雑録

『きまぐれテンプテーション 体験版』の感想・レビュー

昔懐かしい捜査式ミステリ。クリック・探索・会話で情報集めて事件を解決せよ!
陰陽師の主人公がサキュバスの助手と共にマンションの殺人事件に挑む。
各部屋に居住するのは、自殺後に霊魂が自己の内臓を食らって天使化した少女たち。
なぜ彼女等は殺され、霊魂化し、さらに自己の人肉を食べさせられたのか?
彼女たちが信仰している新興宗教とは一体どのようなものなのか?
一見すると重苦しいテーマだが、可愛い助手がe-moteでヌルヌル動きコミカル。
『なないろリンカネーション』シリーズであり会話のみだが琴莉も登場する。

ファミコン推理小説アドベンチャー形式を彷彿とさせる。

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  • ひたすらクリック&情報収集という単調作業を如何にして面白く提示するか?
    • ノベルゲームの歴史を紐解くと、ひたすらテキストを小説のように読んでいくという今のような形式が確立されたのが、1992年の『弟切草』のサウンドノベルだとされています。それ以前には文章を読むこと以外にもゲーム性が要求されており、たとえシナリオを主軸とするものでも謎解きやミステリなどの要素がアドベンチャーに組み込まれていました。そのような中でシナリオ面を発展させたのが堀井雄二ミステリー三部作(83年の『ポートピア連続殺人事件』・84年の『オホーツクに消ゆ』・85年の『軽井沢誘拐案内』)であり、推理小説形式の物語が展開され、「文章を読む」ことがゲームとして通用する事の証明となりました。しかしこれらのミステリは因果関係を結び付け推理をするという作業が中心になり、ひたすらクリック&単発的な情報の収集という単調なものになりがちでした。と、いうわけで時が流れて2019年。本作もファミコンのミステリを彷彿とさせるひたすらクリック&情報収集を展開していくわけですが、プレイヤーが飽きないように、陰陽師による霊媒アクションと新興宗教、そしてe-moteでヌルヌル動くとても可愛い助手:アンネリーゼが用意されているのです。

 
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  • 事件捜査パートも今のところ面白い
    • 本作では派遣された大学生陰陽師の主人公くんが助手のサキュバス(作中ではリリス)を引き連れてマンションの殺人事件を解決することが主眼となっています。しかし、フツーの事件ではなく伝奇要素が入っているところが本作のウリであり、新興宗教を題材にした様々な怪異に立ち向かっていきます。設定としては、マンション自体が「神の胎」という閉鎖空間になっており、被害者たちは自殺した上で霊魂状態となり自己の内臓を食って「天使化」したという割とエグいノリです。主人公くんは各住人の部屋を訪れ、部屋を捜査したり天使と会話をしたりして情報の断片(チップス)を集めていくのです。
    • 各住人を列挙すると、教典を渡してくるガチ信徒のサリィ、汚部屋で怠惰な生活を送る炉利枠のロゥジィ、大麻を栽培している薬中のクーリィ、腐女子イラストレーターのハーヴィーという少女たちです。彼女らは物語の冒頭の段階では、宗教に支配されており正気の状態ではないわけです。当面の目標としては天使と称する少女たちを浄化する必要があるわけですが、なぜ彼女らが宗教に走ったのかを解明しなければなりません。陰陽師サキュバスのコンビが、七つの大罪を推奨する新興宗教をどのように解決に導くことが出来るのか!!今からワクワクしますね。

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製品版の感想

h30shimotsuki14.hatenablog.com

 

2019年9月発売 新作ノベルゲーム

体験版はないファンディスク

august-soft.com