【感想】連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ 第5話「まっしろリボン」を見た。

シルヴィジョアンナ回。鉄板である王族と労働者の階級間格差百合。
王族がノビレスオブリージュ的価値観によりお飾りとして軍人になるのはよくある事。
シルヴィも同様に王族軍人となるがどこの部隊でも持て余され実戦に投入されなかった。
富裕階層の暮らしは罪悪感を刺激し身分を隠すことは裏切りの意識を感じていた。
ワールドツアーにより故郷に凱旋したシルヴィだがトラウマが刺激され憂鬱となる。
そんなシルヴィを救うことになるのが教会の騙し絵とジョアンナとの交流。
音楽隊での活動を通して自分で自分を肯定できたというオチ。

ローマが出てきたら階級間格差モノ

騙し絵と自分を重ねて陰鬱となるシルヴィ
  • 自分が何のために生きるかと悩む王族が、生活のために生きている労働者階級を目の当たりにし、自己の悩みが甘やかされたものだと知る
    • 王族が臣民の範として軍人となることはよくあることだが、無論それはお飾り・名目上の物であって実権はない。王族出身のシルヴィも同様であり軍人となったものの一度も実戦に出ることなく飼い殺しにあっていた。そのような中、音楽隊という新たな活動場所を得たシルヴィだったが、ワールドツアーの一発目が故郷への凱旋であり、思い悩むことになる。父親が求めているお飾りとしての自分、音楽隊メンバーに対して自分の身分を偽っている自罰意識。これらによりシルヴィは鬱々とする。そんなシルヴィの転機となるのが教会の騙し絵。騙し絵と自分を重ねて偽物と自嘲するシルヴィに対してジニーは騙し絵もスゴイものであると肯定するのである。宿舎に戻りづらく教会に残るというシルヴィの手を取りジョーと共にシルヴィを挟んで歩く所は結構エモい。その晩、部屋でジョーとの交流が行われる。ダンスが苦手なジョーが一人ダンスの練習をしていると狸寝入りをしていたシルヴィが起きてジョーにレッスンを施す。そして二人は夜のベッドで語らいジョーを通してシルヴィが自分を省みるという構図になっている。軍のお飾りであることをコンプレックスにしているシルヴィと大家族を養うために軍に入りカネのため生活のために従軍しているジョーの対比は是非ご覧になって欲しい所。さらにジョーが田舎訛り丸出しの言葉遣いをしてしまうとシルヴィはそれをフォローするが、それはシルヴィにそのままブーメランとして突き刺さることでもあり弱い自分をさらけ出す強さを知ることになる。こうしてコンプレックスを克服したシルヴィは一度は拒否したリボンを受け取りポニテ装備(多分これ一度目は髪を上げると死んだママンにソックリだったから拒否したんだよね推測だけど)。音楽隊のメンバーに地を出すことを宣言したシルヴィは見事ワールドツアー初公演を成功させるのであった。
シルヴィとの交流により覚醒するシルヴィ
アイキャッチ フミカネ絵

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