僕ヤバ136話感想「市川京太郎の超イケメンムーブ~家族への感謝・凡夫であることの甘受・彼女への気遣い~」

私立中学に落ち中二病を拗らせていたイッチも精神的に成長し今ではすっかりイケメンに。
作中でおねえが「見てきたからね京ちゃんを」と言うが読者もそんな気分で好感が持てるわ。
今回のイッチは山田で夢精しそうになるも未遂で終わり性的消費しなかったことに安堵する。
おねえには恥ずかしさを乗り越え勉強の御礼を言ったし凡夫であることを甘受しても卑屈にならない。
さらには山田が発熱を言い出せず風呂で寝ていた時には優しく抱きしめてあげるのであった。
僕ヤバの魅力は市川に負う所が大きく、煩悶を抱えながら一歩ずつ進んでいく様子が世間にウケた。
そんなイッチのイケメンムーブがさらに大々的に描かれたのが136話であった。

中二病だったイッチが凡夫であることを甘受し、だからといって卑屈にはならず、前向きに取り組んでいける姿を見てホッコリした

自分が凡夫であることを甘受し、だからといって卑屈にならず、前向きに取り組める

私立中に落ちたイッチは仕方なく公立中に行き、周囲と打ち解けることが出来ず他者を見下すことで自我を保っている所があった。まさに中二病全開であり、そんなイッチが山田と出会うことで煩悶しながら精神的に成長していく様子が僕ヤバのオモシロさを担保していた。

今回はかつて中二病であったイッチが成長し、イケメンムーブを満載している姿が描かれる。変なプライドからおねえに勉強を教わることに否定的であったイッチが、合宿にまで教えに来てくれたことに対して恥ずかしさを乗り越えて御礼を言うところは涙無しには見られない。イッチの感謝に対しお姉は「見てきたからね京ちゃんを」と返すが、読者たちもまさにそんな気分なのだ!また自分が他人とは違うと根拠のない優越感に浸る中二病ムーブをしていたイッチが、ホントウに出来る奴らのことを知って自分が凡夫であることを甘受するシーンもステキ。特に凡夫であると自覚したからと云っても卑屈にならなかった姿は大変素晴らしく、やることをやるだけと前向きに取り組んでいる様子にはホッコリする。

主人公属性をビシバシと見せつけるイッチだが、彼女の山田に対しても優しく抱きしめる。山田は合宿中に発熱してしまうも迷惑をかけないため何とか我慢してやり過ごそうとしていた。それは市川や関根萌子を想うがためであった。だが我慢できずに浴槽で寝ているところをイッチに保護される。イッチはその愚かさに色々と思うことがあったであろうが、山田が何も言わなかったことを理解し、優しく抱きしめるのであった。次回はそんなイッチが何やら大切なことを思い出したと言って皆に助力を請う。果たして思い出したこととは一体!?と興味を持たせて年明けに続いた。

山田を慮ることが出来るイッチの図
これは今まで読み続けてきた読者たちも思った

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