フタマタ恋愛「御子柴瑠衣」シナリオの感想・レビュー

ダメ男製造機が重い愛情に耐えかねクズになろうとする主人公の望み(軽薄な恋愛)を叶える話。
御子柴瑠衣はラスボス信田結愛の幼馴染でありかつては親友であったが破局していた。
その理由は瑠衣が闇落ちする前の善良な結愛に囚われ現在の結愛を否定していたから。
結愛が主人公を弄び始めると瑠衣は結愛との復縁に主人公を利用しようとして近づいて来る。
瑠衣の性分は世話焼き気質でありクズ男である主人公を応援するうちに惹かれていってしまう。
仕方ないわねと言いつつ何でもしてくれる瑠衣は重い恋愛に縛られていた主人公を解放する。

御子柴瑠衣のキャラクター表現とフラグ生成過程

主人公を利用しようとしていたら次第に惚れてしまう瑠衣
  • 第三の目的のために主人公に肩入れしたら自分が好きになっちゃってたパターン
    • その昔あかべぇから発売された世界恋愛機構なるゲームの主題歌に「諦めたりしちゃだめと、発破かけてたはずなのに、気がつけばわたしが夢中になってた」という歌詞があるのですが、まさにそんな感じ。
    • 御子柴瑠衣はラスボス信田結愛の幼馴染。かつて結愛は可愛らしい天使だったのですが、父との死別や再婚家庭に馴染めなかったことから闇落ちしてしまいました。瑠衣はかつての幻影を求めて現在の結愛を否定したため、二人の関係は断絶し友情は壊れてしまったのです。それでも瑠衣は結愛を諦めきれず、主人公を利用して結愛を改善しようとします。瑠衣はダメンズスキーであり主人公に肩入れしているうちに自分が主人公を好きになっていってしまいます。そして結愛に愛の尊さをワカラセする時に瑠衣はトリとして登場し、結愛が世を拗ねいじけているだけだと断罪するという役割を得ます。このイベントにおいて瑠衣を抱き締めると結愛√から外れて瑠衣√に突入します。
    • 瑠衣√では主人公が結愛の攻略に失敗してしまうのですが、ダメンズキーである瑠衣は傷心の主人公に惚れてフラグは成立。主人公が望んでいた「気軽な恋愛」の相手になります。主人公はここぞとばかりにクズっぷりを披露。ダメンズスキーな瑠衣はどんなことをしても絶対に主人公を見捨てないと確信しているのですね。顔面押し付け、頭固定、首絞めなどやりたい放題する上、ウザ絡みして弄り倒します。瑠衣はそんなクズな主人公が大好き。そして主人公のおかげで闇落ちしてしまった結愛を光属性に戻そうとするのではなく、彼女の在り方を受容することができ、復縁に成功したのでした。他の3ヒロインと違って、瑠衣の当初の目的は結愛にあるので、ダメンズスキーで押し通すのは薄い気もしますが、主人公が求めていたのはそんな薄い気軽な恋愛だったのでそれで良かったのかもしれません。
闇落ち以前の結愛と瑠衣
瑠衣と結愛の復縁