満洲国観光における日本海ルートに関する先行研究まとめ
前回、満鉄に関する文献の中から、日満交通路に関する記述を整理した。
だが、環日本海地域がブームになった際に、日満航路を取り上げる研究が盛んに行われたようである。ここでは、日満交通における日本海ルートに関する先行研究をメモしておく。このように日本海ルートそのものの研究は、研究蓄積が多分にあるので、日本海ルートを使った観光の側面を扱うべきであろう。
先行研究
- 大宮誠「日中全面戦争期の日本海航路」『環東アジア研究センター年報 (7)』、2012年、 9-28頁
- 白木沢旭児「福井県文書館講演 戦前期の日満交通路と福井県--「日本海湖水化」の時代」、『福井県文書館研究紀要 (5)』、2008年、1-20頁
- 田中隆一「満洲国下の満鉄と「日本海ルート」 : 行政一元化問題を中心に」、小林英夫編『近代日本と満鉄』吉川弘文館、2000年、263-269頁
- 松浦章「野村治一良と日本海航路 ―大阪商船・北日本汽船・日本海汽船」、『関西大学東西学術研究所紀要 49』、2016年、37-60頁
- 芳井研一『環日本海地域社会の変容と近代日本』一橋大学、2000、博士論文
- 芳井研一『環日本海地域社会の変容』青木書店、2000
史料
- 『日滿交通路としての日本海ルート』南滿洲鐵道株式會社弘報課、1942
- 牡丹江商工公會 [編]『日本海ルート經濟懇談會報告書』牡丹江商工公會、1941
- 『日本海ルートの現状とその將來』朝鮮銀行調査課, 1940.5