【感想】ブルーアーカイブ「Trip-Trap-Train」(2023.09.27-10.11)

自分の性格に問題があると自覚し普段は抑制している少女の素の性格を肯定し、受け容れ、解放する話。
正義実現委員会に所属するイチカはトリニティ学園生徒会の正統性を担保する遺物の運搬を依頼される。
だが手違いにより遺物が入ったカバンは、指名手配犯をゲヘナ学園へ輸送する列車に積まれてしまう。
この指名手配犯がカスミであり、知能犯で策を弄する彼女により、イチカは都合よく利用されることに。
さらには暴徒鎮圧のためゲヘナの風紀委員であるイオリも乗り込んで来たためより一層翻弄される。
先生の前だからと自分を押さえていたイチカであったが、ついに耐え切れなくなり爆発し全員殲滅する。
列車は横転し、カバンの中身も粉々になったが、遺物は回収できれば良くイチカの任務は達成された。

如何にして仲正イチカは先生を信頼し甘えられるようになったかを描く話

抑えていたフラストレーションが爆発し暴れてしまったイチカ

仲正イチカは正義実現委員会に所属する少女。ある時、上役であるハスミから遺物運搬の任務を依頼される。この遺物とはトリニティ総合学園の生徒会であるティーパーティーの正統性を担保するものであり、エデン条約編以後失墜した生徒会の権威を取り戻し、教会や救護騎士団と再び対等に渡り合うために必要なものであった。当初はお使いと言っていたイチカであったが、その重要性を再認識し任務に臨む。

遺物の発掘には先生も立ち会っており、噂に聞いていた先生に対しイチカは丁重に接しようとする。だがしかし遺物を入れたカバンは、トリニティと犬猿の仲であるゲヘナ学園へ指名手配犯(カスミ)を輸送する列車に誤って積まれてしまった。何とかしてカバンを回収するため列車に飛び乗ったイチカと先生であったが、無賃乗車の疑いをかけられ戦闘となり発砲してしまったことにより、大事となってしまう。そこへ護送車両から指名手配犯カスミが脱獄してきて先生とイチカを利用しようとしたため、武力で列車を止める以外に方法が無くなってしまうのであった。

カスミは人を食ったような性格で策を弄し、周囲を巻き込んでいく才能に長けていた。またイチカは穏便に事を処理しようとしていたこともあり、カスミに主導権を握られっぱなしとなる。さらに暴走する列車を鎮圧するため、ゲヘナ学園の風紀委員であるイオリが介入してきた(ここでイオリは自分の方に正当性があると思っているので先生が敵に回らないように必死で縋りついてい来るため、一部のプレイヤーから熱狂的な反応を得た数多のファンアートが生み出された)。

こうして事態は全て指名手配犯カスミの掌の上で転がされているかのように見えたが、ついにイチカの堪忍袋の緒が切れてしまう。これまで大人しく従ってきたイチカだがカスミに煽られ続けたためにブチギレ。イオリとカスミに発砲し、両者をブチ倒してしまったのである。

だが当初からカスミは自分からの連絡が無ければ仲間達に線路を爆破して列車を横転させるように算段を付けており、張作霖爆殺事件よろしく列車は吹っ飛び横転した。イチカはカバンを回収できたものの中身は粉々。先生をも事件に巻き込んでしまった。それ故、クビを覚悟してトリニティ総合学園の生徒会:ティーパーティーに謝罪しに行くのだが、先生もまたこの陳謝に付き合ってくれたのである。

イチカは自分がかけた迷惑に対して先生が全然嫌な顔をしないどころか、指導者としての責任として生徒の不始末の処理をしてくれたことにより、心を動かされる。結果としてはティーパーティーにとって遺物の存在が重要であり、粉々であろうと復元できる技術を有していたため、任務は無事成功として処理される。一連の出来事を経て先生に対して信頼を築いたイチカは、以後他の生徒と同じように先生に甘えるようになるのであった。

イチカの隠していた素の性格を受け容れ、肯定する先生
イチカとの秘密の共有
どこか他者に一線を引いていたイチカが先生に甘えられるようになるシーン
抑え込んでいたイチカの本来の気質を解放した先生
イチカが先生の生徒になった名場面

プレイヤーの間で話題となった「イオリが先生に縋りつく」シーン

信じていた先生が他の女にntrたこと認めたくなくて動揺するイオリ
一縷の望みをかけてイオリが先生に縋りつく名シーン