知床五湖レポ

GW中は各地域の博物館を視察して、展示の見せ方などについて学ぶ必要があった。
本来であれば、斜里知床駅周辺にある知床博物館に行くはずであった。
だが途中で世界遺産見ようぜと思ってしまい、知床五湖まで足を運んだ。
往路はすんなり行けたが、復路は公共交通機関の接続が悪くて帰って来れず、終電となった。
(16:10ウトロ発-17:00斜里着が6/10-10/9のみの運行であるため斜里五湖ロングコースを歩くと必然的に終電)
斜里バス知床線、もう少し何とかなりませんかね?

知床五湖

知床五湖

事前に申請登録し、クマの危険性についてのレクチャー動画を見るとコースに入れる。今回はロングの9キロコースを選択。知床五湖を全て回ることが出来る。自然の森の中にコースを引いているだけなので、人工物はほとんど無いため森林浴を楽しめる。水芭蕉が綺麗だし、鳥の鳴き声や水のせせらぎに癒される。

個人的に気になったのが人間が入植していた時の残渣。かつて知床五湖五湖にも人間の手は及び、フナの放流や放牧などが行われており、その時の植生の変化が現在にも残っている。このことから知床でどのように和人の入植が進んだのかがとても気になるところ。おそらく郷土資料館へ行けば分かるのだろうが、知床五湖へ行った後に知床博物館に行くだけの時間は無かった。

知床五湖では動物への餌付けをやめるよう啓発活動が行われていた。中でも事例として挙げられていたのが、ソーセージという俗称がつけられたクマ。このクマはソーセージを与えられたことにより、人間を怖れるべき対象から餌をくれるものと思うようになってしまい、度々餌をねだりに人里へ降りてきた。知床五湖の職員は何度もクマを追い返したが効果は無く、観光客の餌付けはやまなかったため、クマは最終的に小学校の前で鹿を貪るようになってしまう。そして射殺に至った。人間と自然の共生が難しいことを示す事例であった。

知床五湖の様子