漫画原作版『恋する小惑星』第1巻内容まとめ

『恋する小惑星』の漫画原作版の第1巻まとめ
目次と話数の表示が無いので、ここではページ数で分類してある。
電子で買ったんだけど、紙版のカバーの折り返しの所に目次があることに今気づいた・・・
電子書籍だと一番最後のページに紙の本のカバーがあった。

内容

pp.4-6 巻頭カラー、入学式前夜の話

高校入学が楽しみでしかたがない【みら】は制服を23回も試着してしまうほど。生徒会長でもある姉から夜更かしを戒められるが夜空を見ていて寝不足となってしまう。一方でもう一人のヒロイン【あお】も同時刻に空を眺め、みらと同様に幼少期における約束の子を想っていた。案の定、みらは入学式で居眠りをしてしまい姉からデコピンを食らうのであった。
 

pp.9-16 地学部入部編

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高校入学を契機に天文部に入ろうとするみらであったが、天文部は地質研と合併し地学部になっていた。担任が地学部の顧問であったため連れられて部室に行くと、元天文部と地質研で一触即発な雰囲気。みらの他にも新入生がおり、それはみらが幼少期に一緒に小惑星を見つけるようねと約束をした「男の子」だった。なんとみらはあおのことを男の子とだと思っていたのだ。ここで運命の再会を果たす。
 

pp.17-24 みらとあおが再会後、再び仲良くなる話

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運命の再会を果たしたみらとあおだが、離れていた年月はやすやすとは埋められない。メッセージアプリのやりとりもぎこちなく、活発だったあおはクールキャラになっていた。しかしあおは幼少期のトラウマから陰キャになっただけであり、ホントウはキュート。みらの電話をきっかけに通話をしながらお互いが夜空を眺め離れていた距離が埋まる。
 

pp.25-32 第1回地学部会議

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本格的に部活動が始まり、新たに新生した地学部の活動を巡って話し合いがなされる。これまでの天文部の活動と地質研究会の活動の内容はかけ離れていた。これを上手く統合するにはどうすれば良いか。ここで猪瀬さんが出した提案が地学部の天文班と地質班が協力して一つの会報を作ること。ツンツンしてしまう地質班JK3の桜井先輩と地質研時代からの後輩であるJK2の猪瀬さんのコンビが良い味を出している。
 

pp.33-40 河原編①BBQと石の観察

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野外活動と称して河原へやってきた地学研メンバー。最初は新入生歓迎バーベキュータイム。ここからようやく地学要素が少し入ってくる。石広いが始まり中学理科タイム。チャート、安山岩、泥岩、ハチマキ石などを採集する。石拾いに来たのにひたすらBBQを食べる地質研コンビや、あやうく石と間違えて犬のふんを拾いかけるみらが見どころ。
 

pp.41-48 河原編②天体観測パート

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夕方になり日が落ちると河原編第2部の始まり。天体望遠鏡の設置でモンロー先輩から火星の導入を頼まれるも出来ないあお。何気に天体観測スキルの差が示される。星座の観測を楽しむも、あおはみらよりも天体知識がある分、小惑星の発見について不安になってしまう。そんなあおの心情を読み取ったみらは、追いつけるように頑張るからと奮起して手を伸ばすのだが、あおにとってはみらこそが自分を引っ張ってくれるのだと手を取るのであった。百合友情タイム。
 

pp.51-58 温泉回

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地学部顧問から温泉の回数券をもらった地学部メンバーたち。送迎サービスを利用して学校にバスを呼びつけてしまう。温泉到着後、平然と脱ぎ出す桜井先輩とみらだが、あおと猪瀬さんは羞恥心にかられ抵抗感を抱く。しかしモンロー先輩の肢体を目の当たりにした二人は、他者と裸体を比べることの無意味さを悟りsぽーんと脱げるようになる。温泉では岩とか敷石の観察や月見をし、温泉源について思いを馳せる。温泉から上ると湯上りラーメンタイム。そこで常連客から顧問の教員の苦しみを教えられ、お土産にに入浴剤を買って帰る。
 

pp.59-66 定期試験で追試になっていたみらとあお

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おうちデートとしゃれ込むみらとあおだが、その実態は追試対策であった。みらは物理と英語で追試となり、あおは数学で追試になっていた。ただしあおは名前の欄に星の名前を書いてしまっただけというオチ。みらの部屋でのテスト勉強で暴かれそうになる黒歴史。なんとみらは自作恋愛漫画(しかも相手はあお)を描いていたのであった。みらの家なのでみらの姉(生徒会長)と初対面するあおだが、初対面なのにモルモット扱いされてしまうのであった。
 

pp.67-74 地図好き少女猪瀬さんの巡検

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追試合格デートに繰り出したみらとあお。しかしそこで猪瀬さんが趣味の巡検をしている所に遭遇する。縁あってご一緒することになるが、猪瀬さんが熱く飛び地について演説する。暗渠にも興味があるようで細い路地にも興味津々。猪瀬さん曰く、昔から地図が好きであり、地質研に入ったのも地質図がきっかけであり地質や石に興味を持つようになったのは最近であることが語られる。地図を見ながら歩くといつもの道が違って見えると説く猪瀬さんに対し、みらは巡検用の地図を書いてくれるようにねだるのだが、ここで猪瀬先輩は地図を書く楽しさに覚醒するのであった。
 

pp.75-82 初めての会報発行

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地学部の活動成果を報告するための会報を創刊するために頑張る。他の部員たちと比べて難航するみら。悩んだ時には上を向こうとアドバイスをくれるあおだが、みらはドブポチャする。そして折角書いた文章も生徒会長の姉に添削されてしまいへこむ。記事が説明調であり、みららしさが無いと断罪されてしまうのであった。ショックを受けるみらだが、あおに頼まれた挿絵のイラストを描いたことから、コミカライズに目覚め、自分の担当パートはマンガにするのであった。
 

pp.83-90 合宿への道のり

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持っていた泥岩を割ったら化石っぽいものを発見したみら。ここで久々の地質班タイム。化石が出来るのは堆積岩であるため河原の石から化石がでるのも珍しいことではないと、桜井先輩がコレクションを見せてくれます。ここで全部自分で見つけたの?と聞かれて悔しそうに2つ以外は科学館で買ったと正直に述べる桜井先輩すごくかわいい。地質班のコンビは本当に微笑ましい。そんなわけで合宿では顧問の教員の実家のある茨城県行くことになり、JAXAの宇宙センターや地質標本館を回ることになるのだが、そこでみらが発見した化石を調査してもらうことになるのであった。
 

pp.93-100 合宿編①地質標本館

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合宿で茨城県へGO!初日は地質標本館。地質班のテンションも爆上がりで、ここでも桜井先輩が屈指の可愛さを誇る。前回の話でドヤ顔キメながら「数万年ぶりに表に出てきた化石かもしれないんだから一体何者なのか見定めてあげたいじゃない」と唱えていたにも関わらず化石じゃないかもしれないと言われて、それをみらにおちょくられた時の先輩の恥ずかしそうな様子は尊いものがある。「忍石」すなわち「偽化石」かもしれないと言われショックを受ける地学部メンバーであったが、昔の海の生物の骨組織の化石であることが判明し大喜び。桜井先輩は地質図の解説資料を貰って狂喜乱舞し、ネットでの閲覧方法を教えてもらうのであった。
 

pp.101-108 合宿編②JAXA宇宙センター

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合宿編その2は宇宙センターへGO!本作の目的は小惑星を発見することであることもおさらい。まぁ宇宙センターは小惑星とは無関係だったのであるが。この宇宙センターのメインとなるのはモンロー先輩であり、なんと将来の夢が宇宙飛行士であったのである。宇宙服の説明でオムツネタが披露されるとモンロー先輩はさも自分がオムツを履いているかのような発言をして、そのお茶目さを披露する。新惑星発見へのヒントが見つからなかったと思いきや、「高校生向け新天体発見プログラム」が顧問教員の部屋から見つかるのであった。
 

pp.109-116 合宿編③合宿の夜~国土地理院

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「高校生向け新天体発見プログラム」の存在を知り目的が明確化したみらとあお。しかし残念なことに今年度は申込期間が過ぎていた。だが顧問の教員がプログラムの経験者であったことを知る。こうして今回の合宿でモンロー先輩もみらもあおも一歩前進したと喜ぶ。ここで初めてモンロー先輩の夢が宇宙飛行士であることが部員全員に公開される。壮大な夢を恥ずかしがるモンロー先輩だが、ここで桜井先輩が「「恥ずかしい」なんて言っちゃダメでしょ 本気で目指しているならね」と言ったり「自分の夢を遠慮なんてしないでよね」と励ますところはとても素晴らしいな!!一方この描写からは桜井先輩が将来に対して明確な目標を見いだせずプチ劣等感に駆られる場面でもある。この一連のやりとりを見せられた猪瀬さんも覚醒し「夢を遠慮しない」の言葉に勇気をもらい、国土地理院に生きたいと主張するのであった。国土地理院は1頁半くらいの分量なので、もう1回分くらい合宿パート入れても良かったんじゃないという感じ。
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pp.117-119 旅する小惑星

取材ネタのオマケ。作品内にネタとして出せるのはほんの取材した知識のほんの一部ということで取材記録がまとめられている。1巻では地質標本館(産総研)、国土地理院の地図と測量の科学館、JAXA筑波宇宙センターが紹介されている。

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