ハッピーライヴ ショウアップ!「共通√トラウマ解放編⑤ソフィア編」の感想・レビュー

ヒキコモリ系不登校少女がマジックショーの才能開花により再生される話。
今まで何も無かった自分に突如降って湧いた才能!しかもその使い道まで見いだせた。
みんなで大道芸大会に出てライヴを成功させるんだ。それはソフィアの初めての青春体験。
しかしオーバートレーニングの無理が祟り、最後は自滅に近い状況に陥ってしまう。
そこを救うのが挫折系主人公であり皆の頑張りに影響され一度は捨てた舞台へと躍り出る!
主人公とソフィアが心を重ねてマジックは大成功!大道芸大会は成功を収めた(3位審査員特別賞)。

自分には何もなかったヒキコモリ系不登校少女が突如手にした才能に縋った結果

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  • 無理をすれば壊れるのは分かっているが、これまでの人生は生きていても死んでいるのと同じであり、無理をしなければどん底の生活に戻るしかないとしたら、人生賭けて気合と根性でやるしかない
    • 【1】この物語のメインヒロインはソフィアであり、偶然主人公にマジックショーの指南を受けることになった所から話が始まります。主人公はかつてマジックショー界隈で名を馳せた実力者であったものの心が折れ逃げ出した挫折者でもありました。主人公に教えを請う初心者のメインヒロインによって主人公が挫折から復活していくという少女救済モノではよく見られるパターンです。
    • 【2】主人公とメインヒロインはマジックの練習をしていた所をルーに勧誘され、大道芸のライヴショーに出ることになります(当面のゴールラインの設定)。これまでの人生と打って変わって目標が出来たソフィアは嬉しくなり特訓にも身が入ります。しかしメンバーを集め、それぞれのヒロインが素晴らしい専門スキルを持っていることを目の当たりにしたソフィアは焦燥感に駆られていきます。主人公が組んだ練習メニューの他に自分でも勝手にトレーンニング量を増やしてしまっていたのです。メキメキと能力を伸ばしていくソフィアでしたが案の定オーバートレーニングにより倒れてしまいます。そしてドクターストップがかかり、主人公は教え子をきちんと管理できないとして指導者失格の烙印を押されてしまうのでした。
    • 【3】このままではライヴに出られなくなってしまう…しかしソフィアをダメにしたのは自分であり無理をすればソフィアの今後の人生まで破壊してしまう…。苦悩する主人公でしたが、もう一度ソフィアと向き合います。ここでソフィアの想いを聞く所が結構好き。ソフィアはこれまでヒキコモリで不登校のオタ女であり、そんな自分がマジックショーの才能を得て初めて積極的に学校生活を送れるようになったのだと。今までの人生など生きていても死んでいるのと同じだったのだと。ここでライヴに出られなければどん底に逆戻りしてしまうのだと。ソフィアの想いを知った主人公は師匠に相談。後は気合と根性だ!ソフィアの意志を尊重し、皆でライヴに出場します。
    • 【4】ライヴ当日、緊張するソフィアを励まし心の支えとなるのが主人公の役割。しかしソフィアは最初から飛ばし過ぎてしまいペース配分を間違えてしまいます。ソフィアの苦境を目の当たりにした主人公は、ここで自分の無力を噛み締めるのです。自分が当事者となることなどなく安全圏から高みの見物、指導者気取りで助言を行い上から目線で良い気分に浸っていたのだと。本来ならば自分がきちんと出るべきだったのだ。そんな主人公の想いを仲間たちは汲み取り、主人公は舞台に引っ張り上げられます。そして精魂尽き果てようとするソフィアを支え、共同してショーを完遂させるのです。この共同作業によりソフィアは主人公の過去とトラウマと心の傷に触れることになります。主人公過去編の伏線を張りつつ個別へと続く!

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【感想まとめ】


参考