雑録

レポート指導で指摘された点メモ

レポート指導を受けて来たので、指摘された点を忘れないようにメモ。
各章の概要及びこれまでに近代史系の演習で報告した内容を説明した。

章立て(没になったもの)

満洲国の観光事業 都市と地域資源を中心に」

  • 序章
    • 0-1.問題の所在
    • 0-2.先行研究
    • 0-3.リサーチクエスチョンの設定
  • 第1章「満洲国における観光政策の展開」
    • 1-1.満洲国の観光国策
    • 1-2.観光協会の観光事業
    • 1-3.観光ルートと交通インフラの整備
  • 第2章「新聞報道における満洲国観光」
    • 2-1.新聞記事に表れた旅行形態の分析
    • 2-2.新聞記事に表れた旅行内容の実態

指導事項まとめ

  • 論文のウリを明確にすること。
    • 先行研究と同じようなことをやっても仕方がない。
    • 先行研究で満洲研究者が言っていないことを自分の論文で言う。

 

  • 旅行記・紀行文の内容分析
    • 満洲国建国後の旅行記・紀行文の内容を扱った先行研究としては高媛(2005)があるが、これは一人の早大生の旅行記を扱っただけである。また米家(2014)は175点の旅行記の分析を通してツーリズム空間の広がりを考察しているが、旅行者が満洲でどのような旅行行動をとり、どのような心象を抱いたかについては分析されていない。旅行記を使って、満洲三大都市の様子を明らかにすることは意義のあることである。

 

  • 先行研究における植民地観光研究の問題点
    • 全てを帝国と植民地の関係で語りがち。植民地性ではなく行った人の目線で書く。従来の研究は「見せたかったもの」が中心。実際に旅行者が「見たもの」は論じられていない。

 

  • 都市の内部の姿、実態。
    • 都市の具体的な姿を観光客から捉える。日本の満洲研究は移民村ばかりで在満日本人都市生活者は語られていない。それを旅行者の目線で書く。

 

  • 都市部のホワイトカラー。
    • 戦争中、都市のホワイトカラーは戦争特需の恩恵を受ける。インフレ。
    • ブルーカラーとの違い。ブルーカラーは徴発されたりなどしたが、ホワイトカラーは戦争の恩恵を享受していた。

 

  • 移民村
    • 移民村では支援金により村づくりは進むが、農業の整備は進まず。非農業分野に集中。役所の事務職など。日本人旅行者は移民村をどのように見ているか。
    • 義勇軍を慰問した女性旅行者に少年たちが泣きついたエピソードなどは使える。

 

  • 日本人と中国人の関係
    • 奉天長春(新京)は満鉄時代から権益にしているが、先行研究では日本人と中国人の居住区は別々であり没交渉であったという論調だが、実際にそうなのか。日本人の百貨店や公園などに中国人は行かなかったのか。日本人は中国人の店などを利用しなかったのか。客が相互に利用していることが文献上で分かると良い。

 

  • 戦争中の日満比較 
    • 日本の戦争末期に比べて満洲ソ連侵攻まで比較的平穏だった。満洲では満鉄旅行でフツーにたらふくビールが飲めた話など。

 

  • 満洲日日新聞 
    • 重要な事件があった日付の前後を参照する。関特演や1942年の建国20周年など。