【感想】水星の魔女 第17話「大切なもの」

スレッタを想うばかりに彼女から全てを取り上げ外界と切り離してしまおうとするミオリネの話。
スレッタは母親に洗脳されており、母親の言うことがセカイの全てで、何よりも優先順位が高かった。
自由意志の無いスレッタを体感したミオリネはそれでも彼女を愛しており故に全てを遠ざけることにした。
つまりは、ミオリネがやっていることは全てダブスタクソオヤジが過去にミオリネにやったことと一緒。
ミオリネに必要なのは理解してもらう努力を諦めず、スレッタときちんと向き合う事であったのだろう。
だがミオリネの想いは独りよがりな一方的なものであり、無菌室に隔離するような振る舞いであった。
スレッタが母の呪縛から解き放たれ、エアリアル以外の機体でピンチに駆けつける展開になりそう。

愛しているが故にこそ、セカイの悪意と関わらせたくないという独りよがりな想い

スレッタを手籠めにしてしまおうとするエラン5号くん
  • グエルの告白イベントにより、スレッタからの愛を確信したミオリネ
    • 昏睡状態に陥っているダブスタクソオヤジの後釜を巡り、総裁選が行われることとなった。ミオリネはスレッタママに良い様に踊らされて出馬することになる。対するシャディクが暗躍して支持層を広げる中、ミオリネはジェターク社の復興を目指すグエルくんと手を組む。ミオリネとグエルくんを繋ぐものはスレッタへの愛情であった。
    • エラン5号君はエアリアルの強奪に失敗すると、今度はスレッタを誑し込もうと色仕掛け。だが5号君はエアリアルからだけでなくスレッタからも拒絶されてしまう。任務に失敗すれば死あるのみの5号君が取れる手段はもう無く、スタンガンで物理的に襲い掛かってくる。そんなスレッタのピンチに颯爽と現れるのがグエルくんであり、強化人間の攻撃も難なくかわし、無力化することに成功する。現実という地獄を見てきたグエルくんは精神的に成長しており、ツンデレを克服していたため、素直にスレッタに感謝と好意を伝える事が出来た。男性からの愛の告白にスレッタは喜ばしい気持ちを感じるも、ミオリネへの愛情は本物であり、丁重に断る。二人の会話を立ち聞きしていたミオリネは、スレッタからの真の愛情や成長したグエルくんの器量を知ることになる。スレッタを想うからこそ、汚い現実にスレッタを関わらせたくない。ミオリネもまたスレッタママにコントロールされている感があるな。ミオリネはスレッタからエアリアルを奪うため、グエルくんと共同戦線を張る。

  • 決闘でのグエルくんの活躍
    • 後半はグエルくんの描写に主眼が置かれることとなる。グエルくんの誠実さとスレッタへの愛を知ったミオリネは、彼にスレッタママのことを打ち明ける。グエルくんもまたスレッタのことを想っているため、協力もやぶさかではない。ジェターク社復興のためと言ってるけどスレッタのためという理由の方が大きいよね。決闘では八百長でグエルくんが勝つように仕込まれているのだけれど、その計略が発動するまでグエルくんはエアリアルの猛攻に耐え抜かねばならない。しかもグエルくんはPTSDが発動してしまいまともに戦うことができない。そんなグエルくんを救うことになるのが父親が残したAIによる自動操縦であった。父が自分を否定したと思い込んでいた装置に救われる展開はムネアツで尊いものがある。何とかエアリアルの攻撃を凌いだグエルくんは見事に勝利を収める。ラストはミオリネがヒール役を買って出ることでオチとなり、自分が嫌われ役となることで、スレッタとセカイを切り離そうとした。何もかも失ったスレッタがここからどうやって這い上がってくるのかが楽しみ。
スレッタの危機に颯爽と登場するグエルくん
スレッタに感謝と好意を伝えようとするグエルくん
精神的に成長しツンデレを克服したグエルくんが正面から漢を見せるシーン
グエルくんの告白をスレッタが断ったことで、自分への愛の深さを改めて知るミオリネ
異母兄弟の絆①
異母兄弟の絆②
スレッタとセカイを切り離そうとするミオリネ

水星の魔女感想まとめ