ひろがるスカイ!プリキュア 第5話「手と手をつないで!私たちの新しい技!」の感想・レビュー

視野狭隘に陥り独りよがりになっていた少女が友達と協力する事の大切さを学ぶ話。
ソラ=ハレワタールは自己の将来の夢の為にストイックに修行に励んでいた。
同年代の女子が洋服やコスメなどのオシャレに興じる姿を横目に訓練に邁進した。
そんなソラに初めて出来た友達がましろでありとても大切な存在であった。
故にソラはプリキュアになったましろが戦闘に巻き込まれることを忌避する。
何でも一人でやろうとするソラに対し、ましろの優しさが包み込み転向させる。
協力プレイの大切さを学んだソラはましろとの百合友情をさらに深めていく。

品行方正で礼儀正しくはあるが、思い込みが激しく視野狭隘で独りよがりな少女を救え

横断歩道でソラのましろへの拒絶を表現
  • ましろの優しさが歪んだ少女を解きほぐす
    • ソラ=ハレワタールさんの歪みっぷりが明らかになる回。ましろプリキュアになって以来、ソラは毎晩うなされるようになるが、それは大切な初めての友達であるましろが戦闘で怪我をしてしまうという怖れに起因していた。それ故、ソラはましろプリキュアになって戦うことを忌避するようになる。一方的な拒絶に戸惑うましろ。フツーならここで友情関係は崩れるのであろうが、心優しいましろはソラの苦しみに寄り添っていく。ここで明かされるソラの過去。ソラはヒーローに憧れる余り、自己に過酷な訓練を課していたため、時間のリソースを極振りしていた。私生活を犠牲にしていたため、同年代の女子たちが洋服やコスメでキャッキャしている姿を尻目にしていたわけだが、内心では羨ましかったのであろう。ぼっちであったソラは、ヒーローは孤独を怖れないと自分に言い聞かせて自己を奮い立たせていたのである。そんなソラにとって異世界転移してやってきた現代日本で初めてできた友達であるましろは何物にも代えがたい唯一無二の大切な存在。そんなましろを戦闘に巻き込んで死なせてしまったら、悔やんでも悔やみきれない。そのため、ソラはましろに戦わないで欲しいと願うのであった。
    • だが今回は敵も死力を尽くして襲い掛かってくる。何度も任務を失敗するカバトンにパワハラ上司の檄が飛んだのだ。カバトン、お前も苦労人なんやなぁとSNSでは同情を巻き起こした。現実世界だと失敗して許されるということはほぼ無く、1回でも失敗してしまうと二度と立ち上がることは出来ず、下手したら退職まっしぐらだからね……。カバトントンェ……。
    • そんなマジモードのカバトンに対し、ソラは必殺パンチを繰り出すも敗れてしまう。万事休すの中、ソラはましろに自分の過去を語り、如何にましろが大切な存在なのかを告白していく。ましろはそんなソラの力になりたいと思い、頑ななソラの心を解きほぐしていくのだ。プリキュアに変身後「ましろ」ではなく「プリズム」と呼ぶことでソラがましろを認めることになる場面が今回のハイライト。二人は協力技を繰り出し、カバトンを撃破する。戦闘後、ソラがましろに対し、もう少し手を繋いでいたいと許可を願うシーンはエモさ最高潮である。こうしてソラはましろと共に、「ふたりはプリキュア」になったのであった。
同年代女子がオシャレに興じる中、一人で特訓に励むソラ
スカイに手を差し伸べるプリズム
手を繋いでいていいですかとおねだりするスカイ
ふたりはプリキュア」←タイトル回収




ひろプリ感想まとめ