研究進捗状況の報告 指摘点・批判点まとめ

演習で論文の進捗状況を報告すると教授や参加者から山ほど指摘や批判が出る。これはとても有難いことなのだが、精神的にとても疲弊するし、とてじゃないが、論文を仕上げられる気がしない。査読云々以前に、投稿するところにすら辿り着けない。

せめて指摘されたところだけでも書き出して置かねば。どうせすぐ忘れる。1週間後にも進捗報告があるので、レジュメを早急に修正しなければならない。

指摘点・批判点

  • そもそも研究の意味がないのでは?系
    • 結局、新京観光で「都市の近代美」を除外すると、「異国情緒」も「歓楽・享楽」もどこの観光都市についてもいえる事であるので「新京」という都市の観光都市としての特性ではないのでは?
    • 別に一般的に言えそうなことでもいいけど、植民都市の全体的な特性として扱うのなら、その場合、比較対象がなければ、新京1個の都市やっても何も言えないのでは?
  • 観光の経済的側面
    • 満鉄の財源。満鉄の史料を追え。
    • 経済的な側面を考慮すべき。観光はプロパガンダだけではない。人の移動を通してカネが落ちる。満洲観光の正統化の理屈(満洲再認識・厚生運動)はこじつけでは?
    • 戦時期の観光は観光報国。観光を通して国に奉仕する。それならば経済的な稼ぎを側面を考慮にいれるべきでは?
  • 日本人の観光だけ見てるようじゃダメ系
    • 日本人の観光だけでなく、満州国における他の民族の観光も扱うべき。朝鮮の場合は博覧会の参加者などの人数が分かるので、満洲も博覧会のデータがあるのでは?
    • 支配・被支配の関係について、そもそも植民地の社会構造という枠組みの中の話なのでは?
  • 満洲イメージ像の提示者
    • 満洲のイメージ像を提示するとあるが提示する主体はどこ?
  • 観光資源系
    • 観光資源として作ったのか、それとももともとあったものが観光資源になったのか。
  • 植民地朝鮮を引き合いに出したもの
    • 朝鮮の場合は、日本により観光開発が行われ、鉄道路線なども引かれ、それが韓国の観光地として残った。
    • 植民地朝鮮の場合は、博覧会などの誘致を行い公務員が村々を回って半ば強引に参加させた。金が無ければ高利貸を紹介して借金させてでも行かせた。そのため借金のカタに土地を手放すといったケースもあった。
    • 朝鮮総督府の場合、財源確保がかなり厳しく、日本からの持ち出し金に依存する側面もあったので、観光による収益確保はかなり重要な問題であった。満洲の場合はどうなのか?
  • 新聞の広告・ツーリズム系
    • 新聞の広告などから博覧会の募集やツーリズムを検討すべき