15巻からは後輩二人組が本格的に既存メンバーと絡むことになり先輩後輩姉妹百合が現出する。
メインはロードバイクにハマったイヌ子とメイがチャリで山梨縦断をした後キャンプするチャリキャン。
これまで打ち込める物が無かったメイがイヌ子に導かれながらチャリキャンを完遂する？尊さを描く。
一方志摩リンはソロキャンをしていたがｲﾏｼﾞﾅﾘｰなでしこを召喚したり綾ちゃんを想起したりする。
志摩リンは人恋しくなってしまったためか、図書館で絵を描く絵真に絡みキャンプをススメていく。
最後に本作のﾒｲﾝﾋﾛｲﾝであるなでしこはGW中にソロキャンを計画しておりついに群馬フラグ回収か！？
【目次】
イヌメイ
今回のメインテーマ。イヌ子がメイを誘って山梨縦断ロードバイクの旅に出る！そんで先生と大垣と合流してキャンプに突入するというチャリキャンである。語尾に「～ス」を付ける新キャラのメイがストーリーを転がす元気役となっており、イヌ子とのコンビネーションもバツグンでチャリを漕いでいく。車に潰されそうになる車道や何回も工事中で通行止めになるサイクリングロード、そして最後には地獄の坂が待っている。イヌ子とメイのかろやかな掛け合いは先輩後輩の姉妹百合の匂いが醸し出しつつロードバイクの楽しさを十二分に引き出している。
またそれだけでなく人間的な成長があり、これまでの人生において打ち込めるものを見い出せなかったメイがチャリンコに楽しみを見い出し、完走出来たら自分の自信になりそうと喜びを噛みしめる場面は感動を生む。そしてそれをひっくり返すかのような即落ち2コマ漫画的展開が待っており、温泉に入ってもうひと踏ん張りとなるはずが疲れが溢れ出てギブアップを決めるのである！スタンバっていた先生に迎えに来てもらい大垣と合流するイヌメイ。
キャンプでは長距離に渡るロードバイクで腹ペコになったイヌ子とメイがキャンプ=メシを貪り食らうのだがいっぱい食べる少女って良いよね！という展開となる。チーズグラタンにホットドッグを空にしただけでは飽き足らず先生が持ってきていたチーズ群をトーストに乗せて焼いて食いまくるのだ！勿論イヌメイは同じテント。ここでメイは完走できなかったことに思う所があり、秩父との県境トンネルの手前までのロードで登りませんかと提案する。これにイヌ子も同意し、凄まじい苦行の坂道ではあったのだが、昇りきることに成功した。イヌ子がメイを励ます際に、自宅から家までの距離を訊ね、この坂道は坂だけど2キロや！と奮起させるシーンが好き。ちなみに帰りではイヌ子のバイト先のレジ打ちおばちゃんがメイの母親だということが明らかに！また下り坂でスピードを出し過ぎてお漏らししたりする描写も必見です。
リン絵真
今回も志摩リンはソロキャンを楽しむ。志摩リンが行った場所は秩父であったのだが、今まで仲間との交流を深めてきた志摩リンは時折寂しさに駆られる。孤独を楽しむのがソロキャンであり独りだからこそ仲間との楽しみを思い返せるのであろう。グルメのシーンではイマジナリーなでしこを召喚して一緒にわらじカツを食べたり、悪路を走る場面では綾ちゃんと孫ライターズをしたことを思い出すのである。特に志摩リンが綾ちゃんとのツーリングを想起する箇所は秀逸であり、また一緒に走りたいなと呟く姿がとても素晴らしく尊みを感じる。
こうして志摩リンは人恋しくなってしまったのか、ソロキャンが終わり学校が始まった際には後輩に絡んでいく。デジタルお絵描き少女絵真は今日も今日とて図書館でイラストに励んでおり、この日は犬を書いていたのだが志摩リンに褒められる。と、いうかあの志摩リンが自分から絡みに行くというのはすごく特殊な事例だよなぁと。そして絵真は様々な種類の犬を描くことができ、志摩リンに一目置かれることになる。この後、リアル犬を見るために斎藤の家に行くのだが、ここで二人は犬と遊びながら二人で様々な話をする(斎藤は早々にリビングに引き上げテレビを楽しんでいた)。この時、絵真がイマジナリーワンコを現出させるため方法としてロックマン２の技ゲージのパロディをしており読者層の高さを知るのであった。
そしてゆるキャン△なのでやはり話題はキャンプの話に。アウトドアショップでバイトをするもののキャンプに行ったことのない絵真を志摩リンが気遣うと、絵真からキャンプは面白いのかどうか問われるのである。志摩リンはここで時間の過ごし方を上げ、何もしない時間を何に使うのかの大切を説く。キャンプがつまらないという人は何をすればいいか分からない人が多いと。で、ここで絵真がデジタルどこでもお絵描き少女であることが生きて来ると思うんよ。キャンプで絵を描くのもイイジャナイカ。そのうち絵真は志摩リンにキャンプに連れ出されそうやな。・・・と思ったら、さっきコミックファズを見たら、なでしこや斎藤たちと群馬でキャンプしてたわ。
