お兄ちゃんはおしまい! 第12話(最終回)「まひろのおしまいとこれから」の感想・レビュー

妹に強制的にTSさせられていた兄が自分の主体的意志によりTSして妹との絆を再生する道を選ぶ話。
みはりは兄に褒められたい構って欲しい一身で文武両道才色兼備となり飛び級して博士課程にまで進んだ。
一方で兄のまひろは優秀過ぎる妹に尊厳破壊された結果無職ニートヒキコモリ、妹とも疎遠となってしまう。
みはりは兄に一服盛ってTS&JC化させ更生と称して失われてしまった兄との絆を再生させようとする。
まひろは2周目の人生に臨むが自滅した要因となった妹へのコンプレックが解消され優しいセカイに包まれる。
薬が切れ元の姿に戻れることになったまひろだったがみはりとの絆や友人とのぬくもりを求めてTSを選ぶ。

まひろが個人としての尊厳よりも妹みはりとの絆を優先した泣ける感動系ほっこりエピソード

不安になる兄まひろを妹のみはりが受け入れ癒す神作画シーン
  • まひみは絆再生エンド
    • 本作の根底にあるのは非常にシリアスな問題。妹が兄を想うが故の純粋な気持ちが、兄を精神崩壊に至らせてしまったのだ。自己肯定感を喪失し兄としての尊厳を破壊されたまひろは無職ニートのヒキコモリとなり、妹のみはりとも疎遠になっていった。こうして二人の間は拗れに拗れてしまったのである。みはりは自分が頑張って結果を出せばお兄ちゃんが褒めてくれるという成功体験にしがみつき、文武両道・才色兼備となっていく。だが兄は完璧超人な妹の姿が次第にコンプレックスとなっていき、最終的に精神崩壊に至ったのである。このようにして、まひろとみはりの兄妹の関係性は終わってしまったものであったが、それでも兄を想い続けるみはりは、兄をTS&JC化することで、今一度兄妹の関係性を再構築しようとしたのである。
    • 以上のような深刻な問題が根底にある本作であるが、それらはオブラートに包まれhentaiで蒸されておりギャグと笑いに変えられている。だがヒッソリとそれらは表に滲み出ており、今回TSが物理的に切れることで顕在化した。まひろには、念願であった元の姿に戻るか、それともこのままTS&JC生活を続けるかが選択肢として与えられたのだ。まひろは1周目において自分が妹へのコンプレックスにより視野狭隘になっていたのかもしれない。だが2周目で心のゆとりを得たまひろは、今の自分の環境がどんなに恵まれているかについて思いを馳せることが出来た。気の置けない友人たちとの楽しい生活。それはまひろにとってかけがえのないものだったのかもしれない。まひろがTSを選ぶ決断のシーンは泣ける展開になっている。
    • ギャグシーンで題材となるのはまひろの生殖器について。TSの薬が切れかかったことにより生殖器が生えてきてしまうわけだが、それをもみじに揉まれたことからドタバタ展開となる。もみじに揉まれたまひろだが、みはりには揉ませていることがポイント高い。またもみじは男性器を揉んだ感触を忘れられず、寝ぼけながらもまひろの生殖器を確かめようとする。だがもみじがひん剥いて見てもまひろは薬を飲んだ後でありツルツルのままであったということでオチとなる。
    • そんなこんなでラストシーンではまひろとみはりの絆が再生されたことが示唆されて幕を閉じることとなる。帰りの電車内で友人ズが眠ってしまった光景を二人で眺めてホッコリ。会い向かいの席であったみはりは移動しまひろの隣へ。そして二人で寄り添いながら穏やかな時を甘受する。友人ズが起きた時には、まひろとみはりは眠っており、恋人繋ぎをしながら身を寄せ合っている姿で最終回は幕を閉じる。こうしてTS&JC化という手法を取りながらも、みはりの狙いであった兄との絆の再生が果たされたのであった!
お兄ちゃんの生殖器を揉んで昂奮するみはり
まひろが主体的意志によりTSを選び取る決意を表現する神演出
まひろが自ら望んでTSした結果
まひみは席移動でカップル席
まひみは恋人繋ぎエンド
おにまい最終回アイキャッチ
おにまい最終回エンドカード

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