雑録

アニメ版『恋する小惑星』(全12話)の感想・レビュー

きらら系アニメの専門知識路線で地学をテーマにした作品。
主人公ちゃんの入学年度から天文部と地質研究会が合併して地学部が爆誕
地質図や地形図など、地図が大好きなヒロインが登場すると聞いて視聴することにしました。
主役のヒロインの2人は天文サイドですが、地質班の2人がとてもいい味だしています。
よって、ここでは地質班の猪瀬さんと桜井先輩を中心に感想を書いていきます。
コンテンツツーリズム論的には埼玉県川越市及び茨城県の真壁などが聖地となっているようです。

【目次】

第1話「地図好き少女、地学部会報を出すことを提案す」

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  • 地学部・地質班の先輩・後輩コンビがとても良い
    • 猪瀬舞さんは地学部地質班の高校2年生。昨年度までは地質研究会として独立していたのですが、今年度からは天文部と合併し地学部となりました。第1話目では、地質と天文という二つの種類の活動にどのように折り合いをつけるかが問題となります。ここで猪瀬さんが提案するのが、地学部の会報を発行しようという活動。そもそも部活の合併問題が起こったのは活動実績に乏しかったこともあり、部の活動を発信するためにも会報の発行を提案したのですね。ここで是非、視聴者の皆さんにご覧頂きたいのは、先輩と後輩の絆。真面目で考えの堅い高3の桜井美影先輩が会報の発行を渋ると、文化祭の展示では真面目過ぎて集客が少なかったけれども桜井先輩の展示そのものは良質であり心打たれたと熱弁を振るいます。桜井先輩はチョロインの気質もあり、猪瀬さんの発言に動かされ、ノリノリで鉱石のコラムを担当したいと乗り気になるのです。また新入部員の2人(主人公ちゃんとその百合相手)が天文分野であることを知った桜井先輩が人数比で悔しがるのですが、ここで猪瀬さんが自分が2人分の活躍をすると言って反復横跳びをして見せるところが今回の一番の見どころ!!この反復横跳びのシーンでは猪瀬さんの運動音痴さが露呈され、ヘロヘロな反復横跳びが披露されるのです!!この場面だけでも屈指の面白さを誇ります。

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第2話「学校の座学で習った知識を実際に体験する事の尊さ」

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  • 入間川で地学部の活動
    • 今回の地学部は野外活動ということで入間川へGO!河原で石の調査をします。ここでの見どころは桜井先輩の可愛さ!!新入部員に対して天文班だから適当でいいのよと嘯き、最初から専門的なことを言っても頭に入らないと冷静な判断をしつつも、岩石のことを語りたいというパッションが溢れ出ている姿がグッときますね。そんな桜井先輩のことを慮って猪瀬さんがもっと教えたいんじゃないですか?身体は正直ですね!と合いの手を入れる関係性は尊さの極みとなっています。
    • そんな地質班の活動ですが、今回のおはなしで一番印象深かったのは「学校の座学で習った知識を実際に体験する」ことではないでしょうか?好奇心旺盛な新入部員:みらがアレコレと桜井先輩に石の種類を聞くのですが、これを見ていて、おお!これは遠い昔に中学理科で習った火成岩とか堆積岩やな!と知識が再認識されたのでした。ともすると、学校の座学で習った知識というのは単なる試験をパスするための知識になりがち。実生活となんら繋がりもなく、どこか遠い世界のことの様に感じられることもあるでしょう。実際の石も見ないで語呂合わせで丸暗記していた自分が恥ずかしくなってしまいます。
      • 火成岩
      • 堆積岩
        • 砕屑岩「レキサデイ」(礫岩・砂岩・泥岩)
        • その他「行設置」(凝灰岩・石灰岩・チャート)
    • 学校で習った知識を実地で確認することによって自己の経験と結びつき、それが本当の知識になるのじゃ。その点、このアニメはどのように石を楽しめば良いかを教えてくれるのでとても素晴らしい。教科教育の問題点として、まず「何が楽しいのかが分からない」という課題がよくあるのですが、誰かが楽しんでいる姿を見る事で、楽しみ方を知ることができるのですね。

 

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  • 清河寺温泉でリフレッシュ
    • アニメでよくある温泉回も上手く地学に組み込んでいるのもポイントが高いと思われます。温泉に入ってもついつい岩とか敷石を見てしまう桜井先輩と猪瀬さんのコンビがとても可愛らしいです。また温泉の成分から温泉源に想いを馳せ遥か昔の溜まった水が現在に湧き出ていることを噛みしめる様子も大変よろしく、化石海水について語る桜井先輩の色っぽさについては是非皆様に御覧になって欲しいところ。桜井先輩は生真面目で、普段ツン成分が多そうに見える分(髪をまとめておくように指示するところなど)、時折見せる年上の先輩としての魅力がここでは存分に引き出されています。オマケの雑学枠も今回は桜井先輩の担当回で、フレッシュな面を出して観察すると称してパカパカ石を割っていくところの楽しそうなそぶりといったらたまらないですね。

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第3話「ハイパー巡検タイム~飛び地と行政界・猪瀬さんと桜井先輩のスール的な関係~」

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  • 川越市下松原とふじみ野市鶴ケ丘の境界巡検
    • 今回猪瀬さんが登場するのはBパートから(Aパートはみらとあおの追試勉強とバイト)。飛び地巡検がテーマとなり猪瀬さんがメインを張ることになります。シナリオはみらとあおの出歯亀から始まります。休日みらとあおが川越デートに繰り出すと、偶然猪瀬さんとすずがお出かけしているところを目撃してしまうのです。尾行を開始しますがSNSで実況して即座にバレる展開。と、いうことでみら・あおコンビも仲間に加えて4人で巡検へGO!猪瀬さんの目的は何かというと、地図で見つけた飛び地を確認すること。埼玉県川越市下松原とふじみ野市鶴ケ丘の境界を実地に見に行きます。きらら系4コマなのでブラタモリのような地理的な紹介は入りませんでしたが、ここをピックアップし歴史的背景や文化的景観などの解説で30分かけても面白そう。スピンオフ作品で『猪瀬さんと学ぶ境界・飛び地の秘密!』とかあったら素敵です。授業のネタになりそうなことがいっぱいあるので、この回は取り上げたいですね。ありがとうkoias次の授業のテーマはここにするね!とにもかくにも、地図の魅力について熱弁する猪瀬さんがとても可愛いです。

 

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  • 桜井先輩と猪瀬さんのスール的な尊さ
    • 巡検で立ち寄った喫茶店で休憩中、猪瀬さんは後輩たちになぜ地図が好きなのかを説明することになります。ここで語られるのが猪瀬さんの始原的な記憶。小学校の時の友達に貰った地図で探検したところ、地図を見ながらだといつもの景色が違って見えたと語ります。猪瀬さんの話に感化されたみらは自分にも地図を作って欲しいと要求。猪瀬さんはこれに答えるのですが、この対応の仕方が良い意味で原作改変。原作では喫茶店でサラサラと地図を書き上げるのですが、アニメ版では家に持ち帰りの宿題となり、地図作成にも頭を悩ませることになります。
    • そしてここで猪瀬さんと桜井先輩のスール的関係が発動!悩める猪瀬さんに桜井先輩から「楽しいのおすそ分け」というご助言が入るのです。聖地巡礼マップなどを作る時もそうなのですが、インナーブランディングが大切。まず自分が楽しいと思えるかどうかが重要なのですね。桜井先輩はそれを「楽しいのおすそ分け」と称し、結果として「宝物」になるのだと説きます。この言葉は猪瀬さんの心を打ち、自分が好きなものを地図に表現するのですね。この意図がきちんと後輩たちに伝わり、普段見ている猪瀬さんの世界を共有することになるのもグッときます。
    • そして余談ですが、猪瀬さんが花壇を撮影しているのだと思っていたら撮っていたのは御影石で、桜井先輩と名前が同じだから撮って送っちゃった!というのも微笑ましいですね。

 

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  • オマケの地理学ショートアニメも猪瀬さんと桜井先輩が大活躍
    • 今回のテーマは地質図について。地図と地質図の違いを解説してくれます。地図は地表の様子を平面に表したもので、地質図は地下がどんな岩石でできているかを表したものなのだとか。地質図を見れば、昔火山が噴火したことや隕石が衝突して生物が大量絶滅したことなどが分かると地球史40億年のロマンが語られていきます。知識を知らない人にどういうところが面白いのかを伝えるという意味でkoias効果はバツグンと言えます。最後は「地質図が可愛いのでワンピースにしてみました」という猪瀬さんの服を、ここは斑レイ岩!などのように教鞭で突いてイチャコラするのも良い百合です。

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第4話「地学×コンテンツツーリズム×社会教育=地質標本館・JAXA国土地理院

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  • 夏休みに社会教育施設の見学に行き、それぞれが将来の進路を具体化する話
    • 今回のお話は合宿回!ということで、顧問教員の祖父母が住む茨城県へ趣き、社会教育施設の見学です。今回は作中でも屈指の伝説回であり、専門的な分野を巧みに娯楽作品に落とし込んだうえで、社会教育施設がヒロインたちを成長させるための糧となるという素晴らしい内容となっています。地学知識に触れながら心を躍らせる少女たちの描写がとても可愛いものとなっています。本当にこの作品は深夜アニメ枠なのが勿体なく、多くの人々に見て欲しいですね。

 

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  • 地質標本館 化石の同定
    • 地質標本館では、化石の同定がテーマとなります。河原で発見した石が化石かもしれないということで、専門職員に見てもらうのですね。化石のでき方や堆積岩の話、化石と勘違いしやすい忍石(偽化石)や骨針の発見など実に知的好奇心が喚起される展開になっています。そしてこの場面のキャラ同士の掛け合いがこれまたグッとくる流れ。堆積岩を見せたところ忍石(偽化石)かもしれないと言われると、みらは桜井先輩がドヤ顔で化石と言ったことを暴露して、桜井先輩を恥ずかしがらせます。そして本当に化石だったことが分かり大はしゃぎするみらと、化石で良かったと安堵する桜井先輩の対比的な描写がいい味だしています。さらにそんな桜井先輩の様子を見て、地母神のような微笑みを浮かべる猪瀬さんという展開は実に良い関係となっています。

 

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  • JAXA モンロー先輩と宇宙飛行士の夢
    • 地質標本館に続いてJAXAへG0!ここでは天文班のターンです。みらとあおが小惑星発見を目指していることが本作のメインテーマとなっていますが、モンロー先輩の将来の夢が明らかになります。モンロー先輩が目指していたのはなんと宇宙飛行士。JAXAの見学ツアーでも熱心にメモを取っています。原作では宇宙飛行士はオムツを履くというネタが紹介されモンロー先輩のオムツネタが入るのですが、アニメ版ではカットされていました・・・。地質標本館ではテンション爆上げとなっていた桜井先輩ですが、JAXAではクールな姿を取り戻し、各部員のために質問をするなどいろいろとアシストをして大活躍します。モンロー先輩の為に宇宙飛行士に必要なことを質問し、英語ができることと協調性という答えを貰うのですが、これもちゃんと話の中のネタになっていてすごいなと思います。一方みらとあおは小惑星探索についての具体的な情報を得ることができなかったのですが、ここで顧問教員がかつて高校生の小惑星発見プログラムに参加していたことが明らかになり、一歩前進することになります。顧問教員はかつて天体少女だったようで、みらとあおを見て高校生の情熱を懐かしむ表情は何とも言えないものがあります。

 

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  • 国土地理院 夢を遠慮しない
    • 合宿の夜、将来の夢の話になり、宇宙飛行士という壮大な夢を恥ずかしがるモンロー先輩。そんなモンロー先輩に対し、桜井先輩からの一言が刺さります。この描写は本当に見どころの場面となっており今回のおススメポイントです。「恥ずかしいなんて言っちゃ駄目でしょ。本気で目指してるならね。具体的な目標が見つかっていない私からすればアンタたちはそれだけでもすごいのよ。自分の夢を遠慮なんてしないでよね。」という台詞は本作を支える土台ともなっているでしょう。この台詞を聞いてから改めてOPを聞くと、「夢を遠慮しない」というフレーズにまた違った深みを感じられるようになります。そして、この桜井先輩の「夢を遠慮しない」という言葉は、猪瀬さんの心を打ちます。これまで猪瀬さんは自分の趣味である地理分野は地学部にはそぐわないとして活動内容に入れることを躊躇していました。しかし折角茨城に来たのだからと、自分が行きたいと思っていた国土地理院に行きたいと主張できる強さを得たのですね。国土地理院で目を輝かせて展示物を見る猪瀬さんの表情はとてもステキ。しかし惜しむらくは、国土地理院の描写の尺があまりにも短い・・・。もう1話分合宿回をとって欲しかったところです。

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第5話「現実的であるからこそ夢とか目標とかを持てない少女」

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  • ミネラルショーと桜井先輩の苦悩の吐露
    • 第5話は夏休み後半からスタート。水着回で海へ行ったり、ミネラルショーへ行ったり、文化祭準備を始めたりします。それらの中でも特に焦点を当てられるのが、桜井先輩の将来に対する苦悩。第4話の合宿編でも将来の夢を持てるモンロー先輩を羨んでいましたが、本格的に泥沼化していきます。桜井先輩は気晴らしのためにみらとミネラルショーへ行き、そこで目標を見いだせないため勉強に身が入らないことを愚痴ってしまいます。小惑星を見つけるという目的をはっきりと持っているみらが、進路とか職業とかそういう打算っぽいものとは関係無しにやりたいことを突き進んでいる姿を見て、桜井先輩は自らの小ささを意識してしまうのでした。そんな桜井先輩にみらから不意打ちでプレゼント。今日誘ってくれた感謝の印にとミネラルショーで売っていたトパーズをもらったのでした。トパーズは「進むべき方向性に気づかせてくれる石」ということで、桜井先輩の悩みをみらがよく分かっている証拠だったのですね。みらとの別れ際に「来てくれてありがとう」と言えなかった桜井先輩が石のお礼もありラインを送ろうとするのですが、文面で悩んでいる姿を見ると大変微笑ましいですね。

 

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  • 現実を直視してやる前から無理だと諦めてしまう桜井先輩
    • 文化祭の出し物を決める際にも、桜井先輩は悩みがち。天文班のみらが太陽系の模型を作りたいと自分のやりたいことを素直に発言できるのに対して、桜井先輩は尻込みしがち。地層の剥ぎ取りも良い埠頭がないと選択肢から外し、ボーリング調査も業者を呼べないと諦めてしまいます。そんな桜井先輩を変えるきっかけになるのが顧問教員からの一言。この顧問教員、元々は熱意溢れる地学女子であったことが合宿篇で伏線として張られていましたよね。ボーリング調査に躊躇する桜井先輩のために、寒天で地層のお菓子をつくってあげるのです。そして桜井先輩の調査・研究を肯定する言葉がかけられます!「ねぇ桜井。興味があるなら調べて分かったことだけでもまとめてみたら?〔……〕それでもいいんだよ。無理って決めちゃって全部無しにするなんて、もったいないじゃん!〔……〕少なくとも私は、アンタが何を調べてどう思ったのか、知りたいぞ!」。この言葉は、猪瀬さんが桜井先輩に声をかけたくてもかけられず戸惑っているところに降ってきた救いの言葉となったのでした。顧問教員の言葉に続いて、猪瀬さんが真っ先に「私も知りたいです!」と同意し、地学部一同が「うん!」という流れは最高に尊い百合友情展開です。こうして桜井先輩は決意の表情を浮かべるのでした!

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第5話における猪瀬さんの活躍

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  • 海編水着回での猪瀬さん
    • 水着回の猪瀬さんは唯一の高2の先輩として、みらたちとの海水浴に一緒に参加します。あおやすずがスタイル抜群なのに対して自分の水着を気にしたりするのも可愛いですね。すずからパレオを巻いてみます?と提案されるのですが、装着するとなぜかてるてる坊主状態に・・・。他にも地質班らしく離岸流についての説明をしたり、海岸の地層で興奮したりと大活躍!海編では、すずがみらとの親友ポジションをあおに盗られたと感じて嫉妬心を自覚し勝負を提案するイベントが主軸となっています。猪瀬さんはバナナボートイベントにおいて三人での友情を説く役割を担うのですが、この時すずは猪瀬さんが全てを見越してバナナボートを提案したのでは?とその慧眼に感心しかけます。しかし、剥き出しの地層を目にしてはしゃぐ猪瀬さんを見て、そんなこと無いか・・・とオチがつくのでした。

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  • 新聞部と猪瀬さん
    • 文化祭準備では地学部以外での猪瀬さんの様子を垣間見ることができます。そのきっかけは新聞部との絡み。地学部が発行している会報が大人気な理由を調査しにきた新聞部の伊部ちゃんは猪瀬さんのクラスメイトだったのです。この伊部ちゃんが猪瀬さんの魅力にノックアウトされていくところが大きな見どころ!猪瀬さんは、新聞部へのネタ提供として池の鯉に名前がつけられていたこと(しかも全員物理学者)を嬉々として報告します。一方の伊部ちゃんはこういうのを面白がる子もいるのだと感心し、話題性のあるゴシップ記事だけでなく「何気ないことの変化」を報道する重要性を知っていくことになります。さらに猪瀬さんは伊部ちゃんの前髪の変化にも言及し、伊部ちゃんをドキドキさせます。この猪瀬さんの細かいことにも気づいてくれる優しさに伊部ちゃんはどんどん惚れていくという百合友情展開が炸裂したのでした。

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第6話「桜井先輩がボーリング調査を通して交友関係を広げる話」

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  • やる前から無理と諦めていた少女が実践を通して仲間の環を広げていく尊さ
    • 地学の地質分野を愛好する桜井先輩は割とリアリスト。そのため実現可能性を計算すると実行するまえに諦めてしまうという悪癖を持っていました。それは物事だけに限らず人間関係においても同様であり、自分の趣味がフツーの高校生にとっては異質なものであり、どうせ理解されないだろうと諦めていたのです。前回の放送ではそんな桜井先輩が顧問教員に背中を押されて覚醒するところが見どころとなっていましたが、今回は覚醒した桜井先輩が実践を通して「他人に理解してもらえないのは自分が理解してもらおうとしていなかったらだ」と気づきます。新聞部が野球部を応援に呼んできてくれてボーリング調査を手伝ってくれるのですが、ここで桜井先輩が自分の理解放棄に気づく描写は今回最大のおススメポイントとなっております。謎多きクールキャラで通していた桜井先輩が自分の地を出せるようになったところはグッときます。

わたし、趣味や部活の話、クラスメイトには分かってもらえないだろうって決めつけてた。
でも・・・
【回想①私達弱小部ではほぼ不可能ね】
【回想②無理よ現実的じゃないわ】
・・・でも、でもやってみる前に無理って決めちゃうのは、ホント・・・もったいないな!!

 

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  • 桜井先輩のデレ化
    • 文化祭準備も終わり、とうとう文化祭当日。この時点で桜井先輩は完全にデレ化しています。メイド服のコスプレも難なくこなし、ボーリングティラミスを積極的に販売しようとします。クラスメイトが展示を見に来てくれる約束をしていてソワソワしている桜井先輩も可愛いですね。(けど野球部って夏休み明けだと甲子園終わって3年生引退しているんじゃ・・・と思いましたがツッコミは野暮というもの。きっと後輩の練習を見に来てくれていたのでしょう)。
    • そんなわけで野球部一行?がご来店。流石にメイド服を見られるのがキツかったのか、いつの間にかにジャージに着替えています。地学に興味がなくとも自分たちが協力したものがどのような展示になったのかを知りたいと思うのは人の常であり、そのきっかけをうまくとらえた桜井先輩が校庭の地層を解説し、野球部の人々の知的好奇心を喚起するシーンは素晴らしいですね。地層から昔の土地利用を分析し現在の状況の把握に繋げるという流れは最高です。野球部員たちがなぜ校庭の水はけが悪かったのかを論理的に理解した所はまさにハラショーです!
    • こうしてデレ化した桜井先輩は後輩たちにも素直にお礼が言えるようになり、人間的にも大いに成長しました。感動!koiasの作品前半は完全に桜井先輩の物語やで!!そんな桜井先輩はモンロー先輩とともに役職を引退。後輩に地学部を引き継ぐことになりますが、次に部活を率いるのは猪瀬さんとなります。今回の猪瀬さんは桜井先輩が覚醒していく姿を常に間近に見ていました。尊い!原作だと次回からは猪瀬さんのターンになり、猪瀬さんが部長として覚醒するまでの道のりが描かれていくことになります。アニメ版だと総集編が入るみたいですね!

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第6.5話「振り返り~KiraKira特別号~」

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  • 総集編
    • 文化祭で高3の部長・副部長が引退して世代交代したことをきっかけに振り返りが行われます。みらの高校入学時点に話が巻き戻り、ダイジェストで各種イベントがおさらいされていきます。一応の名目は地学部が発行している会報の増刊号を作る事とされています。部誌の通常版は、モンロー先輩が写真担当なので、モンロー先輩自身の写真が多くないという問題を孕んでいました。そのためモンロー先輩も写っている全体のバージョンも作りたいと、みらは行動に移すのでした。
  • 振り返りを見ていてもやはり前半戦で印象深いのは桜井先輩
    • 一応この作品の主人公はみらであおと共に小惑星を発見することが主題なのですが、桜井先輩の将来への迷いが物語を動かす軸となっているとも言えます。桜井先輩は地質に関する思い入れは人一倍なのですが、現実的な思考の持ち主であり実現可能性を考え実行する前に無理だと諦めてしまう傾向にありました。天文班が着実に目的に向かって前進している姿を見て自分と対比してしまう一方で、モンロー先輩には好きな事があるなら恥ずかしいと言ったりとか遠慮したりとかはしてはいけないと激励するのでした。そんな何事にも諦めがちであった桜井先輩が文化祭イベントを通して成長していき、教員のアドバイスに背中を押されてチャレンジを行い、校庭のボーリング調査を実現させるという展開はハラショーです。
    • 他にも猪瀬さんとのスール的な絆とか語りつくせません。地質図をきっかけに桜井先輩に出会った入部時のエピソードや後輩たちに地図を作ることになった猪瀬さんが悩んで桜井先輩に相談する場面、合宿の就寝時に夢を遠慮しないでと述べた桜井先輩に影響され地図好きであることを前面に押し出し国土地理院に行きたいと言い出す勇気を持てたことなど魅力的な話が満載でしたね。
    • アニメ版は残り半分となり、原作2巻のストックがちょうど2月中に消化されて、3巻が2/27に出るという商法になりそうですね。

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第7話「猪瀬さんの新部長就任問題について」

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  • 突如部長に任命され思い悩んでいた猪瀬さんが観望会・あおのお見舞い・モンロー先輩の受験失敗を通して部長としての覚悟を決める話
    • 文化祭終了によって世代交代となり新部長として猪瀬さんが就任。しかしその責任の重さに押し潰されそうになってしまいます。そんな猪瀬さんが部長としての覚悟を決めるまでが今回の話の主軸となっています。
  • 観望会
    • まずは観望会について、副部長となったみらが自分たちの得意な天体イベントを利用して猪瀬さんに成功体験を積ませようと考えます。しかし猪瀬さんは子どもたちに手を焼きなかなかうまく行きません。思いつめる猪瀬さんに地学部顧問教員から気楽にやろうぜ!自分らしい部長像を目指せばいいとの助言が入ります。この作品要所要所で顧問教員の活躍が光まくりで基本放任なのですが、壁にぶつかった時には悩みを見抜き、それとなくアドバイスしてくれるのでスゲーいい先生だと思います。桜井先輩の時もそうでしたが、生徒のことちゃんと見てるよなぁと。他方で観望会ではあおイベントも発生します。擦れた厄介な少女が出現し、あおのトークで天体に興味を持たせるという展開です。地球から見える離れた星は光が届くまでに時間がかかるため実は何百年も前の姿を見ているのだという話題がスカした少女の心を打つのです。
  • あおのお見舞いイベント
    • 続いてあおのお見舞いイベント。あおは転校することになり、思い悩んで風邪をひいてしまいます。猪瀬さんはみらと共にお見舞いに行き、そこであおの変調を見抜くのです。あおを慮る猪瀬さんですが、あおは転校のことを言い出せず・・・。頼りないけれども何でも話してくださいという猪瀬さんの後ろ姿を写して哀愁を漂わせる表現技法は大変素晴らしいシーンですので是非見て欲しいところ。
  • モンロー先輩の受験失敗
    • 最後はモンロー先輩の受験失敗のお話。デジカメのピント合わせすら知らなかった猪瀬さんは自己嫌悪に陥り、モンロー先輩から無理して新しいことを覚えなくても良いと慰めを受けます。そこへ一足早く推薦入試に合格した桜井先輩が嬉々として部室にやってきます。モンロー先輩も違う学科の推薦入試を受けており意気揚々と合否を確認するために家に帰るのですが・・・。なんとモンロー先輩は不合格だったのです。フラフラになりながら登校するモンロー先輩を見た猪瀬さん・あお・みらが暗い雰囲気になるなか、桜井先輩からお叱りの言葉。自分たちがやるべきことをやれと叱咤されるのでした。一方で部室を出て行った桜井先輩が合格してはしゃぎすぎたと自己嫌悪する所も良いシーンとなっています。猪瀬さんは桜井先輩からの言葉を噛みしめ、自分を変えるために立ち上がります。猪瀬さんに必要なのは自分を変えるためのチャレンジ!モンロー先輩のそのままで良いという言葉に甘えていてはダメだと覚醒するのです。猪瀬さんが選んだ手段が、地学オリンピックへの出場。こうして猪瀬さんが立ち上がったのでした!

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第8話「地学オリンピック・クリスマス忘年会・あおの転校問題」

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  • 地学オリンピック
    • 文化祭終了後、突如部長に任命され苦悩していた猪瀬さん。あおの異変に気付きながらも対処できなかったり、重責に押し潰されそうになったり、煩悶していました。しかしながら前回の放送で覚醒し自立を決意した猪瀬さんは、新しいことへの挑戦で自己を示そうとするのです。その具体的な方法が地学オリンピックで自分を試しにいくのです。大会当日、緊張する猪瀬さんですが、隣に座った冴木さんのおかげで新たな知見を得ます。会場にいる受験生はみんな地学スキーなんだぜ!?と。猪瀬さんは問題を解きながら自分の得意分野・苦手分野・天文班のみんなとの思い出などを噛みしめることになり、実り多き試験となったのでした。冴木さんはとっとと終わらせて睡眠タイム。途中退出OKなのに何故冴木さんは帰らないんだぜ?というツッコミ待ちでしたが、冴木さんの狙いは猪瀬さんにありました。一緒に帰ろうという誘いに対して、猪瀬さんが暗渠を見つけたので見に行くと答えると、冴木さんの地学魂が疼き一緒に行く展開となるのでした。何はともあれ、猪瀬さんの部長問題はこれにて解決!冒頭で猪瀬さんの挑戦を慈しむ桜井先輩の表情もステキであり、それをみらに指摘されてじゃれあう所もすっかりおなじみになりましたね。みらさくもありだな。

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  • クリスマス忘年会
    • 部室で鍋食べて屋上で天体観測して残り汁でうどんすすろうぜ!と、いうことでクリスマス忘年会。電磁調理器を使うとブレカーが落ちてしまう問題に対し激辛鍋&ブランケットで対処しようということになるのですが、みらがモンロー先輩に用意したブランケットがカッコいい。JAXA見学の時に買ったもので、人工衛星にも使われているとのこと。こういう小ネタがいいですね。天体観測では元地質研だった桜井先輩がすっかり天文にも馴染んでいる姿が描かれます。モンロー先輩とのやり取りがグッとくる流れになっており、合併をまだ不満に思っているかどうかを尋ねられた桜井先輩が、不満に思ってたら思い出アルバムなんて作るわけないでしょと答えて、後輩たちにアルバムをプレゼントする一連の運びはちょっと感動してしまいますね。一年間の活動を振り返ったあおは自分が転校することもあり、自然と涙を流してしまうのでした。

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  • あおの転校問題
    • そしていよいよあおの転校問題が本格的に扱われる時間がやって参りました!猪瀬さん・みら・あおの三人で初詣に行くのですが、そこでとうとうあおが転校を打ち明けるのです。治水工事の跡地ではしゃいでいた猪瀬さんが後輩のために真剣になるギャップがとても良く描けています。あおの転校問題は地学部全体&新聞部も交えて相談されることとなります。そこでみらは自分があおの異変に気づかず悩みを聞いてあげられなかったと一人で自滅していくのですが、これを救うのも桜井先輩!みらが親友失格と落ち込んでいる所にすかさずデコピンし、みらを奮起させるのでした。一方、内向的なあおは、どうして自分の為に皆がこんなにもよくしてくれるのだろうと疑問に思います。そんなあおに対して、みんなあおのことが好きなんだ!となる百合友情展開は転校問題編のクライマックス!!ついでに桜井先輩の後輩への思いも猪瀬さんによって暴露されます。結局、あおの転校問題はみらの家へ下宿することで解決しそうです。みらの姉は大学進学を契機に家を出るため部屋が空くということで、そこにあおが住めるよう両親と交渉しようじゃないかという提案がなされるのでした。


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第9話「年度末における別離と百合の絆」

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  • みらあお
    • 今回は年度末ということで別れの季節。そのためこれまで培ってきた百合のきずなが存分に描かれていくことになります。まずはみらあおコンビ。あおの父親の転勤のため離れ離れになりかけてしまうみらとあお。あおは母親にみらの家に居候させてもらう案を提示し、許可を得ようとします。母親により現実的に厳しいと言われてしまうあおは一度は挫けかけてしまうのですが、みらとの熱意を思い出し、子どもらしく駄々をこねる作戦を発動することにします。高校生活においてどうしても地学部で一緒に活動したい、小惑星を見つけるという夢を叶えたいと熱弁を振るうのです。今まで我儘をいったことのない娘の願望に心動かされた母親は再検討することに決定。一方、みらの家庭ではサクッと許可が出ます。なんでそんな簡単に!?と驚くみらに母親は楽しそうだからとノリで答えるのですが、そのあと、本心として親として子どもの夢を応援したいと述べます。子どものやりたいことを応援してくれる親って素晴らしい本当に。子どもの適性とかやりたいこととかそういうのを伸ばしてやれる大人になりたいものです。結果として、この親心はあおの家庭も同じであり、同居案が通るのでした。
    • そしてバレンタイン・卒業式を挟んで、春休みになり、あおが引っ越してきます。百合友情モノで欠かせないのが喧嘩回であり、引っ越し早々二人は価値観の違いで大喧嘩。距離感ゼロのみらに対しプライバシーを重視するあおはパーソナルスペースを侵されてカンカン!そんなあおに対してみさ姉がアドバイスをくれるのですが、もう内容が結婚して夫婦になるカップル用かよと思うくらい含蓄が深いです。これまで生活環境の異なるところで生きてきた二人が一緒に住むのだから衝突するのは当然だというのです。そして自分が不安に思うことは、自分だけでなく相手もそう感じているだろうと助言してくださるのです。この言葉はあおの心を打ちます。お互いの歩み寄りにより、二人の絆はより強固なものとなったのでした。

 

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  • すずみさ
    • すずちゃんにスポットライトが当たる回。すずちゃんはガチ百合であり、みらの姉であるみさ姉に憧れと恋心を抱いていました。しかしガチ百合がバレると世間的に不味いので、そういう「フリ」をしているとして冗談で誤魔化してきたのです。このキャラづくりが桜井先輩には見抜かれてしまった!というのが今回最大の見せ場となっています。
    • 事の始まりはみさ姉からメールの返信が来ず恋焦がれていたすずちゃんの下へ、桜井先輩から連絡が来たこと。桜井先輩はバレンタインのチョコを手作りしたいとすずちゃんに相談を持ち掛けるのです。すずちゃんの指導により桜井先輩はチョコを作っていくのですが、いつものようにすずちゃんが桜井先輩をからかいます。デレモードに入った桜井先輩に対して、すずちゃんはツンツンしてるよりも素直にした方が魅力的なのにと述べるのですが・・・。桜井先輩はすずちゃんに対してお調子者のフリして本心を見せないじゃないとやり返すのでした。桜井先輩が自分の心に素直になって地学部メンバーに友チョコを渡そうとする姿に感化されたすずちゃんは、自分も恋心に素直になることを決意。今まで隠していたガチレズを隠すことなく、みさ姉に思いを告げに行きます。

 

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  • モンさく
    • ラストはモンロー先輩と桜井先輩。モンロー先輩の過去回想により二人の絆が描かれます。モンロー先輩と桜井先輩は同級生でしたが、出会いは遅く、地学部が合併した時に本格的に接することになります。地質研究に熱心な桜井先輩は予算や部室などの説明責任もなしに強権的に合併されることに反対し、納得いく説明を求めます。そんな桜井先輩を見たモンロー先輩は開口一番、気が合わなそうと煽りを入れるのでした。時間軸的に考えると、モンロー先輩と桜井先輩とみらとあおの出会いはほぼ一緒だったのですね。モンロー先輩は超絶打算的な性格であり、部活は内申点の為としか見なしていませんでした。部長として一歩引いて部員を導く、それが地学部での自分の役割だと思い込もうとしたのでした。しかし夢を追いかけるみらあおと熱意溢れるさくいのを見たモンロー先輩は自分は楽しいのだろうかと思い悩んでしまうのでした。しかもあれだけ打算的に考えていたのに推薦入試落ちましたし(一般では受かった模様)。以上により卒業を控えてナーバスになっていたモンロー先輩にみらからのプレゼントが突き刺さります。モンロー先輩が地学部のために作ってくれたアルバムには、モンロー先輩の写真が少ないので、モンロー先輩特集ページを新たに追加したというのです。その写真を見ると、なんとも素晴らしき笑顔で部活に取り組むモンロー先輩の姿が!!モンロー先輩は改めて自分の部活への思い入れを噛みしめることになったのでした。そして桜井先輩との百合友情が炸裂!モンロー先輩の今迄の悩みを聞いた桜井先輩は大学生活の希望を説き、私も近くにいるんだから・・・と手を差し伸べるのでした。ここで手と手を取り合う二人の姿がとても尊いですね。

 

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第10話「イキリ系新入生が地学部メンバーに馴染んでいく話」

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  • 初っ端から先輩方の活動方針に喧嘩を売るイキリ系新入生登場!
    • 新年度になり部員勧誘の作戦を練るみらたち。しかし何もしなくとも最初から地学部に入部希望のメンバーがいたぞ☆という展開で、桜井先輩の妹及びイキリ系少女が仲間に加わります。今回はこのイキっている少女が話の中心です。イキリ系少女は文化祭を見に来ていたらしいのですが、そこから断罪していきます。この地学部は足りない云々とケチをつけ始め、問題意識やら義務感やらを高邁な理想を説き始めます。これには部長の猪瀬さんも推され気味であり、新入生の要望を叶える活動ができるかどうか、不安になってしまいます。
    • イキリ系少女に戸惑う地学部メンバーでしたが、一緒に肉を食えば相互理解OKさ!ということでBBQパーティーを開催する流れとなり、そこでイキリ系少女がなぜこんなにもイキっているのかが明らかにされるのです。イキリ系少女はかつて洪水災害を経験しており、その際に自分が無力だったことがトラウマになっていたのです。それゆえ、「無力な自分」に囚われており、「役に立つ」力を求めたのですね!気象分野が役に立つのだと息巻くイキリ系少女に対し、さらっと天文分野も役に立っている事例を紹介できるみらがとってもスゴイですし、答えられずに桜井先輩の妹にフォローしてもらう猪瀬さんも可愛いですね。

 

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  • イキリ系少女がデレるまで
    • このイキリ系少女に対し、同級生でもある桜井先輩の妹が婉曲的にフォローを入れるのも良い関係。直接もうちょっと落ち着けと諫めるのではなく、精神を落ち着かさせる石をプレゼントすることで、眉間に皺がよっていると気づかせるのです。さらに顧問教員の支援も入り、イキリ系少女が環水平アークに興奮している姿を指摘し、面白いという自分自身の気持ちも大切にして欲しいと諭すのでした。最終的にイキリ系少女はデレ化。BBQパーティーの後の天体観測で、望遠鏡を通したスマホでの写真撮影の技術を褒められたイキリ系少女は、名字呼びではなく、みらがつけたあだ名「ナナ」でいいですと、デレるのでした。

 

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  • 一方きら星チャレンジ進捗状況
    • そして同時並行的に進んでいたきら星チャレンジについて。みらとあおで一緒に申し込みましたが、受かっていたのはみらだけ・・・。ショックを受ける二人ですが、ここで桜井先輩の妹が姉に電話を繋ぎ、叱咤激励してもらいます。そして地学部のドタバタ騒動を通して逞しくなっていたあおは自分が落ちたにも関わらずみらを応援します。そのうえ、本当に精神的にタフネスとなっていたあおは、小論審査で落ちたにも関わらず、「来ちゃった☆」をかますのでした。余談ですが、個人的には漫画原作でナナがみらの事を見直すシーンがアニメ版ではカットされていて少し残念だったかもしれない。

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第11話 小惑星を見つけるという夢を具体化できてスゴイ

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  • きらぼしチャレンジに参加
    • 幼少の頃の約束を胸に秘め、高校生になっても夢を持ち続けることができたみらたち。当初は漠然としていた小惑星発見という夢物語が10話までの地学部の活動を通して徐々に具体化していった流れは素晴らしかったです。そしてついに石垣島のきらぼしチャレンジにも参加し、とうとう実現まであと一歩のところまで来ました。
    • 前回小論選考に落ちたにも関わらずイキナリ「来ちゃった☆」をかましたあおでしたが、アニメ版では事前に申請すれば見学できたとのこと。ここで顧問教員はあおに対して交渉してみるように促し、その裏でコネを使って、主催に事情を話しておき、何とか見学枠にねじ込みます。「困ったちゃん」扱いされるあおでしたが、無事に許可が下りました。ガイダンスと講義、見学を経て光学班と電波班に分かれてレッツ観測!みらたちは光学班に入り、アイドル好きで沖縄本島から来たともりん、カウンセラーを目指していて脳を見せてとかいう九州のマッキーらとチームを組みます。
    • 天候不順で進捗が滞る中、焦っても仕方がないと顧問教員の過去話が語られます。一見するとちゃらんぽらんに見える顧問教員でしたが、これまでの放送でも要所要所で生徒の悩みを見抜き、成長が促せるように婉曲的な助言や支援を行ってきました。そんな顧問教員は過去においてクソ真面目系お堅い少女でありいつも何かに張り詰めていたそうな。そんな顧問教員が変わるきっかけになったのがきらチャレであり、人の出会いが人生を変えるのだと説いて生徒たちから感動されたり、職員から当時の若き写真を晒されたりして弄られます。照れる先生も可愛いですね。

 

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  • 地学部残留メンバーたちは茨城へ
    • 一方で残された地学部メンバーたちは、卒業した桜先輩・モンロー先輩に引率されて茨城へ。昨年度も行ったJAXA及び顧問教員の実家を訪れます。すっかりモンさくが板についてきました。コミックス3巻に収録されていなかったので、アニメオリジナルもしくは雑誌掲載の先取りの展開。ここでイキリ系少女であるナナは、あおが無許可で石垣島へ乗り込んだことに対して不満を隠せません。グチグチと文句を言うナナに対してフォローを入れるのが部長の猪瀬さん。あおの行為は決して褒められたものではないが、これまであおとみらが一歩ずつ小惑星発見のために努力してきていたのだと諭します。さらに二人に感化されて自分も今出来ることをしたいと思えるようになったのだと唱えるのです。「今、自分に出来ること」というフレーズはナナを変えていくきっかけにもなり、石垣島の天気が悪くて観測が困難であることをメッセージアプリで知ると、BBQパーティーではバカにしていたてるてる坊主づくりを自ら提案し先輩方の成功を祈るのでした。3巻終了の時点でみらは高校生活において小惑星発見を目指すという目的を達成し、新たな目標として人材コネクトの道を見つけるので、もし恋アスが続くのなら、今後はこのナナが話の中心となっていくのかな?と予想されます。

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第12話「アニメ版だとみらの目標は小惑星新発見のままで続く!」

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  • 漫画原作だとみらの次なる目標は人材コネクティングだが・・・
    • きら星チャレンジ最後の夜は、天候も良くなり小惑星発見への希望が繋がります。みら達が一生懸命作業に取り組む姿もさることながら、それを暖かく見守り導いていく大人たちが若者の将来に期待している様子をさり気なく描写しているのも良いですね。結局は新惑星発見という目的を達成することはできなかったのですが、みらたちの天体観測で得た情報が未来にも繋がっていくということで、新発見が無くても報告書にまとめて発表することは意義あることだと括られます。
    • アニメ版では星まつりのボランティアはカットされ、一路埼玉へに戻り、出迎えてくれた仲間達と土産話に興じることになります。みら達の凄さを思い知ったナナは、これまでみらを馬鹿にしていたのとは打って変わって尊敬の眼差しを向けるようになります。他にもすずが桜井先輩に懐いていたり、ナナが丸くなったことに猪瀬さんが喜んだり、チカが天体にも興味を持ったり、桜井先輩とモンロー先輩がお揃いの装飾品を身につけていたりと大団円ムード。
    • そしてこの流れで漫画原作版の3巻の締めが原作改変されます。「みんな、好きなモノや得意なモノ、その人の“世界”を持ってる。一人でいたら世界は一つだけど、それが繋がったら、たくさんの可能性が、どんどん繋がって、大きくて、未知数で…宇宙みたい……」。アニメ版は地学部に所属したからこそ、お互いが影響し合い、世界が広がったというノリ。漫画原作版では、みらが主体的に「人々を繋げたい」と覚醒し、新たな目標を見出すのに対して、アニメ版では世界が広がっていくという方向に改変されるのでした。こうして、みらとあおの新惑星発見はまだまだ続くという展開で締めになります。
    • 漫画原作版では、みらが自分の役割を人と人とを繋げていくことだと意識し、そのことが恋アスの元ネタとなった読み切り版をも引用することで殊更に強調されていました。漫画版とは主題が変わってしまいましたが、メディアミックス展開ではよくあることですし、アニメ版エンドもこれはこれで綺麗に終わったのではないでしょうか。

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漫画版




参考 コンテンツと社会教育施設の連携