僕の心のヤバイやつ Karte.117「僕も前に進みたい」の感想・レビュー

高校受験における志望校を偏差値の高い名門私立高校にするかどうかで悩む話。
芸能活動のオーディションでネームドの役を得た山田を見て自分も前に進みたいと思う市川。
市川にとっての勝負所は高校受験だが偏差値の高い名門私立高校を受けるかどうかで悩んでしまう。
それを見てツッコミを入れるのは我らが萌子。イッチが悩む度にアシストをくれる良キャラだ。
そして彼女もまた家庭環境が故に志望先を私大の付属校にするかどうかで悩んでいた。
これは市川と萌子との間に連帯感が生まれるし忙しくなった山田とすれ違いが発生するフラグ?
一方で市川は下北沢デートに山田を誘うが、市川が落ちた私立中に行った同級生と再会する。
必死こいてエリートな塾に通う同級生の目の前にギャル化した山田が現われてしまう。

私立中へ行った小学校時代の友達に劣等感を抱いた市川が山田を彼女として紹介できないフラグか!?

名門私立校への挑戦という高校受験の悩みを分かち合う
  • 目標を達成していく山田に感化された市川は自分も前に進むために高偏差値の名門私立高校を志望しようとするが…
    • 山田に対して劣等感を抱かなくなった市川は彼女の芸能活動における成功を前向きに捉え自分も前に進みたいと良い意味でのエネルギーに変える。そんな市川に対して今回二つのフラグが立てられた。それが萌子フラグと市川が落ちた私立中に行った小学校時代の友達フラグである。
    • まず萌子フラグ。市川の進路志望用紙を目ざとく見つけたのは我らが萌子。彼女は市川の背中を押してくれたりフォローしてくれたりと中々親密度が高い人物。市川が高偏差値の名門私立を第三志望に書いていることを疑問に抱き、その迷いに気付く。そして市川の心情に理解を示し塾に相談せよとアドバイス。萌子が共感してくれたことを理解した市川は彼女もまた志望校で悩みを抱えていることに気付く。萌子の場合は兄が私立中に行っており、家庭の経済状況から私立中学を受験したくてもできなかったのであった。そんな萌子は高校は私立大学の付属校を受験したいと思っており、だがそこにしていいのか悩んでいたのだ。こうして市川は萌子と高校受験頑張るぞフラグを構築した。山田が芸能活動ルートを辿るかと思うと、お互い忙しくなってすれ違いが発生し、萌子との仲を山田が疑ってしまう展開か!?
    • 続いて小学校時代の同級生とのフラグ。市川はもともと中二病の気質があったが、それを拗らせてしまった要因の一つに私立中受験に失敗したことがあった。公立中学の奴らを馬鹿にしながらも、自分もまた公立中学の生徒にしか過ぎないことを突きつけられる学歴コンプの日々は市川を蝕んでいったが、それを解消してくれたのが山田たちとの交流だったのだ。だが傷が癒えかけた市川の前に、市川が落ちた私立中に進学した小学校時代の友達が現われるのだ。しかも彼は名門エリート塾にまで通っていた。偏差値の高い私立高校を目指す市川にとって、その姿は自分がなりたかった姿だったのかもしれない。そんな彼らの前に、さらにギャル化した山田が現われてしまう。市川にとってこれは精神的に痛恨の一撃。自分の進みたかった道を着実に歩む友人に対し市川はギャルとデートなのである。フツーに考えれば市川は山田を「彼女」として紹介しづらいだろう。だがここで「彼女」として紹介できなければ二人の関係性にヒビが入る。イッチが友人に山田を彼女と言えるかに注目が集まる!
市川に劣等感を抱かせる小学校時代の友人が出現
市川は山田を彼女として紹介できるのか!?

フツーに山田を彼女として紹介し、市川大勝利になるっぽい