少女☆歌劇 レヴュースタァライト 第9話「星祭りの夜に」の感想・レビュー

スタァライトの内容を紹介しつつ、大場ななのループが打ち破られていく話。
バトルロイヤルに勝利し続けることで高1の学園生活をループさせてきた大場なな。
その理由は中学時代に演劇を志しながら空中分解し孤独になったことに起因していた。
高校に進学し、初めて仲間が出来て成功した舞台。それ故大場ななはそれに固執したのだ。
大場ななは自分の箱庭のイレギュラーの存在を神楽ひかりとしていたがそれは間違い。
今までのループを打破したのは、従来最下位であった愛城華恋だったのだ!

過去にも未来にも進めない大場ななにその先が無いのは必定であった

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  • 大場ななのループ世界の打破
    • 今回のお話では、本編の主軸となる舞台演劇である『スタァライト』の戯曲の内容紹介。この英語版『スタァライト』をひかりが華恋に読み聞かせていき、二人が作中の人物に自らを重ねることで、お互いがその想いを強めます。百合友情タイム。華恋「親友のためなら危険を顧みず奇跡をおこそうとするフローラの勇気」。ひかり「記憶を失くしても親友との約束だけは忘れなかったクレールの強さ」。読み聞かせを終えた二人が気分を昂揚させて向かい合ってお手々を合わせる仕草がステキ。
    • 一方で大場ななサイド。なぜ大場ななが高1時の舞台に拘るのか、その理由の掘り下げが行われます。大場ななをして成功体験の快感に固執せしめたのには、中学時代の絶望があったのです。詳述はされないのですが、演劇をやろうとして空中分解し孤独となった様子が提示されます。この悲しみは深いものであったでしょう。そして教員にすすめられエリート学校に進み、そこで初めて自分の同志と出会えたのです。今までぼっちだったななに仲間ができたその瞬間でした。そのため大場ななは自分の箱庭を壊したくなく、高1の学園生活をループさせていたのですね。当初大場ななはループを覆すイレギュラーな存在をひかりと認識していましたが、なんとそれは早合点。本当の原因は愛城華恋にあったのです。これまでのバトルロイヤルでは愛城華恋がいつも最下位であったことが挙げられ、それが神楽ひかりの存在により再生産されたのだと。ループし続けようとする大場ななに愛城華恋のノンノンだよ!が突き刺さる。
    • こうして大場ななは敗北。一人打ちひしがれる大場ななに寄り添うことになるのは、メガネ。あらゆる言葉を尽くして、未来へ進まなければならないことを述べるのでした。最後は自分の言葉で夢を語り、大場ななはホッコリします。愛城華恋に敗北し、ループを打破された大場ななが、その悲しみを埋めるのはメガネちゃんだったのです。メガネバナナ。

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