【感想】水星の魔女 第3話「グエルのプライド-Guel's Pride-」を見た。

親に認められず燻ぶっていた男を打ち負かしその本質の強さを認めてあげればフラグは成立。
グエルくんは一度負けたスレッタに再戦を挑むも最早彼の意志は必要とされていなかった。
父親も異母弟も企業スタッフもグエルくんの実力を無視しAIの性能を選んだのである。
グエルくんは正にただの人形であり座っているだけ。勝手に動く操縦桿が哀愁を漂わせる。
さらにグエルくんの勝利を確かなものにするためスレッタのビーム兵器が弱体化されてしまう。
ここまでお膳立てされてすらなお、スレッタの方が優勢であり、グエルくんは劣勢となる。
ここでグエルくんは親の支配から脱却し、AIを切って自らの意志で、スレッタに立ち向かう。
結果としてはスレッタの勝利に終わるが、自分を負かした女からグエルくんは強いと承認された。
誰よりも承認欲求を求めていたグエルくんにとってまさにスレッタは女神であり突如求婚した。
水星の魔女は百合ゲーかと思っていたら乙女ゲーだったでござるの巻というような感じでオチとなる。

庶民派タヌキ系ヒロインが全キャラとフラグを立て攻略していく作品といえば『マリみて

自分よりも強い女が誰からも認めてもらいない自分を認めてくれたので求婚した
  • 親から認められず言いなりになっている御曹司は悔しくて、自分を負かした女から強いと承認されればすぐ求婚しちゃうの
    • 今回はグエルくん回。一度はスレッタに敗れたグエルくんだが無かったことになり再戦となる。この再戦が認められたのは確実にスレッタを敗北させるためであり、言わば出来レース。だからこそ、総裁もグエルの父も再戦を認めたというワケ。だがこれはチャンスでもあり、スレッタが勝利すればその結果は公に認められるのである。
    • そんなわけで単なる学生同士の決闘から既にもう離れてしまっており、グエルくんは単なる置物と化していた。グエルくんがパッパから与えられた機体は全てAIで動かされておりグエルくんはただ座っているだけ。独りでに動く操縦桿がグエルくんの哀愁を漂わせずにはいられない。さらにスレッタのビーム兵器を無効化するための装置が働きだす。ミオリネは異を唱えるが、決闘委員会はこういったお膳立て含めて全てが決闘であると見なし却下。これを受けたミオリネは装置を止めるために自ら作業機に乗りこみ獅子奮迅の活躍を見せる。
    • ミオリネの活躍によりビーム兵器が使用可能になると形勢逆転。AIに操られたグエルくんの機体など物ともせず、あっという間に追い詰める。これを見たパッパはブチギレてグエルくんを罵りだすのだが、ここへ来てついにグエルくんが覚醒。親からの頸木を捨て去り自らの足で立つ決意をするのである。AIを切り自ら機体を操縦してスレッタに立ち向かう。
    • グエルくんの技量はなかなかのものであり、スレッタにその強さを十分認識させる。それでもスレッタの方が圧倒的に強くグエルくんは敗北。戦闘終了後、スレッタがグエルくんは強いと認めてあげると好感度は鰻登り。これまで誰からも個として認められずパッパの操り人形だったグエルくんが、自らの意志で行った操縦を、自分よりも強い女から認められたのである!!グエルくんにとってまさにスレッタは女神のような存在であり、自ずから求婚していたのであった!!

  • スレッタハーレム形成中
    • 辺境である水星からやって来たスレッタは学園生活に憧れており、やりたいことリストなどを作っちゃう年相応の女の子。スレッタはミオリネを第1話で攻略したため百合ゲーになるかと思いきや……。王子様枠であるエランくんから第2話で餌付けされ尚且つ3話では初めて連絡先交換処女を奪われる。さらに上述した通りスレッタに承認欲求を満たされたグエルくんも好感度マックスとなり求婚まで行ったのである。まさに乙女ゲーと言っても過言ではなく、スレッタハーレムが着実に形成されつつある。親しみやすい庶民派系タヌキヒロインが全キャラとフラグを立て攻略していく雰囲気はまさにマリみてを彷彿とさせる。あとミオリネが割と早くデレるかと思いきや、ツン9くらいの配合となっている。それでもスレッタが他の男に靡くのは微妙なようで、スレッタの連絡先交換処女がエランくんに奪われると、自分もソッコーで(しかもスレッタに黙って)アドレス登録をする。ミオリネがスレッタにデレていく描写は是非丁寧にやって欲しいよね。
エランくんに連絡先交換処女を奪われるスレッタ
進めば二つの思想をグエルくんに布教するスレッタ
ビーム兵器を弱体化させていた装置を止めに行くミオリネ
ミオミオ呼びを却下するミオリネ。次週はグエルくんがグエグエと呼ばれる?
エンドカード

水星の魔女感想まとめ