【感想】ブルーアーカイブ「Get Set,GO! ~キヴォトス晄輪大祭~」(2022.10.26-11.09)

体育祭本番。エデン条約もそうであるが先生がいない時の学校代表はギスギスしまくり。
体育祭ではミレニアムのユウカ、ゲヘナのアコ、トリニティのハスミが運営代表を担うのだが…
彼女たちの関係性は非常に悪く、陰湿な雰囲気が漂い、自校贔屓の利益誘導が横行していた。
その中でも正実のハスミが際立っており、読者たちのスラングであるトリカスっぷりを発揮。
自校を優先する勝利至上主義的な振る舞いは、身内からも苦言を呈される有様であった。
だが上手く自浄作用が働き正実内部で本来の体育祭の理念が唱えられハスミは考えを改める。
各校対抗リレーのアンカーを務めることになったハスミは自分の精一杯でゴールまで走り抜く。
結局ハスミは6位に転落、優勝はゲヘナになったため、閉会式後に感想は最悪だと先生に答える。
だが楽しかったことは確かであり、そのことは否定できないと笑みを浮かべてエンドとなった。

トリニティの優勝に拘り視野狭窄となっていたハスミが本来の体育祭の理念を諭される

露骨な勝利至上主義をユウカに糾弾されるハスミ

いよいよ始まった体育祭。運営委員として学校代表を務めるのはミレニアムのユウカ、ゲヘナのアコ、トリニティのハスミ(とマリー)であった。だがマリー以外は皆、気が強くて自己主張も激しく、ギスギスした雰囲気が漂っていた。その中でもスポットライトが当てられるのが、トリニティのハスミ。彼女はトリニティの優勝にこだわっており、自分の出場枠を削って身体能力の高い生徒に回し、露骨なポイント稼ぎを狙っていた。また皆が体育祭を楽しもうという雰囲気を作り出す中で、通常通りの業務の一環に過ぎないというスタンスを貫き、結果として冷や水を浴びせることも多々あったのである。自分が太りやすい肥満体質であることから、折角の体育祭の屋台や珍味に対しても否定的な態度を取り、グルメを楽しむ生徒達にも厳しく当たる。

そんなトリカスっぷりを発揮するハスミの考えを改めさせるのが、百鬼夜行の生徒達であった。騎馬戦の決勝に際し、背の高いツクヨはバランスが取りづらくなるとして自己の長身を否定する言葉を吐いてしまう。それを偶然耳にしたハスミは自身も高身長であることから癪に障り、ムキになって背が高いことはメリットであると介入してくるのだ。そして敵の手の届かない頭上からこちらの騎手が無双できるのだとして知恵を与える。ハスミの作戦で百鬼夜行が決勝でミレニアムを下した時には、思わずガッツポーズをしてしまう程であった。

こうしてハスミにも人並み感情があることが挿入された上で、ついに学校対抗リレーとなる。ハスミは出場できるメンバーで勝率の高い選手を選出するが、アンカーにしようとした正実部長のツルギに断られてしまう。身体能力が高い生徒ばかりが出場するのはおかしいであろうと正論パンチを食らうのだ。さらにマシロからは大会の歴史と理念を説かれることになる。そもそも論として体育祭は生徒一人一人が主体的に取り組み皆で力を合わせて楽しむのが目的ではないかと。また正実モブたちからもハスミにも楽しんで欲しいと言われる。

正実の部員たちの説得を受け、まだ1回も選手として出場していなかったハスミはリレーのアンカーを担うことになる。ハスミは決して運動能力が高いとは言えないが、それでも自分のあらん限りの力を出し切って、アンカー役を全うする(だが結果は6位)。閉会式後、先生から感想を聞かれたハスミは体育祭の珍騒動を思い起こして最悪だと応え、愚痴をクドクド吐いていく。それでも最後には楽しかったことは否定できないと笑みを浮かべてエンドとなるのであった。

太らない体質のハルナに嫉妬しゲヘナ許すまじとなるハスミ
高身長のツクヨが高身長を嘆いたことを高身長のハスミは許せず高身長のメリットを説き高身長を活かして騎馬戦に勝利した際にはガッツポーズを決める
ツルギから勝利至上主義を咎められるハスミ
マシロからもハスミの考えは間違っていると諫言される
学校対抗リレーのアンカーとなったハスミの図
体育祭は最悪だったが楽しかったことは否定できないと応えるハスミ