部獣医学科を勘違いし、農学部を見学してしまった場所。空中写真で見ると「北」の漢字の配置で後者が建てられていることが分かります。1936年の陸軍大演習で昭和天皇が指揮したのだとか。そのため北大構内は地下で繋がっているとの都市伝説があります。どうせならチカホと繋げて札幌駅から地下で移動できるようにしてくれれば良いのにという話題で盛り上がりました。1936年ネタから2.26事件についてもついでに説明する。



  • 旧図書館
    • 農学部からショートカットしてポプラ並木に行くときに通るエルムの森の手前にあります。現在は北大出版会が利用しています。



  • 理学部8号館裏通路
    • 理学部裏の謎の通路。かつては国鉄の引き込み線が敷かれており、寮に石炭などの燃料を運ぶのに使用していたのだとか。



  • ポプラ並木と花木園
    • 観光名所として名高いポプラ並木だが現在は封鎖されています。しかし鎖のチェーンだけなので跨いで入ってしまう観光客が多数います。横の花木園から入ると正規ルートで眺めることができます。花木園の入り口には新渡戸稲造の像が!紹介でナチュラルに五千円札の人ですねと紹介したが、現在は樋口一葉だったというはなし。留学生に台湾人がいたので、新渡戸稲造の台湾開発の話をしました。花木園の中には、不整楕円の土坑墓が発掘されているので、続縄文文化の解説をしました。



  • 中央食堂沿いポプラ伐採跡の切り株
    • 北大にはポプラ並木がいくつかあって、観光名所のポプラ並木、平成ポプラ並木、獣医学部のポプラ並木が良く知られていますが、かつては中央食堂の前にもポプラ並木がありまして、現在はその切り株だけをみることができます。草が生えていますが、結構大きい切り株だと分かります。伐採には反対があったのですが、台風で他の場所のポプラが倒れたことから切っておいて良かったねというオチがついたというはなし。



  • 大野池
    • 北大構内にはサクシュコトニ川という川が流れていますが、この川を整備したのが大野先生です。そんなわけで大野池という名称になっております。『動物のお医者さん』では漆原教授がクワイをたらふく食いたくなり栽培を試みたことでも有名です。工学部の排水で汚水されたため、池を整備したのだとか。


  • イチョウ並木
    • ハムテルたちが漆原教授の実家の仕出し屋と銀杏拾い争いをしたところ。


 

  • 獣医学部 
    • 北18条のエルムトンネルの上を西に進んでいきましょう。すると、ここが獣医学部のポプラ並木であることが分かります。二階堂里穂(高3・獣医志望)がホンモノのポプラ並木と間違えてしまった所です。この場所が当初分からなかったのですが、教授が特定してくださいました!!『動物のお医者さん』当時はエルムトンネルがなく、車もビュンビュン走っていたそうで、漫画のコマと現実を対比して、判明しました。すごい!右の写真は、獣医学部に正面から入っていくときのものです。


  • 獣医学研究標本展示室
    • 獣医学部の中には研究標本展示室があり、ホルマリン漬けや骨格標本、脳みそをみることができます。漆原教授の名残でアフリカグッズが突如ならんでいたりします。特に解説キャプションとかなくアフリカグッズとなるので『動物のお医者さん』ユーザー以外はスルーしてしまうかもしれません。

  • 畜魂碑
    • なんと移転していました。たまたま見かけた獣医学部の学生に聞いたら、つい最近まであったとのこと。土を見てみれば確かに最近掘り返されたようなあとがあったのでした。最後の最後で、「カシオミニを賭けてもいい」ごっこができなかったことが心残りでした。(※後日、散歩していたところ、ちょうど移設工事を行っているところを見かけました。写真は工事中の様子です)