【感想】ひろがるスカイ!プリキュア 第23話「砕けた夢と、よみがえる力」

挫折からの復活回。仲間を信じられずおめおめと実家に逃げ帰った少女を立ち上がらせるのは百合友情!
憧れの騎士団長を魔獣の苗床にされ戦いを放棄したためプリキュアになれなくなってしまったソラ。
挫折を味わったソラは何も告げずに置手紙を残して仲間の下を去り、おめおめと実家に逃げ帰っていった。
両親は突如帰ってきたソラを見て驚くが、傷心な娘を受け容れ、心の傷を癒す止まり木となる。
置手紙を読んだ仲間たちはすぐに迎えに行くよ派と時薬が必要だよ派に分離。うんうん、どちらも友情だね。
結局、ソラの心に再び火をつけたのはましろの手紙であり、ソラまし百合友情によりソラは復活する。
ソラが自分はヒーローじゃないと思っても、ましろにとってのソラはヒーローだという言葉がソラを奮い立たせる。

挫折したソラを再び立ち上がらせるのはソラまし百合友情

挫折し、実家に逃げ帰ったソラ=ハレワタール

前回の戦闘で敵の魔獣が憧れの騎士団長を母体の苗床としていることが判明し、戦えなくなってしまったソラ。戦意を喪失したプリキュアプリキュアにあらず。ソラの変身アイテムは壊れてしまった。挫折を味わったソラは何も告げず置手紙だけ残して仲間の下を去る。その手紙にはヒーローになれなかったことが書かれていた。挫折したソラが落ち延びた先は実家であり、家族は傷ついたソラを受け入れる。無論、明るく元気でヒーローになると息巻いていた娘が人が変わったかのように落ち込んで帰ってきたら驚くであろう。だが両親は温かく娘を迎えるのである。尊敬していた姉が落ちぶれたのを見て弟がなじるがそれを父親が窘めるのも良いよね。無骨そうな父親が誰よりも娘のことを慮っているという安心感よ。一方で仲間たちは、すぐにソラに会いに行くべきだというツバサくんと、心を癒す時間が必要だとするましろんで意見が分かれる。うんうん、それも友情だね。あげはさんがそれをとりなし、ツバサくんが暴走しないように保護者役となるのもいいよね。
 

無骨な父親とその慰め

こうしてソラさんの挫折っぷりが丁寧に描かれていったが、彼女を立ち上がらせるきっかけは何か。それがシナリオ上注目されていた。結論をあらかじめ述べれば、それは百合友情であった。ましろんの心からの手紙がソラさんを感化させるのである。戦闘においてかつてソラがましろを気遣ったように、今度はましろがソラを気遣うのだ。そしてヒーローになれなかったと言うソラに対し、そんなことは決してなくソラは私のヒーローだと讃えるのである。ましろの手紙を読んだソラは心に火がくべられて復活。自分一人では立ち上がれなくとも、求める人がいるから戦える。ましろのために戦うソラは力がみなぎり、強化された魔獣を圧倒する。今回の戦闘は特に気合い入っており、ソラがスライディングで敵の懐に潜り込み武器を叩き落した後、ステップを踏んで回転して攻撃を決める一連の流れはプリキュア史に刻まれた。攻撃を決めた後、ましろを呼んで浄化技を放つ展開も百合友情が感じられた。最終的に回復技で騎士団長は蘇生に成功。敵幹部は最後まで悪態をついてくるが、ソラはそんなことに負けない位強くなると返し、ヒーローとしてまた一歩成長した。

ソラがいなくとも戦うましろ
ましろの手紙に感化されるソラ
ソラの復活に歓喜するましろ
敵の陰湿な嫌がらせに負けないくらい強くなる決意をするソラ

ひろプリ感想まとめ