虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期4話「アイ Love Triangle」の感想・レビュー

様々なユニットを組んで一人では成し得ない表現を提示していくシリーズ。
今回は皆で「合わせる」のではなく「競い合う」関係性が描かれていく。
主役を張るのは愛さん(粉モノ屋の娘)と果林(完璧超人だが肝心の所でポンコツ)。
愛さんは自分の無邪気さが大切な姉的存在を傷つけていたことを知り愕然とする。
そんな愛さんを果林が煽り本音を吐き出させた所で競い合うライバルユニット結成。
果林の活躍で姉的存在は恩恵を受けるだけでなく並び立てるようになりたいと覚醒する。

愛さんの無邪気な恩恵意識が姉的存在の劣等感を刺激した!

炉利愛さんの人格形成に影響を与えた姉的存在
  • 一方的に与えられるだけというのは次第に辛くなっていく
    • 今回は愛さん回。宮下愛は他者を笑顔にするためにスクールアイドルになった粉モノ屋の娘。その始原的理由は幼馴染の姉的存在にありました。幼少期の愛さんに色々よくしてくれたのが、この幼馴染のお姉ちゃん。この姉的存在はその後長い入院生活を送ることになり、愛さんはお姉ちゃんを喜ばせようと日々接していたのです。こうして誰かを喜ばせたい、幸せにしたい、笑顔にしたいという愛さんの人格形成が成された訳ですが……一方のお姉ちゃんは愛さんからの恩恵を次第に苦しみに感じるようになっていったのです。スクールアイドルとしてキラキラと輝く愛さんの姿を見たお姉ちゃんは、あまりにも惨めな自分の姿を意識することになり、精神崩壊寸前。ここで表現されているのは、一方的な恩恵の否定。他者の心を汲まぬ独善的な押し付けは限界があるというワケ。お姉ちゃんに拒絶された愛さんもまた自分の存在理由がなくなりスクールアイドル辞めるとか言い出します。しかしこれまた即落ち2コマ漫画のように果林に煽られると前言撤回。そして果林に競い合うライバルとして一緒にステージに立って欲しいと請願するのです。二人のライブはお姉ちゃんに気概を与えるものであり、劣等意識に駆られて自滅していたお姉ちゃんを再生させます。こうして愛さんはお姉ちゃんと和解することができ、果林はお姉ちゃんの目標となったのでした。今回はラスボスである大陸人がライブに来ておらず(自分でゲリラライブしていた)ソウルジェムが黒く濁る描写は存在せず。さらに新キャラまで登場。このままスクールアイドル勢がユニットラッシュするだけではワンパになるので、大陸勢の逆襲が挿入されるのだろうか?多分この「競い合う」ライバルという関係が大陸人と一緒にライブをすることのフラグになりそう。
競い合うライバルとして同じ歌を歌い同じステージに立つ
突如挿入されるあいりな

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