星屑テレパス12話感想「元気系アホの子における百合的感情の萌芽エンド」

元気系アホの子ヒロイン明内ユウがロケ研の活動を通して小ノ星海果に百合的感情を抱く話。
ロケ研空中分解問題を解決した反動で発熱した小ノ星海果のお見舞いに行く部員たち。
海果の妹は姉に友達がいないと思っていたため警戒されるが、無事に上げて貰えることに。
お粥を作ったり冷えピタを変えたり海果のために世話を焼く部員たちのホッコリエピソードが展開。
だが明内ユウは熱に浮かされる海果から真っ直ぐな想いを告げられ百合的感情の萌芽を抱くことになる。
原作ではこの後明内ユウが独占欲に塗れて闇落ちしソウルジェムが黒く濁っていくのだが……。
アニメ版ではそんな残りの尺は無く、この百合的感情がなんかイイ感じの雰囲気に処理されて終わった。

元気系アホの子少女が抱いた胸の中の仄かな百合的感情という演出になった

熱に浮かされる海果に甘い言葉を囁かれ百合的感情が芽生える明内ユウ

星テレ最終回。内容的にはロケ研の空中分解を修復した前回が実質的な最終回であったので、今回はオマケのようなもの。原作ではこの後、明るい元気系アホの子であった明内ユウが小ノ星海果へ百合的感情を抱くようになり独占欲に駆られて闇落ちしていくヤンデレムーブな作風になるのだが、アニメ版ではそんな尺は無い。百合的感情の萌芽までは同じ路線であったが、何かイイ感じな百合友情エンドで終わった。

前回、雷門マタタキの心の傷を癒した海果たちはメシでも食いに行くかという流れになるが、問題が解決して安心した海果は発熱してしまう。熱は中々下がらず次の日もベッドの中。海果の妹が看病していたが、そこへロケ研メンバーが訪れる。海果妹は姉がぼっちで友達がいないと思い込んでいたため、部活はエアプ、友達はイマジナリーフレンドだと見なしていた。だがいきなりリアル友達が現われたことによりビビってしまう。それでも何とか打ち解けて看病タイム。ロケ研たちはお見舞いをしたり、お粥を作ったり、冷えピタしたりと看病を手伝う。妹はしっかり者とは云え、負担もあり、安心すると寝入ってしまった。遥乃やマタタキが調理をしている中、明内ユウは冷えピタを交換しにいくのだが、熱に浮かされる海果は明内ユウを求め、自分だけにおでこぱしーをしてと甘く囁くのであった。これを聞いた明内ユウは自分の中に無かった思いに気付く。それが百合的感情の萌芽であり、二人の関係性が一歩進んだ結果であった。
 

コミュ障克服を諦め宇宙を逃避の手段としていた海果が、現実と向き合いコミュ障克服を目指す

熱が下がり、登校できるようになった海果は新たな目標としてコミュ障改善を掲げる。元々コミュ障克服を諦め、広い宇宙にならコミュ障の自分を受け容れてくれる場所があると一種の逃避でロケットに憧れていた海果が現実に前向きになれた瞬間だった。だが海果が対人関係に積極的になり交友関係が広がっていくと、問題になるのは明内ユウ側であった。明内ユウは現実を諦めていた小ノ星海果が願った都合の良い存在であった。また上述したように海果に特別な感情を抱き始めていた。そのため海果が自立することは本来ならば喜ばしいことのはずなのに、明内ユウにとっては複雑な感情を催させるのである。原作ではこれが闇落ちヤンデレフラグになるのだが、アニメ版では何かイイ感じの雰囲気で処理されて終わった。
 

アニメ版では明内ユウは闇落ちヤンデレ化せず何かイイ感じの雰囲気で終わった
これは謎のアイキャッチ画像チアコス

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