SPY×FAMILY MISSION:1「オペレーション〈梟〉」の感想・レビュー

名門校の懇親会への潜入任務のためスパイの男が養子縁組したら、幼女が超能力者だった話。
理路整然と頭を働かせるスパイの思考が全て幼女に筒抜けというのが面白ポイント。
思考が読めても中身は幼女なので全て上手くいくわけではないというのが最大の魅力。
幼女に手を焼くスパイが何故自分がスパイになったのかを振り返るシーンがハイライト。
戦災に於いて無力で何もできなかった幼少期のトラウマ。子どもの泣かないセカイを作る。
主人公の決意は幼女に駄々洩れであり幼女の琴線に触れるものであったためフラグ成立!
筆記試験突破に成功するが、面接試験には母親が必要であるというオチで次回へ続く。

ロジカルに思考を巡らせるからこそ、超能力幼女にスパイの本音が駄々洩れというのが面白い

トラウマを抱えたオッサンとワケアリ幼女の二人三脚
  • トラウマを抱えるオッサンとワケアリ幼女の関係性
    • 舞台設定は東西冷戦的世界観。幼少期に戦災で全てを失った男が一流のスパイになり、子どもが泣かないセカイを作るために大活躍するという設定です。
    • 今回スパイに与えられたミッションは小学校への潜入調査。調査対象は表舞台には現れず、子息の学校の懇親会にしか出て来ないため、子どもを作って入学させる必要があるとのこと。こうしてスパイは養子縁組をすることになるのですが、引き取った幼女はなんと超能力者!他人の心を読み取ることが出来たのです。スパイの男は非常にロジカルであり、常に思考を巡らせていますが、それが幼女に全て筒抜けというのが面白いところ。そしてまだ幼女なので読み取った思考を幼女的に解釈するというのもスパイスが効いています。
    • この幼女はスパイアニメに憧れており、主人公の秘密道具を使って、勝手に無線通信してしまったことから誘拐事件に発展。主人公はロジカルに考え幼女を切り捨てようとするも結局助けに行くという情の厚い人物像が描写されます。子どもが泣く姿が嫌いなのは、かつて泣くこと以外何もできなかった自分のトラウマが抉られるためであり、だからこそ子どもが泣かない世界を作ろうと決意を思い起こすシーンはグッとくる場面。そしてそれを幼女は聞いており、父親に対して好感度爆上げとなるワケ。トラウマを抱えるくたびれた男とワケアリの幼女という関係性だけでもご飯三杯くらいいけそう。これから妻役が現れて疑似家族っぽくなるみたいだけど。

主人公の秘めたるトラウマに触れ好感度爆上りとなる幼女
スパイの男にとても良く懐く幼女

SPY×FAMILY 感想まとめ