その着せ替え人形は恋をする 第2話「さっそく、しよっか?」の感想・レビュー

好きなことを好きと言うことが出来る喜多川さんに主人公くんが敬意を示す話。
「好きなものに男とか女とかって、カンケーなくない?」という台詞が主人公くんの心を打つ。
その一言はかつて幼馴染に家業を馬鹿にされたトラウマを持つ主人公くんを解放するのに十分であった。
好きな物を臆することなく熱意をもって語れるその姿は、主人公くんの憧れの対象となる。
採寸の際に何度も邪念に駆られるギャグ描写の一方でコスプレ魂に触れ真摯に取り組む。
喜多川さんから借りた資料で研究に余念がない主人公くんだがそれを見た祖父は戸惑いを覚えるのであった。

自分には出来ない精神の在り方に対して抱く尊崇の念

f:id:r20115:20220118225756j:plainf:id:r20115:20220118225800j:plain
典型的ヲタクムーブをするヒロイン
  • ヒロインはあくまでも敬意の対象
    • ひょんなことからコスプレ衣装の制作を請け負うことになった人形師の後継者である主人公くん。オタクムーブ満載の喜多川さんに全くついていけません。特に喜多川さんが信奉するキャラは抜きゲーのヒロインであり、一般的な価値観では忌避されるものでした。それを主人公くんは恐れながらも指摘するのですが、逆に喜多川さんは堂々と返します。特にジェンダートラウマのある主人公くんは「好きなものに男とか女とかって、カンケーなくない?」という喜多川さんの言葉に魂を救われたのでした。主人公くんにトラウマを植え付けた幼女が喜多川さんと戦うことになる回が楽しみなのは私だけではないハズ。そんなわけでコスプレ衣装の採寸の約束をした二人は下校時間が近づいたため一旦解散。
    • 二人は週明け月曜の約束をして帰宅したのですが、ギャルが2日間も待てるわけないよね。ググって住所を嗅ぎ付けた喜多川さんは「来ちゃった」をかまします。じいちゃんはミシンを買いに行ってて留守であり、主人公くんの部屋で採寸タイム。採寸をするという行為に始終ドキドキしまくる主人公くんですが、喜多川さんは平然としており、キャラのためならどんなことでもする様子。ひとり羞恥心に苛まれていた主人公くんは自分が不誠実だと感じ、真剣に採寸に取り組むことになります。一方、喜多川さんはどんどん採寸を進めたいためグイグイきますが、股下の採寸の時だけは恥じらいを見せるのでした。
    • 指導書に即して計測を終えた後は、原作研究タイム。喜多川さんは資料と称して原作パソゲーを置いて帰ります。勿論中身は抜きゲーですが主人公くんにとっては研究の対象。帰ってきたじいちゃんにプレイ画面を目撃されるところまでが一段落。じいちゃんは孫が真剣にメモを取る様子を見て、単なる思春期では片付けられない様相を感じ取ってオチとなるのでした。じいちゃんと喜多川さんが会ったらどうなるんでしょうね。

 

f:id:r20115:20220118225804j:plainf:id:r20115:20220118225808j:plain
コスプレ沼へようこそ!
f:id:r20115:20220118225812j:plainf:id:r20115:20220118225821j:plain
意外な所で羞恥心
f:id:r20115:20220118225825j:plainf:id:r20115:20220118225817j:plain
原作研究資料

感想まとめ