- 西アジアとは?
- 中東とは?
- 19世紀帝国主義時代、西欧列強を基準にしてアジアを近東・中東・極東に分けて呼称する。
【目次】
1.西アジアの自然環境
1-1.地形
- 新期造山帯
- トルコからイランにかけての地域。アルプス=ヒマラヤ造山帯に属す
1-2.気候
- BS(ステップ気候)とBW(砂漠気候)
- 大部分が年間を通して中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)の影響を受けるため
- Cs(地中海性気候)
- トルコなどの地中海沿岸
- ※【よく出る】地中海性気候の発生要因
- 乾燥帯の高緯度側にある緯度30度~40度。夏に中緯度高圧帯の影響を受け乾燥するが、冬は高緯度低圧帯の影響を受けて湿潤となる。
2.西アジアの農業~西アジアの農業は遊牧とオアシス農業~
- ②オアシス農業
- 湧水が得られるところやティグリス・ユーフラテス川のような外来河川沿い。
- 灌漑によってナツメヤシ、小麦、綿花、野菜などが集約的に栽培される。
3.人々の生活の様子
- ①砂漠に人が住むのは難しい→水を得られる場所に都市が形成される
- ②交易都市:商業・金融・貿易・交通等の機能が中心な都市。
- ダマスカス…シリア南西部にある同国の首都。オアシスに立地し、古くから交易の中心地として発達。大規模なスーク(市場)がある。
4.民族と文化の特色 三つの民族と文化
- ①3つの民族
- ④六信
6.地域の抱える課題
- ①製造業未発達
- 自動車や機械工業などは石油収入による富で外国から輸入する方が合理的。⇒製造業の発達は進まず。(※近年はアラブ首長国連邦のドバイなどで観光開発を進める)
7.西アジア主要国
(2)イラン=イスラーム共和国
- 農牧業…封建的大地主制度が残存し、地下灌漑用水路[カナート]と羊・ヤギの遊牧。北部はCsでカスピ海沿岸では米作が実施。
- 石油…ザグロス山脈は新期造山帯で石油の山脈。ホルムズ海峡は交通の要衝でタンカーが多い。イランはアラブ民族と対立しているので、OAPECには加盟しない。
- 社会…WWⅡ後はアメリカの工作により親米の王政が敷かれたが、1979年のイラン革命でイスラーム教シーア派のホメイニが指導権を握り反ソ・反米・反アラブ(イランはアラブ民族ではなく印欧語族のアーリア人)を展開。これに対し、イラクのフセイン大統領はアラブ民族主義を掲げて革命イランに侵攻しイラン=イラク戦争が勃発(シャトル=アラブ川をめぐる国境紛争も原因のひとつ)。