巡検

【巡検】別海町郷土資料施設(鉄道記念館・郷土資料館・加賀家文書館)

標津線・根釧原野の開発・戦後パイロットファームを学ぶために訪問した雑感メモ。 鉄道記念館は標津線が根釧原野の開発に与えた影響を学ぶことができる。 郷土資料館は考古・自然・生活・農業・水産・北方の第1展示室と写真中心の第2展示室がある。 加賀家と…

【巡検】官設鉄道釧路線を行く(浦幌・音別・白糠とその周辺)

浦幌町立博物館、音別町郷土資料展示室、白糠町郷土資料室&白糠炭田石炭資料室に行ってきた。 ついでに浦幌~庶路までの各駅を見学した。 そもそもの目的は浦幌町立博物館の企画展「十勝の鉄道120年」の見学であったが沿線施設にも寄った。 音別町郷土資料…

【巡検】帯広百年記念館と晩成社・十勝監獄

中の人の専門は歴史学(近現代史)と教育学(教科教育)である。歴史学では近現代北東アジアにおける人的移動を研究している。教育学では社会科教育・歴史教育における博学連携を研究している。日本は明治以降各地に人々が渡っていったが、北海道は積極的に殖民…

【巡検】来館者数が急減する道東の冬季観光において、各館が行っている誘致策を学ぶため、標茶町博物館で開催中の館内クイズラリーを視察してきたメモ

北海道の観光シーズンは夏であり、冬になると一気に来道者が減る。そのため、北海道は冬季観光への対策が求められており、雪まつりなど様々なイベントが催されてきた。博物館も同様であり、冬は来館者誘致事業を行わないと閑古鳥が鳴くこともしばしば。そも…

【巡検】中標津町郷土館

役場近くの丸山公園内に佇む小さな資料館。入口に名簿が置いてあるのみで、見学者は勝手に入室して好きなように見るというスタイル。展示室には暖房がついてなくてとても寒い。資料の温湿度管理などが気になる所。 郷土館外観・町指定文化財 展示室概観 展示…

【巡検】鶴居村ふるさと情報館

中の人の専門は教育学(教科教育)と歴史学(近現代史)であり、普段は教育や歴史に関する業務に従事したりなんだりしている(メディア文藝と観光学も少しやる)。近年は社会教育や博学連携を担うことが多いので、末端自治体における郷土資料館の整備と活用の研究…

ウォーキング・トレイル「アプトの道」(碓氷峠鉄道文化むら)

漫画版『ゆるキャン△』においてレトロ電車に興味をもった主人公なでしこが行ってみたいと述べた「碓氷峠鉄道文化むら」。ここは旧碓氷線の区間の中でも、横川駅から熊ノ平駅までの廃線跡がハイキングコースとして整備されている。ジブリ版『風立ちぬ』でも「…

【珍道中】東蝦夷地内陸部から上野国への車での移動

写真は無い。 道東から北海道を西に横断、フェリーで津軽海峡を渡り、東北道を南下して、北関東道を西進した。 工事のため道東道を下ろされるわ、事故のため東北道は渋滞するわで、とにかく珍道中であった。 移動時間24時間くらいなので、復路はもう少し考え…

渡島地方・檜山地方を走る

代車の軽バンで回るというアホなことをしたので帰りの高速道路で絶えずガス欠の危機。 普段乗らない車なので、残量でどのくらい走るか分からず、ずっとソワソワしていた。 北海道の高速のガソスタは24h営業の輪厚PA以外、20時で閉まってしまうので注意が必要…

日高以西南部沿岸部を走る。

占冠から南下し、日高、苫小牧、内海湾など沿岸部を走った。写真は後で貼る。 【目次】 占冠 樹海ロード日高 サラブレッドロード新冠 むかわ四季の館 ウトナイ湖 みたら室蘭 だて歴史の社 占冠 役場やガソスタなど市街地にある道の駅。やや小規模であり観光…

【巡検】廃線の廃駅跡が道の駅になっているケース(相生線・池北線)

午後から時間が空いたので、ブラっと出かけたら3か所とも廃駅跡地を利用した道の駅だった。 道の駅「あいおい」は相生線の旧北見相生駅にある。山奥の原生林に秋田団体が入植して開拓した地域。 相生線の開通と共に市街地が形成されたが、廃線と共に衰退し道…

【巡検】十勝・日高地方を走る(襟裳岬に行きたくなっただけ)

先週宗谷岬に行ったので、襟裳岬にでも行くかという気分になり出かける。 太平洋沿岸を中心に車を転がしながらブラブラと道の駅のスタンプを回収。 期せずして途中から『よりもい』と『ウマ娘』の聖地巡礼チックになった。 最終的に襟裳岬を経て道の駅「みつ…

【巡検】オホーツク海沿岸を走る(国道239・国道238・国道40・道道254)

北海道の最北端である右の角の宗谷岬と左の角のノシャップ岬に行ってきた。 ノシャップ岬と宗谷岬 オモシロ失敗談!珍道中 今回のお仕事は以下の通り。郷土資料館はその地域の表象であり、各自治体が自分たちの歴史をどのように示そうとしているかを如実に示…

【巡検】知床半島(ウトロ→羅臼→相泊)→羅臼町郷土資料館→野付半島

知床はこれまで2回訪問しており1回目は世界遺産の知床五湖、2回目は斜里知床の博物館を訪れていた。 今回は知床横断道路を通ってウトロから羅臼に抜け、舗装されている限界である相泊まで行ってきた。 (知床岬突端に行くには、相泊より先は徒歩で過酷なトレ…

【駄文】道立図書館日帰り往復RTA

道立図書館に行った珍道中の記録 令和5年度道立図書館・道立文書感連携展示 資料を求めて 最近は専らメディア文藝論の授業が主な担当になりつつあるが、帝国日本における人の移動について研究しており、移民・開拓・植民(殖民)・観光などを調べている。僻地…

【巡検】トーハクの古代メキシコ文明展に行ってきた

テオティワカン・マヤ・アステカの3つの文明に焦点をあてた展示。 トーハク古代メキシコ展 高校世界史の配列と古代アメリカ文明 世界史教育を受けた世代ごとに世界史の教科書における配列が異なることで有名な?古代アメリカ文明シリーズ。かつては大航海時…

根室市観光RTA

滞在時間約5時間で根室市をどこまで回れるのか!? 運良く当日レンタカー予約ガチャに成功したので欲をかいてしまった。 大人しく納沙布岬と「歴史と自然の資料館」、和田屯田兵の被服庫を見れば良かったのだが…。 屯田兵被服庫は事前に開いているか確認した…

知床五湖レポ

GW中は各地域の博物館を視察して、展示の見せ方などについて学ぶ必要があった。 本来であれば、斜里知床駅周辺にある知床博物館に行くはずであった。 だが途中で世界遺産見ようぜと思ってしまい、知床五湖まで足を運んだ。 往路はすんなり行けたが、復路は公…

網走市博物館等施設レポ

網走市に行った時のメモ モヨロ貝塚 モヨロ貝塚貝塚が発見されたところに建てられた資料館。オホーツク文化を題材とした展示。東北地方出身で東京で理髪業を営みながら在野で考古学の研究を学んだ民間人が、アイヌに惹かれて渡道し、網走で貝塚を発見した。…

標茶町塘路湖周辺レポ

塘路湖にある駅逓所、釧路集治監、標茶町博物館を見学してきたので、備忘録として所感などを記しておくこととする。 駅逓所 塘路駅逓所近世において蝦夷地に和人が進出したが、それは沿岸部に限ってのことであった。近代に入り、和人たちは内陸部に入植して…

【レポート】シンポジウム「標本は未来へのおくりもの~百年後に残す博物館の取組み~」

令和5年(2023)4月23日、釧路市立博物館において行われた企画展「北海道のオサムシ~松本堅一コレクション展~」開催記念シンポジウムのレポート。 【目次】 シンポジウムの内容 奥島雄一(倉敷市立博物館)「自然史資料をめぐる、あげる側ともらう側の事情」 …

ヤマノススメ群馬回④「浅間山」(漫画版九十三・九十四合目)

93・94合目では群馬県民ほのかに誘われたあおいが浅間山に登りに行く話。 上毛かるたでは「浅間のいたずら鬼の押し出し」でお馴染みです。 浅間山は活火山のため直接は行けず周囲の外輪山を一周するのが基本なのだとか。 作中では写真を撮るためにカメラ装備…

ヤマノススメ群馬回③「少林山達磨寺」(漫画版百九十三合目「写真を撮っていたから」)

193合目は高崎市民であるほのか回であり少林山達磨寺が登場する。 上毛かるたで言う所の「縁起達磨の少林山」ですよ! 今回の見所はなんといってもソロがよく似合うほのかの独り言。 一人で写真を撮るJKは孤独を楽しむ術をよく知っているというのがポイント…

ヤマノススメ群馬回②「赤城山・赤城神社&伊香保温泉・榛名神社」(サードシーズン8・9話)

赤城山(大沼周辺)と伊香保温泉・榛名神社を聖地巡礼してきたのでメモしておく。 【目次】 概要(作品の内容について) 伊香保温泉・榛名神社 高崎駅 伊香保温泉 榛名神社 赤城山(地蔵岳)・赤城神社 前橋駅 赤城山(地蔵岳) 赤城神社 概要(作品の内容について) …

ヤマノススメ群馬回①「谷川岳」(セカンドシーズン21~23話)

ヤマノススメは埼玉県飯能市を舞台とする作品であるが、群馬県の山に登ることもある。セカンドシーズン21~23話では「谷川岳」が舞台となる。この山はメインキャラ2名(あおいとひなた)が「約束」を交わした「思い出の山」という重要な役割を与えられている。…

【R122ドライブ】らぁめん城ヶ崎でラーメン食べて草木湖まで車転がして富弘美術館を見る【2022 summer】

群馬にはツーリングやドライブでよく使われる道路が存在するが、国道122号もそのうちの一つ。日光市から豊島区まで通っているが、大間々から草木湖までの渡良瀬川沿いの渓谷がもっぱらドライブに使用される。このコースはちょうどらぁめん城ヶ崎で昼食を取っ…

奥多摩湖へ行ってきた時の話

ちょうど仕事のタイミング的に時間に余裕ができ、何もすることが無かったので、気晴らしとして何も考えずに奥多摩湖へ行った時の話。 奥多摩駅普段は忙しいのだが偶々空白の時間が出来た。自室にいた所で何もすることなく漫然と時間を過ごしてしまうことを危…

四国巡検記(下)徳島城・高松城編

高知自動車道-徳島自動車道 高知城から徳島城へ移動するために高速道路を使用。随分回り道な気もするし、高速でアクセル吹かすと燃費も悪くなるが、時間をカネで買うつもりで高速を走った。 徳島城 城跡 徳島城 建築物は残っていない。城跡のみ。310円の駐車…

四国巡検記(上) 松山城(100名城No.81)と高知城(100名城No.84)

広島港⇔呉港⇔松山観光港 呉港から松山観光港までは2つの種類の船が出ている。スーパージェットとフェリーであり、往復券を買うと復路1割引きとなる。呉から松山まではフェリーだと2時間、スーパージェットだと1時間を切る。その分スーパージェットの方が2600…

群馬県立歴史博物館 第105回企画展「アイヌのくらし―時代・地域・さまざまな姿」(2022.1.15~2022.3.6)

展示構成は北海道を各沿岸部に分け各地のアイヌ工芸を配置する形式。まずはじめに一点物の「イラクサ繊維製衣服」を提示し「アイヌ工芸」の特徴を見せた後、日本海沿岸→オホーツク海沿岸→交易→北千島・樺太→太平洋沿岸→群馬と続けていく。群馬とアイヌは何の…